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雹(ひょう)で車が傷ついたら自動車保険で補償される?修理費はどのくらい?

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雹(ひょう)とは、積乱雲から降る直径5mm以上の氷の粒で、球状だったり尖っていたりとその形はさまざまです。空から降った氷の塊が衝突した際の衝撃は、金属で硬い車にも大きなダメージを与えます。

たとえば、2000年5月には群馬県北西部で最大でみかん大の大きさの雹が降り、車をはじめ建物や農作物にも大きな被害を与えた記録が残っています。

雹は自然現象なので降らせないようにはできません。しかし、適切な防御方法と自動車保険で修理費を減らすことはできます。今回は雹が車で傷ついたら自動車保険で補償されるのか、修理費はどのくらいになるのかを解説し、加えて運転中に雹が降ってきたときの対処法を紹介します。

この記事を読んで、雹が降ってきても適切な対処と後処理ができるように心構えしておきましょう。

なお、雹は直径5mm以上のもの、あられは直径2~5mmのものを呼びます。雹についてだけ当記事で紹介しますが、あられの被害でも同様なことに留意ください。

雹(ひょう)で車が傷ついたら自動車保険で補償される?


雹で車が傷ついたら自動車保険で補償されるのか解説します。

自動車保険に車両保険を付帯しておけば安心

雹による車の損傷は、自動車保険の車両保険によって補償される場合があります。車両保険は事故や災害、いたずらによる車の損傷や盗難などに対して保険金を支払うもので、雹もその補償の対象です。

ただし、一般的な車両保険では補償されますが、契約の内容や条件によっては対象外となる可能性もゼロではありません。ご自身で契約した保険会社に問い合わせたり、契約書で雹も補償対象か確認することをおすすめします。

保険金の請求期限は雹が降った日から3年以内であることに注意してください。

雹害で保険を使うと等級がダウンする

保険を使って雹害の損害を修理する場合、保険料の等級(ノンフリート等級)が1段階下がります。

等級とは20段階に分けられた割増・割引率の等級区分です。最初は6等級で、保険を使用しなければ翌年に1等級アップします。等級は上がればがるほど月々に支払う保険料が割り引かれます。なお、この等級はどの保険会社でも共通なので、他の保険会社に契約を変更しても、等級は引き継がれます。

雹による損傷で保険を使い等級が下がると、月々の保険料が高くなってしまいます。そのため、車が傷ついたときに自腹で直すか保険で修理するかは、修理費と将来的に支払う保険料を考慮して判断しなければいけません。どちらで修理するか決めるために、保険会社の方とよく相談することをおすすめします。

雹(ひょう)で車が傷ついた際の修理費


雹で車が傷ついたとき、どのくらいの修理費がかかるかを解説します。あくまで一般的な内容なので、車種や修理箇所、修理方法によって金額は異なります。参考程度にして正確な修理費はディーラーや整備工場に相談して入手してください。

なお、雹の被害は飛び石のように特定の一か所だけでなく車全体に及ぶことが特徴です。ひとつひとつの傷は小さくても意外とお金や手間がかかる可能性もあることに注意してください。

小さい傷やへこみの場合

車体に下地が見えないほどの小さな傷や軽度のへこみがある場合、ペイント補修やパテ埋めなどの簡単な修理が可能です。DIYだと材料費の数千円ほどで修理でき、お店に依頼しても数万円の費用で修理できます。

傷やへこみでボコボコになった場合

傷やへこみでボコボコになった場合は、車の塗装が剥げて金属の下地が見えている箇所もあるでしょう。その場合はDIYでの修理はできないわけではありませんが難易度が高いため、専門店への依頼することを推奨します。

どのパーツが傷ついているか、どの程度傷ついているかにもよりますが、修理費が10万円を超えることもあります。あまりに被害が大きいと、パーツ交換を勧められ修理費がより高額になることも珍しくありません。

フロントガラスが割れている場合

フロントガラスが割れている場合、車種やガラスの品質にもよりますが交換費用に15万円ほどかかります。多少傷ついた程度なら市販の補修キットで修理できますが、フロントガラスに大きなヒビが入っていたり完全に割れてしまった場合は、新たなものに交換せざるを得ません。

また、フロントガラスが割れるほどの雹だと車全体が傷ついているケースがほとんどです。前項の修理費+フロントガラスの修理費がかかるため、数十万円の大きな出費になることは覚悟する必要があります。

運転中に雹(ひょう)から車を守る方法


運転中に雹が突然降ってくることもあるでしょう。雹は一般的に長く降り続けることは少なく、短いと5分、長くても30分程度でやむことがほとんどです。雹が降るほど天候が荒れている間は視界が悪くなり危険なので、無理に運転せず以下の回避策を取ることをおすすめします。

屋内駐車場へ避難する

雹が予想される場合は、できるだけ早めに屋内駐車場など天井がある安全な場所に車を避難させましょう。建物や屋根の下に停めることで、車を雹から防御できます。

車を寄せて停車し、毛布やカバーで保護する

屋根のある場所に避難することが困難な場合は、周囲の道路状況に注意しながら減速しつつ道路の左側に寄せて停車し、毛布やカバーで車を覆い保護します。

日本で雹が多い地域は福島県の内陸域から北関東、長野県・山梨県付近です。また、5月から8月上旬が雹が多く観測される時期です。その時期に雹が多い地域に滞在する予定のある方は、毛布やカバーを車に積んでおくことをおすすめします。

まとめ


雹で車が傷ついたら自動車保険で補償されるのか、修理費はどのくらいなのか、運転中に降ってきたらどうするのかを解説しました。

雹による被害は車両保険で補填されるケースが大半です。しかし、念のために保険会社の規約を確認したり直接問い合わせることをオススメします。また、雹での被害は一般的に広範囲に及ぶことが多く、そのぶん修理費は高価になりがちです。運転中に雹が降ってきたら天井のある場所に避難するとよいでしょう。また、特に雹が多い地域に住む方は、雹が多い5月から8月上旬は車に毛布やカバーを入れておくと安心です。

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