4ナンバーの車とは?取得できる条件や取得方法を徹底解説!

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皆さんは自動車のナンバーが、いくつもの分類によって分けられていることをご存じでしょうか。

実は車の用途などによって、ナンバーの分類番号には違いがあります。
今回は特にその中でも、4ナンバーについてご紹介いたします。

4ナンバーと聞いて、何のためにその分類番号を取得しているか、分かる方は多く無いかもしれません。
あらためて4ナンバーとは何か、取得できる条件や取得方法についても徹底解説していきます。

目次

4ナンバーの車とは?

まず4ナンバーとは何なのか、4ナンバーを装着した車についてご紹介します。

4ナンバーってどんな車?

4ナンバー車とは、小型自動車で貨物用途で登録した車両を指します。
ちなみに普通自動車で貨物用途は1ナンバーとなり、サイズや排気量が大きくなります。

また乗用車でいうところの5ナンバーは、貨物の4ナンバーと同様の小型自動車です。

双方とも小型自動車であり、5ナンバーは人を乗せるため、4ナンバーは荷物の運搬用と覚えておきましょう。

そもそもこれは「分類番号」といい、ナンバープレート上部、地域名の隣の数字の最初の1桁目で判別可能で、4ナンバーは「4〇〇」といった表記がされています。

一般的にプライベートで乗る普通乗用車などは貨物車ではない為、3や5ナンバーがついていることでしょう。

ただし車両によっては、4ナンバー車をプライベートで使用している方もいらっしゃいます。

また軽自動車に限ってですが、2022年10月の規制緩和により、貨物登録をせず乗用登録でも軽貨物運送を行えるようになりました。

これにより構造変更などせずとも、業務に使用可能となるのです。

この規制緩和は運送業界の人出不足を、個人での参入ハードルを下げることで補う効果が期待されます。

4ナンバーを取得できる条件

3・5ナンバーは「人の移動」として使用されますが、1・4ナンバーは「物の輸送」を目的としています。

その為、乗員スペースよりも、貨物スペースの面積が広く、乗車部分/貨物部分の間に壁や仕切りがあるといった条件が設けられています。

4ナンバーは「小型」貨物車であるので、車両サイズ・排気量が規定されています。

4ナンバー車のサイズ・排気量規定
  • 全長4.7m以下
  • 全幅1.7m以下
  • 全高2.0m以下
  • 総排気量2,000cc以下(ディーゼル車は無制限)

こういった条件・規定を満たせば、普通車・軽自動車関係なく4ナンバーの取得が可能です。

またこの規定をいずれかでも上回る場合は、「1ナンバー」として登録する必要があります。

4ナンバーのメリット・デメリット

まずは4ナンバーを取得する代表的なメリット・デメリットについて考えてみましょう。

メリット・維持費の安さ

まず維持費の安さがメリットです。
毎年車検の為、高くなると思いがちですが、税制面で考えれば5~8万円程度(2年間で)安いのです。

勿論、車検手数料が毎年かかるので、そのまま安くなるわけではありませんが、それでもお得な印象ではないでしょうか。

メリット・毎年車検=コンディショニングの維持

毎年車検を受けることで、コンディショニングの維持に努めやすく、より良い状態で長く乗れる可能性があります。

デメリット・毎年車検

貨物車の車検は毎年です。
毎年車検代を工面する必要があります。
また仕事で使用することを考慮すると、毎年スケジュールを取り車検に出すのは手間といえるでしょう。

デメリット・乗り心地

貨物の積載を前提としており、乗員の乗り心地を必ずしも優先していません。
荷重に耐える足回りは固く、車両形状によっては運転のしにくさも難点です。

4ナンバーの車検について

4ナンバーを語るうえで車検は避けて通れません。
既に車検についても触れていますが、あらためてご紹介します。

4ナンバーの車検費用

4ナンバーの車検の費用、以下のような費用がかかります。

主な車検法定費用
  • 自賠責15,050円
  • 重量税6,600円
  • 印紙代1,100円

これにディーラーや工場に支払う、手数料がかかります。
概ね25,000~30,000円といったところです。
そうするとざっくり50,000~55,000円程度が車検費用となります。

また車検費用ではないものの、自動車税も支払わなければ車検を受けられません。

これが14,300円なので、最低限の維持費としては、60,000円~70,000円が必要になるでしょう。
※車両はトヨタプロボックスを想定

普通車と4ナンバーの車検費用比較

では同程度の1,500cc車両、5ナンバー車との比較を行ってみましょう。

5ナンバー 4ナンバー
自賠責保険 21,500円 30,100円(2年分)
重量税 15,000円 10,000円(2年分)
印紙代 1,700円 3,400円(2年分)
車検手数料 25,000円 50,000円(2年分)
自動車税 1~1,15l以下 69,000円(2年分) 28,600円(2年分)
合計(2年間) 132,200円 122,100円

この表では、車検を通すのに必須である自動車税の支払いも記載しています。

自動車税を含めた合計としては、4ナンバーのほうが安くなります。

ただし自動車税を表内に考慮しなければ、30,000円程度4ナンバー車のほうが車検代は高くなります。

4ナンバーの車検期間

車検期間について、所々で指摘してしまいましたが、改めてご説明します。
貨物=4ナンバー車は新規登録、つまり初年度は2年車検です。
以降、毎年つまり1年車検となります。
乗用であれば、初年度3年、以降2年車検となります。
非常に重要な点ですので、是非頭にいれておきましょう。

4ナンバーの取得方法

4ナンバーの取得方法についても触れてみましょう。
4ナンバーの取得には当然条件があり、下記条件をクリアしていればナンバー取得が可能です。

ボックスの見出しテキスト
  • 全長4.7m以下
  • 全幅1.7m以下
  • 全高2.0m以下
  • 総排気量2,000cc以下
  • 座席専有面積より貨物専有面積が広い
  • 貨物専用の床面積が1㎡以上
  • 貨物の運び出し口の幅が縦横80cm以上(ただし、軽自動車は縦60cm、横80cm以上)
  • 定員まで乗車した時の重量より、荷物全体の重量が重い
  • 運転席と貨物スペースに仕切りがある
  • 貨物スペースの座席は脱着式であり、貨物の積載に支障がない

4ナンバーを取得する手順

上記の条件を車両が満たすことが、前提となります。
具体的なナンバー取得の手順を追ってみましょう。
また事前審査も必要ですので、適宜陸運局に問い合わせたり、車両を持ち込み相談するようにしましょう。

1、車両を改造、例えばシートの数を減らし2人乗りにする、積載量シールを貼るなどの必要があるでしょう。さらに書類の作成も必要です。
2、陸運局にて車両検査
3、車検証の発行

4ナンバーを取得するのにかかる費用

次にナンバーを取得費用です。
まず技術情報管理手数料が400円、他に普通自動車ならば検査手数料2,100円、小型自動車ならば2,000円が別途必要になります。

また別途、車検を取り直す必要があるので車両によりますが、50,000円~前後の費用は別途かかるでしょう。

まとめ

今回は4ナンバーとは何か、紹介しました。
仕事で乗られる方も多いと思いますが、4ナンバーについて知る機会になれば幸いです。

また愛車を積極的に4ナンバーに変更される方もおり、案外身近なものです。

とはいえ初めて登録変更をする場合、複雑な作業に違いありませんので、準備や詳しい人にアドバイスを求めるのも重要となるでしょう。

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