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軽自動車と普通車の違いとは?それぞれのメリット・デメリットをご紹介

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自動車を入手するとき、軽自動車と普通車の選択肢があります。軽自動車は経済的に有利な反面、パワーや走行性能に制限があります。一方、普通車は広い車内空間や高い走行性能が魅力ですが、維持費や狭い場所での運転のしやすさに注意が必要です。

どちらが優れた自動車かは一般的に定義できず、各々のライフスタイルに依ります。この記事で解説する軽自動車と普通車の違い、メリットデメリットを踏まえ、どちらを選ぶべきかの判断材料にしてください。

軽自動車と普通車の違いは主に8つ


軽自動車と普通車の違いを8つ紹介します。なお、正確に定義すると普通車はさらに「小型自動車」「普通自動車」と分類できますが、ここでは軽自動車と普通車を比較します。

1.大きさ

軽自動車の全長、全幅、全高は規格で以下のように定められています。

軽自動車の大きさ
  • 全長:3.40m以下
  • 全幅:1.48m以下
  • 全高:2.00m以下

この軽自動車の車体サイズの規格は1998年に定められ、2024年5月現在でも適用されています。このサイズをひとつでも上回る車は普通車に分類されます。普通車に最大サイズの規格はありません。

2.エンジン排気量

軽自動車のエンジン排気量は660cc以下と定められています。たとえば、ダイハツの人気車種であるタントの排気量は658ccで660ccをわずかに下回っています。
普通車には最大排気量の規定はありません。

3.乗車定員

軽自動車の最大乗車定員は4人です。普通車の乗車定員はそれ以上で、車種に依ります。マツダ MAZDA2のように最大5人のものもあれば、トヨタ ハイエースワゴンのように10人まで乗れる普通車もあります。

4.維持費

軽自動車は普通車と比べて維持費が安くなる傾向にあります。特に税金の価格で大きく差がでます。具体的にいくら変わるのか、自動車税(軽自動車税)と自動車重量税で比較してみましょう。

なお、環境性能により税金が免除または割安になる「エコカー減税」「グリーン化特例」「環境性能割」が適応される車種もあります。以下はそれらの割引がまったく効いていない状態での比較であることにご留意ください。

軽自動車の軽自動車税は年間10,800円です。なお、2015年3月以前に初度検査を受けた軽自動車の年間税額は7,200円と少し安く設定されています。一方、普通車の自動車税は排気量によって変わりますが、最も安い排気量1L以下の車でも、年間は25,000円がかかります。

自動車重量税は車を取得したときと車検のときに支払う税金です。軽自動車は重量に関わらず年間3,300円で、普通車は0.5tごとに年間4,100円かかります。たとえば1,500kgの普通車だと年間12,300円が自動車重量税として課金されまます。

税金だけでも、上記のように軽自動車は普通車より年間で数万円安くなります。その他、軽自動車はタイヤなど消耗品の値段が安かったり燃費がよい傾向にあったりと、細かなところでも差がでます。

5.走行性能

軽自動車は660ccと排気量の上限が定められていつこともあり、一般的に走行性能は普通車に劣ります。エンジンにパワーが足りず、坂道や高速道路で軽自動車はアクセルを強く踏まないと加速しにくく、交通の流れに乗るのに時間がかかります。ターボ付きエンジンを搭載している軽自動車であれば、パワー不足はある程度解消していますが、普通車ほどのパワーはありません。

また、車体サイズの制限もあり、軽自動車は直進安定性やコーナリング、横風への耐性などで不利になる傾向があります。

6.高速料金

軽自動車は普通車より二割ほど安い価格で多くの高速道路を走れます。たとえば東京ICから浜松ICまでETC付きの車で走るとすると、普通車だと5,630円、軽自動車だと4,560円です。

車体が小さいため道路の専有面積が小さいこと、軽いので道路への負担が少ないことが割引の理由とされています。首都高速道路のように割引率が1割程度と小さい道路、名古屋高速道路のように最低料金は同じで上限料金が安い道路もありますが、多くの高速道路で料金が優遇されています。

7.ナンバープレート

軽自動車と普通車はナンバープレートでも容易に見分けられます。自家用車の軽自動車は黄色背景に黒字、普通車は白背景に黒字のナンバーが装着されています。ただ、図柄入りナンバープレートを付けることで、軽自動車でも白背景に黒字のプレートをつけ普通車のような見た目に変更できます。2024年5月現在、大阪・関西万博ナンバープレート、全国版・地方版図柄入りナンバープレートが選択可能です。

営業車登録された軽自動車は黒背景に黄文字、普通車は緑背景に白字です。なお、事業用軽自動車は図柄入りナンバープレートの対象外なことに留意ください。

8.車体価格

軽自動車は普通車と比べて車体価格が安い傾向にあります。ただ、軽自動車も安全装備や運転支援機能などが装備され値段が上がり、価格差は小さくなっています。軽自動車の最高グレードだと、普通車の標準グレードより高価になることも珍しくありません。

たとえば、2024年5月時点でスズキ ハスラーHYBRID Xターボ 4WD・CVTは1,817,200円~、スズキ SWIFT 2WD・CVTは1,727,000円~と、軽自動車であるハスラーのほうが高価です。ただ、これは異なるグレードで比較しているため逆転していますが、同等のグレードで比べると軽自動車のほうがほとんどの車種でお求めやすい価格になります。

軽自動車と普通車のメリット・デメリット


軽自動車と普通車のメリット、デメリットを紹介します。

軽自動車のメリット・デメリット

軽自動車のメリットは、維持費が安いこと、車体が小さいことに由来する経済性の良さと運転のしやすさです。特に都市部では道が狭いことが多いので、小さい車体は駐車や運転のしやすさに大きく差が出ます。

しかし、パワーや車体が小さい分、坂道や高速道路での走行が苦手なこと、乗車人数や載せられる荷物の量が制限されることがデメリットです。

軽自動車という名前から、軽油を給油してしまう間違いもゼロではありません。ガソリンエンジンに軽油を入れると走行不可になり高額な修理費がかかってしまいます。軽油はディーゼルエンジン用の燃料で、軽自動車か普通車かには関係がないことに注意してください。

普通車のメリット・デメリット

普通車は軽自動車と真逆で、坂道や高速道路での走行に無理がないことや車内空間が広いことがメリットです。デメリットは経済性に劣ること、狭い道では運転しにくいことです。

軽自動車と普通車はこんな人におすすめ


軽自動車と普通車にはメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶべきかは人によって異なります。

軽自動車がおすすめ人の特徴

軽自動車は以下の方におすすめです。

軽自動車がおすすめの人の特徴
  • 維持費を安く抑えたい人
  • 高速道路に乗る機会が少ない人
  • 生活圏内に狭い道が多い人
  • 多くの人や荷物を載せない人

普通車がおすすめ人の特徴

一方、普通車がおすすめな人は以下の通りです。

普通車がおすすめな人の特徴
  • 維持費にあまりこだわりがない人
  • 高速道路をよく使う人
  • 多くの人や荷物を載せたい人

まとめ


軽自動車と普通車の違い、メリットデメリットを紹介しました。軽自動車が向いている人もいれば、普通車が向いている人もいます。この記事の内容を踏まえ、ぜひ自分に合った車を選択して下さい。

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