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雪が降る地域の道路沿いにある砂箱とは?使い方をご紹介

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皆さんは道路沿いの砂箱を見たこと、使ったことがあるでしょうか?そもそも存在をご存じでしょうか?
積雪地帯や峠、街道沿いにお住まいの方には見慣れたモノですが、使用方法も目的もよくわからないという人も多いでしょう。

砂箱は雪による交通トラブルを回避する為の、重要な設備です。
その砂箱は、必要な時の使用方法を知らなければ意味がありません。
今回は、雪が降る地域の道路沿いにある砂箱とは何か、またその使い方についてもご紹介していきます。

いざという時、、自分は勿論、その道路を使う多くの人の安全を救うかもしれません。

是非、ご一読いただきたい内容です。

砂箱とは?

砂箱とは、北海道・東北などの雪や氷によって道路被害が出やすい地域の道路の脇に設置されている、滑り止め剤の入った箱のことです。
この砂箱の役割や特徴を深掘りしていきます。

砂箱は何のためにある?

冬、道路に雪が積もった場合、あるいは圧雪や凍結も重なると、滑りやすく危険な状態になります。

砂箱には滑り止め剤=砂が入っており、砂を道路に撒いて滑りにくくする役割を担います。

冬の積雪・凍結道路は滑りやすく、走行を困難にしたり、事故が起きやすくなります。

その為、積雪地帯では街道沿いはもとより、峠や山沿い、歩道などの道路で幅広く設置されています。

もう少し詳しく説明すると、砂箱には袋で小分けにされた砂袋(場合によっては、砂の入ったペットボトルなど)が収納されています。

使用者は砂箱から砂袋を取り出し、自身で必要な量を道路に散布するのです。
 

砂箱に入っている砂の特徴

砂箱に入っている砂は、主に石を細かく砕いた砕石です。
粒の大きさは2mm~5mm程度で、砂というには少し大きく粗目で角が立っている印象です。

このほうが雪や氷にめり込み、またタイヤとのかみ合わせも良いというわけです。
 

砂箱は車道用と歩道用がある

砂箱は車道用と歩道用があります。
設置の理由はどちらも同様で、滑って危険、登れないという事故トラブルを回避する為です。

車道用は危険が多い箇所や街道沿いに一定間隔で設置され、歩道用は歩道や横断歩道、階段廻りといった箇所に多く設置されています。

砂箱の使い方

次に砂箱の使用方法も覚えておきましょう。
降雪地帯にお住まいの方には慣れたものかもしれませんが、遠慮して使わないという選択はしないでください。
 

1.砂箱の中から砂袋を取り出す

砂は砂箱の中で、砂袋に個別包装されています。
まずは砂袋を取り出しましょう。
最終的にいくつ砂袋を使用しても構いません。
 

2.砂袋を開ける

砂袋を開けます。勢いよく開けこぼさないよう注意しましょう。

角をちぎり、撒く量を調整しやすいようにすると、量・範囲を適切に散布できるでしょう。
 

3.砂をまく

袋から直接、道路に撒いていきます。
足りなければ、袋を追加すればよいので、遠慮せず必要な量を撒きましょう。

広範囲に少量ずつ撒くか、狭い範囲に大量に撒くのが効果的か状況に寄りますが、勿体ないから少なめにするという必要はありません。
 

4.空になった袋を空袋入れに入れる

使用後、砂の無くなった空袋は必ず空袋入れに捨て、道路上などに廃棄しないでください。

砂箱に関するよくある質問

次に砂箱に関するよくある質問について、お答えします。
 

春になったら砂はどうなる?

春になり、道路に撒かれた砂はどうなるのでしょうか。
春になり雪が解け、ジャラジャラと砂が残って影響が出ては困ります。

とがった砂はタイヤのゴムにダメージを与えたり、巻き上げられ愛車のボディや後続車に傷をつけるかもしれません。

さらに細かく砕かれ、粉塵として地域の人々の生活に影響を与える可能性も否定できません。

しかし、基本的に路面に残った滑り止め剤(砂)は、春になれば路面清掃車や人力で清掃・回収されます。

回収の仕方は地域などによるものの、雪が溶け春になると清掃のボランティアや地域の方々が回収してくれます。

砂は廃棄物として処理されるか、舗装材などにリサイクルされるかに大別されます。

このように砂箱の砂は、砂を砂箱に補充、道路に砂を撒く、砂を清掃回収というサイクルを経ています。
 

どのくらいの密度でまけばいい?

あくまで目安ですが、1平方メートルに1袋程度が良いでしょう。

ただし坂道など砂が足りなそうであれば同じ範囲に追加したり、より細く長い範囲に撒き足すといった判断も必要です。

雪の量が多いと、砂がすぐに埋もれてしまい、効果が長持ちしないタイミングも生まれます。

カーブなどでは広範に撒くことで、多くの通行車両の危険を回避することができるかもしれません。

自分の車が、今安全に通行できれば良いという訳ではなく、多くの車の安全な通行に影響するのが理想的です。

砂袋を1つしか使ってはいけないということは一切ありませんので、適切な量が判断できないのであれば、多いかなと思うくらいに撒くと良いでしょう。
 

どのタイミングでまけばよい?

このポイントは滑りそう、危なそうだと感じれば、積極的に撒きましょう。

雪が積もっていなくても、降雪が見られシャーベット状になっていれば、すでに危険な状態です。

積雪前の状態でも、まず自分の安全を意識し、必要と思えば撒いて大丈夫です。

また雪でなく、凍りが薄く貼っているような条件でも、積極的に撒き、安全を確保しましょう。
結果、そこを通過する他の車や歩行者の為にもなります。

まとめ

雪があまり降らない地域の人には馴染みのない砂箱ですが、撒いたほうが良いと感じれば、遠慮なく活用させてもらいましょう。

自分だけでなく後を通る人や車の為になるので、決して無駄にならない素敵なアイテムなのです。

また砂箱に砂が無かった場合、砂箱の番号を確認し、その地区の区役所などに連絡すると補充してもらえます。

気づいた場合、積極的に連絡し地域の交通安全に寄与して頂ければと思います。

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