任意保険込みのカーリースはココ!各社の特徴・料金を徹底調査しました

2021.03.05

車を購入するのと違って、頭金もなく、月々定額の支払いのみで利用できるカーリース。月額料金の中にはややこしい税金や保険料など、車に乗るために必要な費用はすべて含まれているため、分かりやすくてとても便利なサービスです。

ただ、すべてコミコミになっているからといって、忘れがちなのが車の「任意保険」。
「えっ、保険料も月額料金に含まれるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は、カーリースの月額料金に含まれるのは「自賠責保険」のみで、「任意保険」は含まれていないのです。

そこでこの記事では、自賠責保険と任意保険のそれぞれの説明に加え、カーリースにおいて任意保険が大事な理由を解説しながら、任意保険込みのカーリースもご紹介していきます。

自賠責保険と任意保険について

車を運転する上では初心者からベテランまで、誰もがいつ事故に遭うかわかりません。万が一の時にその被害を補償してくれるのが、車の保険です。

保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があり、「自賠責保険」はドライバーが必ず加入しなければいけないもので、「任意保険」には加入の義務はありません。

では、この2つを詳しくみていきましょう。

自賠責保険とは

自賠責保険とは、正式には「自動車損害賠償責任保険」、別名「強制保険」とも呼ばれています。その理由は、自動車損害賠償保障法によって全ての車やバイクの所有者に加入が義務付けられている保険であり、加入していなければそもそも公道を走ることができないからです。

そんな自賠責保険の補償範囲は、「対人賠償」のみとなっています。これはつまり、自分が事故を起こしてしまった時、相手方の被害者の傷害や死亡、後遺障害には適用されますが、相手の車や自分自身は補償の対象にならないことを意味します。

また補償金は被害者1人につき傷害が120万円、死亡が3000万円、後遺障害が4000万円までという上限があり、それ以上の被害額についてはカバーしてくれません。

このように、自賠責保険はあくまで事故の被害者を救済する上での最低限の補償を義務づけるものであり、実際の事故の被害額には見合っていません。事故の内容によっては被害額が数千万円~数億円となることもめずらしくはないからです。

そこで、自賠責保険で足りない分を補う意味で加入するのが「任意保険」なのです。

任意保険とは

任意保険とは様々な保険会社が取り扱う自動車保険のことを指し、ドライバーが自分で選んで任意に加入するものです。

その内容は多岐にわたり、被害者の傷害や死亡に関わる「対人賠償」はもちろん、車や家屋、ガードレールなどを壊してしまった時の「対物賠償」、自分自身や同乗者に対する「人身傷害」「搭乗者傷害」、自分の車に対する「車両保険」などがあります。

これらはそれぞれ自分に必要な組み合わせで加入できるほか、補償金額も選ぶことができ、対人賠償や対物賠償は補償金無制限というプランもあります。

そして補償の範囲や金額の他に大事なポイントとなるのが、事故の際の連絡や示談交渉です。ただでさえショックで混乱している中、自分に代わって事故の相手方との交渉をしてくれるのは心強いものでしょう。

ただし、もちろん手厚い補償内容のプランを選べば、支払う保険料も高くなります。無理のない範囲で必要な補償を得られるプランを選ぶことが大切です。

自賠責保険と任意保険の比較

ここでいったん、自賠責保険と任意保険の違いをわかりやすくみてみましょう。

補償内容 自賠責保険 任意保険
相手方の
傷害・死亡・後遺障害

傷害120万
死亡3000万
後遺障害4000万円まで
○無制限も可
(対人賠償保険)
相手方の車・モノ、
公共物など
× ○無制限も可
(対物賠償保険)
自分自身や同乗者の
傷害・死亡
×
(人身傷害/搭乗者傷害保険)
自分の車 ×
(車両保険)
示談交渉 ×

こうして見ると、自賠責保険の補償内容は非常に限定的なものであり、いかに任意保険への加入が大切かがわかると思います。

そもそも自賠責保険という制度は、加害者側の都合よって被害者への補償がなされないという可能性をなくすという社会保障的な目的で作られています。

よって、自賠責保険はあくまで必要最低限のものと捉え、任意保険で必要な補償を選ぶとよいでしょう。

カーリースに任意保険は必要?

さて、ここまで自賠責保険と任意保険という2つの保険についてご説明してきました。

このうち、自賠責保険については強制加入であり、車を購入した場合でも、カーリースで借りた場合でももちろん加入は必須となります。

それでは任意保険については、カーリースの場合では必要なのでしょうか。それとも加入の必要はないのでしょうか?

カーリースに任意保険は必須!

結論から言うと、カーリースを利用する場合での任意保険の加入は、必須と言って過言ではありません。

まず基本的に、カーリースの月額料金に含まれている保険料とは自賠責保険のみであり、任意保険は利用者自身で加入しなければなりません。

また、カーリースでは車の所有権がリース会社にあるなど一般的なマイカーとは違うという感覚があるかもしれませんが、保険についてはマイカー以上に気を配る必要があります。
カーリースだからといって任意保険に入らなくても構わないという要素は何もないと言えます。

カーリースの修理費用は自己負担

先ほど「マイカー以上に気を配る必要がある」と述べましたが、カーリースで任意保険が重要になってくる理由は、カーリースで借りた車の修理費用は自己負担となるからです。

カーリースであってもマイカーであってももちろん事故は大変ですが、少なくともマイカーであれば、車の損害については自分で廃車処分にしたり、多少のキズは諦めたりと融通が利くものです。

しかしカーリースの場合、車はあくまでリース契約を結んで借りているものであり、契約を満了して返還する際には「原状回復」の義務があります。
不動産の賃貸契約などで耳にする言葉かと思いますが、つまり、借りた時の最初の状態に戻して返さなくてはならないのです。

そして、その原状回復の際にかかる費用は利用者の自己負担となっています。そのため、自賠責保険ではカバーされず、任意保険でなければ補償されない「自分の車に対する車両保険」
がとても大切なものとなってくるのです。

万が一の事故に備えは大事

カーリースで任意保険が必須となる理由は、リース車の修理費用だけではありません。

万が一、大きな事故に遭って車が全損や廃車となってしまうと、もはや修理することはできなくなります。その場合、リース契約はそこで打ち切られ、高額の違約金等が発生することになりますが、もちろんこれは自賠責保険でカバーできるものではありません。

このようなリース会社への違約金支払いなどについても、任意保険で補償の範囲内になる場合があります。ただし、補償内容によっては適用されないこともあるため、加入の際にはよく確認しておきましょう。

なお、カーリース専用の任意保険であれば、全損事故の違約金まで補償に含むプランもあります。

カーリース向けの任意保険の選び方

では、カーリースで車に乗る場合に適した任意保険の選び方とはどんなものなのでしょうか。

任意保険の中には色々な補償内容があり、また用語などもやや専門的になるため、わかりにくいという印象があるかもしれません。
そこで以下では、カーリースに適した3つの保険の内容を1つずつ細かくみていきましょう。

カーリースに適した3つの保険
  • 賠償責任保険
  • 人身傷害保険
  • 車両保険

賠償責任保険について

賠償責任保険とは、「対人賠償保険」と「対物賠償保険」の2つのことを指します。

「対人賠償保険」は自賠責保険でもカバーされるものであり、いわゆる人身事故を起こした場合の被害者(人間)に対する補償です。ただし、自賠責保険で設定されている上限額では足りないこともあり、その不足分を任意保険の対人賠償保険が補ってくれます。

「対物賠償保険」は、人間ではなくモノを扱います。事故の被害者の車が代表的ですが、車以外にも家屋や店舗、塀などを含みます。
また、ガードレールや電柱などの公共物も補償の対象となります。近年ではコンビニに車で突っ込んでしまう事故なども多発しており、店舗内の商品の賠償までカバーされるこの補償はぜひとも欲しいところ。ただし、自分の車や家には適用されません。

なお、この対人・対物賠償保険は補償額を「無制限」に設定できる場合が多いため、予期せぬ高額な賠償金に備えて「無制限」を選択するのがよいでしょう。

人身傷害保険について

人身傷害保険とは、加入者本人と同乗者の身体や生命に対する保険です。

自分が運転する車で事故を起こしてしまった時の自分のケガは自賠責保険ではカバーされませんので、この人身傷害保険で備えておきましょう。

また、この保険は自分が事故を起こした時だけでなく、事故に巻き込まれた場合や歩行者として轢かれた場合など、過失割合にかかわらずすべての自動車事故で補償されるものです。自分がハンドルを握っている時以外でも、道を歩いていれば自動車事故の可能性はありますので、日常生活の安心という意味でも役に立つでしょう。

車両保険について

車両保険は、自分の車についての損害が補償される保険です。自分の車といっても、複数台持っている場合は車両ごとの契約となります。

事故での損害はもちろん、イタズラや自然災害(地震や津波など例外はあり)、相手が特定できない当て逃げや盗難にまで適用されるため、利用者に原状回復義務があるカーリースの車には必ずつけておきたい保険となります。

レンタカーなどと違って、マイカーのように乗れるのが便利なカーリースですが、車両はあくまでリース会社の所有物。借り物の車ですので、車両保険をつけておくのが安心です。

任意保険込みのカーリース

前述のように、カーリースの月額料金には基本的に自賠責保険しか含まれていません。

ただ、中には任意保険込みであったり、任意保険をリース契約に組み込めるサービスも存在していますので、以下にて4社ご紹介しましょう。

KINTO

カーリース名 KINTO
月額料金 29,590円~
付帯する保険 自賠責保険
任意保険(引受保険会社:東京海上日動)
任意保険の補償内容 対人賠償保険(無制限)
対物賠償保険(無制限)
人身傷害保険
車両保険
保険等級の引継ぎ 不可
公式HP KINTO

トヨタ車およびレクサス車を扱う、トヨタのサブスク「KINTO」。日本最大手の自動車メーカー、トヨタのカーリースということで安心感のあるサービスとなっています。

KINTOでは月々の支払い料金に自賠責保険だけでなく任意保険もコミコミになっており、自分で保険会社や補償内容を選ぶ必要はありません。

カーリースの契約とともに任意保険にも加入となるので、面倒な手続きは一切ナシ。年齢や免許の色などによって保険料が変わることはなく、誰でも同一・定額料金で、リース契約中に保険を使っても等級は下がらず、保険料が上がらないのが特徴です。

また全損や盗難の場合、リース損害金が自己負担なしでカバーされるのも大きな魅力となっています。

KINTO公式HP

SOMPOで乗ーる

カーリース名 SOMPOで乗ーる
月額料金 15,500円~
付帯する保険 自賠責保険
任意保険(※リース契約に組み込み可能)
任意保険の補償内容 ご加入の保険による
保険等級の引継ぎ
公式HP SOMPOで乗ーる

損害保険ジャパン等の保険会社を傘下に置くSOMPOと、IT大手のDeNAが運営するカーリースが「SOMPOで乗ーる」です。

月額料金の中に任意保険は含まれていませんが、加入している任意保険をリース契約に組み込むことができます。その際、保険等級はそのまま引き継ぐことも可能なため、等級が高い方は保険料が安いまま乗り継ぐことができます。

引き継ぎは「SOMPOで乗ーる」を取り扱う保険代理店にて手続き可能。保険会社のカーリースということもあり、安心して任せることができます。

SOMPOで乗ーる公式HP

コスモMyカーリース

コスモMyカーリース

カーリース名 コスモMyカーリース
月額料金 15,620円~
付帯する保険 自賠責保険
任意保険(※リース契約に組み込み可能)
任意保険の補償内容 ご加入の保険による
保険等級の引継ぎ
公式HP コスモMyカーリース

ガソリンスタンドでおなじみ、コスモ石油が運営するカーリース「コスモMyカーリース」。ガソリン代が値引きになったり、メンテナンスをプロに任せられるメンテナンスパックが用意されているのが特徴です。

そんなコスモMyカーリースも、加入している任意保険をリース契約に含めることができます。その際は現在の保険等級を引き継げる場合がありますので、リース契約時に確認してみましょう。

コスモMyカーリース公式HP

MOTA定額マイカー

MOTA定額マイカー

カーリース名 MOTA定額マイカー
月額料金 11,660円~
付帯する保険 自賠責保険
任意保険(※リース契約に組み込み可能)
任意保険の補償内容 ご加入の保険による
保険等級の引継ぎ
公式HP MOTA定額マイカー

「MOTA定額マイカー」は、老舗自動車WEBメディアMOTAが業界大手のオリックス自動車と提携して行うカーリースです。

こちらも元々の月額料金に含まれているのは自賠責保険のみですが、保険等級を引き継いで、任意保険をリース契約に含めることが可能です。また新規に加入する場合でも、契約時に保険の紹介もしてもらえますよ。

契約満了時に車を返却せずもらうことができたり、そのままお得に下取りに出せたりと周辺サービスも充実しています。

MOTA定額マイカー公式HP

まとめ

今回は、自賠責保険と任意保険の違い、そしてカーリースに任意保険は必要なのかについて詳しくご紹介しました。

万が一の事故の際、自賠責保険でカバーできるのは事故の相手方のケガや死亡のみのため、任意保険で補うことができれば安心です。
特にカーリースでは、リース車に損害があると修理代を自己負担しなければなりませんし、全損となると違約金も発生するため、任意保険の「車両保険」は絶対に入っておきたい保険となります。

基本的にカーリースの月額料金に含まれているのは自賠責保険のみですが、上記でご紹介した4社のように、任意保険が月額料金に含まれていたり、リース契約に組み込めるところもあります。

記事を参考に、ご自分にぴったり合った保険内容で安心・安全なカーライフをお送りください。