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車の盗難は意外と多い!対策や被害にあった時の対処法を徹底解説!

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車両の盗難被害。
メディアでも、見る機会の多いニュースです。
元々車の盗難被害は多いのも事実ですが、昨今ではその手口も巧妙なものに変化しています。

メーカーやカーパーツメーカーも盗難に対して新しい技術を導入するものの、犯人側とのイタチごっこの様相を呈しています。

オーナーが積極的に防犯対策をすることを求められているのも事実です。
そこで今回の記事では、盗難の手口から防犯対策、被害にあった時の対処法についてご紹介します。

是非他人事と思わず、ご一読ください。

車の盗難の手口とは?

現在発売されている車種は、何かしらの防犯機能を搭載することも増えています。

しかし犯人側も新しい手口を開発し、虎視眈々と盗難を企てています。
まずは代表的な手口について覚えていきましょう。
 

盗難手口1.イモビカッター

まずは通称「イモビカッター」です。
イモビライザーに元々登録されたIDをリセットし、犯人が所有している別キーのIDを登録することでエンジン始動を可能とする方法です。

これは整備に用意されたコネクタに装置(通称:イモビカッター)を差し込むことで可能になります。

早ければ数十秒で犯行が可能であり、騒音なども出さないやっかいな犯行手口です。

イモビライザーとは

イモビライザーとは電子キー照合システムにより、専用キー以外でエンジン始動が出来ない盗難防止システムです。

搭載率の高い、現在オーソドックスな盗難防止システムといえます。
 

盗難手口2.リレーアタック

メーカーにより名称が異なりますが、スマートキー・キーレスエントリーシステムなどの物理キーの差し込みを伴わず、触れるだけで開錠・ボタンによるエンジン始動可能なシステムを悪用するのが、「リレーアタック」です。

スマートキーは常に微弱な電波を発しており、車の近くにいることで認識・機能が利用できます。

しかし特殊な機器を介すことで微弱な電波を捕まえ増幅し、車両の近くにあると勘違いさせ、ロック解除・エンジン始動を可能にします。

室内など離れたキーの電波を車両近くまで中継(場合によっては複数人で電波を中継)されてしまうということです。
 

盗難手口3.コードグラバー

「コードグラバー」もスマートキーのシステムを悪用する方法の1つです。
コードグラバー自体はスマートキーのスペアをつくる機器を指します。
スマートキーの発する微弱な電波を読み取り、IDコードを写し取ることでスペアキーをその場で作ってしまうのです。

目的の車・ドライバーを目視で確認できれば、ドライバーに近づきIDを読み取り、コンビニやスーパー駐車場での犯行すら可能です。
 

盗難手口4.CANインベーダー

「CANインベーダー」は車両の伝送路に侵入(invade)し、ドアロック解除・エンジン始動を行う方法です。

特に2020年頃から増加しており、キーの電波や距離など関係なく、車両に近づければ犯行可能という質の悪い行為です。

CANとは

CANとは「Controller Area Network」を指し、車両の電子回路・電気装置を接続する通信規格です。
電子制御・エンジン・センサーといった部品が接続され、伝送を共有しています。
 

盗難手口5.車に直接侵入

車に直接進入するという、古典的な手法です。
車両自体に現代的な電子・電気的防犯装置を有しない車種には最も効果的な方法であり、有効な方法です。
クラシック・アンティーク・80`s・90`sといった車種の盗難には、直接車両の窓を破る・ドアロックをこじ開ける等、車内に侵入しエンジンを始動する方法が用いられます。

場合によっては、車両の一部破壊も厭わない方法といえるでしょう。
 

車の盗難被害にあいやすい車種

盗難されやすい車種は時代によって差異、流行りがあります。

SUV

昨今ランドクルーザー、レクサスLX、レクサスRX、といった高級SUVの被害が際立ちます。

ランドクルーザーの窃盗については、よくメディアにも取り上げられるのでご存じの方も多いでしょう。

性能、人気、希少性、絶対性といった車両の持つ魅力自体がアダとなってしまいます。

ハイエース

仕事用だけでなく、アウトドア車両としても人気のハイエースも被盗難車として不名誉な人気があります。

仕事用のラフな使用で油断していると、高価な工具ごと窃盗にあってしまうのです。

深夜の広い会社駐車場は、窃盗犯にとって仕事のしやすい環境かもしれません。

平成初期スポーツカー

映画・コミックスの影響など日本のスポーツカーは海外で熱狂的な人気を有しています。
所謂JDM人気ですが、一過性の流行ではなく投機の熱を帯びているのが現状です。

日本国内でも長い年月で乗りつぶされ、グッドコンディションの個体が減って価値が上昇しています。
さらにアメリカでは25年ルールが解禁し購入できるようになったものの、供給が間に合わず品薄・高騰が続いています。

こうした影響からR34スカイラインは状態によっては1000~2000万円、また他のスカイラインや若者の中古ファーストカー定番だったシルビア、他にもランエボやRX-7といった当時の車種は悉く高値を付けています。

10~20年前に頑張れば買えた車も、今では窃盗犯垂涎の的になっているのです。

車の盗難防止対策とは?

こういった窃盗のニュースを聞くたびに、胸を痛めてしまいます。
まずは自身の愛車が窃盗被害にあわないために、何ができるでしょうか?
先に紹介したように常に犯行の手口は新しくなっていきます。
自宅の駐車場に止めているから安心と思って、対策を行っていない車ほど危険です。
対策をしていても犯行に及ばれる以上、自宅だろうと安全な場所は少ないのです。
この項では、有効とされる車内と車外でできる盗難防止対策をご紹介しますので、検討してはいかがでしょうか。

また複数の防犯対策を行うと防犯効果が高まります。
 

車内でできる車の盗難防止対策

ハンドルロック

ステアリングロックとも呼ばれます。
これは標準で装備されているハンドルにロックをかける機構ではなく、ハンドルを物理的に金属素材の装置で固定するものです。

車外から見て装着がわかり、切断するにはそれなりの工具が必要です。
手間と時間を考慮し、窃盗を敬遠する可能性もあります。

追跡アプリ

GPS発信機を搭載し、スマホアプリと連動することで車両位置を特定できます。
盗難されてから即時、現在位置を把握できます。
早急に通報し、位置情報を提供するようにしましょう。
この方法は盗難にあってから効果を発揮するもので、可能な限り他の防犯手段と併用しましょう。
しかし絶対に自信で車両位置に行く行動はやめて下さい。

また時間を空けると、車体をバラバラに分解し売ってしまう可能性も有り得ます。
その場合、車体番号といった情報を削り取られ、車両情報からの捜査が難しくなってしまいます。

セキュリティシステム

ドアのこじ開け、ガラスの破壊といった衝撃に対してアラームや光を発します。
元々セキュリティが付いていない車両に後付け、セキュリティ搭載車に追加と万能です。

点滅ランプやステッカーでセキュリティをアピールする商品も多いので、犯行を未然に防ぐ効果も期待できます。
 

車外でできる車の盗難防止対策

タイヤロック

自転車のタイヤに付けるワイヤーやチェーンの鍵と効果は同様です。
タイヤを物理的にロックしてしまうことで、犯行を躊躇させます。
手間・時間的リスクを考えれば犯行に及びにくくする効果が期待できるでしょう。

車両カバー

車種の特定をさせないことで、犯行リストに載らないようにします。
犯人は足で物色するだけでなく、地図アプリを利用し効率よく車探しをしています。

まず車種を特定させないようにする策として有効です。

センサー付きライト

犯行は深夜~明け方が多いので、センサーライトで不審者を近寄らせないようにします。
家主・近隣住民へ犯行が露見する可能性から、犯人にとっては厄介です。
可能であればカメラ付きを採用すると、さらに防犯効果がアップするでしょう。

ただし防犯カメラで犯行の一部始終を捉えていても、犯人が海外に逃亡する恐れがあります。

盗難被害にあった場合、即警察に通報することは勿論ですが、追跡アプリなど複数の予防策を施しておくことが重要です。

車の盗難被害にあった時の対処法

次に残念ながら盗難被害にあってしまった時の対処法を考えていきましょう。
 

警察に連絡し盗難届を提出

車が盗難されたと判明した際は、躊躇せず警察に通報し盗難届を提出してください。
ここから愛車探しの全てが始まります。
通報が早ければ早い程、車の発見率は上がります。
またカメラやGPSなど提供できる情報があれば、伝えておきましょう。
 

一時抹消登録の手続き

車両の使用を一時的に停止するための措置です。
抹消を行うことで、そもそもその車両は公道走行ができなくなります。
走っているだけで違法ということで、移動中の検挙も有り得ます。
また税金の請求をストップする為にも必要です。
 

保険会社に連絡

任意保険に加入している場合、保険会社にも忘れず連絡しましょう。
車両の盗難保険の対象ならば、保険金が支払われるかもしれません。
契約内容に寄りますが、車内の貴重品など保証される可能性もあります。
 

税関に連絡

盗難車両の多くは海外に運ばれます。
それがバラバラか現状を維持した状態かを問わずです。
海外に運ぶ手段さえなくなれば、車両発見→返還の可能性も高まるという訳です。
つまり海外に運ばせない為に、税関に連絡し対応してもらう必要があるのです。
まず警察に通報・被害届の提出、受理番号の発行がされれば全国の税関は対応可能となるので、やはり早急な通報が重要です。
 

まとめ

考えたくもない愛車の盗難ですが、誰にも起こり得るということを肝に銘じなければなりません。

盗難多発車種であれば、対策を行っているオーナーも多いかと思います。
しかしそれを上回った方法で盗難犯は近づいてくるのです。
またパーツ取りやバラバラに分解しての輸出は車種を問いません。
何度も繰り返しますが、自動車窃盗被害は他人事ではありません。
まず自分にできる防犯対策を1つ、実行に移すところから始めてみて下さい。

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