電気自動車を除き、車を走らせるにはガソリンが欠かせません。
ガソリンの値段が日や場所によって数円は異なることは車ユーザーなら誰もが知っています。
ただ、どんなタイミングでガソリンを入れるのがベストか、気になりつつもよく分かっていない方もいるでしょう。
そこで今回はガソリンを入れるベストなタイミングについて、いつがいいのか、どこがいいのかなどを紹介します。
車によく乗る方にとってガソリン1Lの数円の違いは大きく影響が出ます。
ぜひベストタイミングで給油することを意識してみてください。
なお、便宜上ガソリンとしていますが、この記事の内容は軽油でも同じことがいえます。
ディーゼル車に乗っている方も参考にしてください。
考えられるガソリンを入れるタイミング
ガソリンを入れるタイミングは人によって違いますが、大きく分けて以下の3つが考えられるでしょう。
- ガソリンの残りが減ったとき
- ガソリンが安いとき
- ガソリンの割引があるとき
ガソリンの残りが減ったとき
ガソリンの残りが減ったときは誰しも給油せざるを得ません。
燃料警告灯が点灯したら入れる、1/3を切ったら入れる、などタイミングは人それぞれですが、一般的には4分の3まで減ったら給油する方が最も多いようです。
引用:JAF
給油が面倒だからできるだけ入れたくないがギリギリまで粘るのも怖い、その線引きが4分の3だということです。
ガソリンが安いとき
ガソリンが安いときに、ガソリンがあまり減っていなくても給油する人もいます。
ガソリンの値段は日々変化するので、安いタイミングで満タンまで入れることは賢い選択でしょう。
ガソリンの割引があるとき
店舗によっては、会員限定でゲリラ的に値引きセールを実施するところもあります。
いつも固定のガソリンスタンドに行く方は、値引きセールの周期を調べておくとうまく節約できるでしょう。
ガソリンを入れるタイミングはいつがおすすめ?
ガソリンを入れるおすすめのタイミングは以下の通りです。
- 残り1/3程度になった時がベスト
- 常に満タンで給油するのがベスト
- 満タンに給油しても燃費は悪くならない?
- 高速に乗る前も給油をしよう
残り1/3程度になった時がベスト
給油のタイミングは燃料メーターが残り1/3程度になったときをオススメします。
燃料メーターの1/3の状態では、本当に残り燃料が1/3とは限りません。本当はもっと少ないといわれています。
スマホで電池残量が30%になったら本当に30%残っていますが、燃料メーターはそこまで正確ではありません。
そのため、トラブルに巻き込まれたりスタンドが近くになくて給油できない状態になってもある程度走れるように、残り1/3程度での給油がベストです。
常に満タンで給油するのがベスト
給油するときは常に満タン給油がベストです。
燃費を気にして半分だけ給油する方もいますが、実はあまり効果がないのが実態です。
燃料を少なくして車体の重量を軽くしたほうが燃費が良くなるのは事実ですが、その効果は無視できるほどに小さいのです。
一般的に、車体重量が100km軽くなると燃費が1km/L程度向上するといわれています。
よって、たとえ10L給油を少なくして軽くしても、多く見積もっても0.1km/Lしか燃費は良くなりません。
0.1L/kmの燃費の違いは運転の仕方や荷物の量で簡単に消えます。
さらに、半分給油ではガソリンスタンドの行き来も増えて無駄にガソリンを消費する可能性もあります。
手間の面でもお金の面でも利点はあまりないので、満タン給油をおすすめします。
満タンに給油しても燃費は悪くならない?
満タン給油しても燃費はほとんど悪くなりません。
先にも紹介した通り、車体重量が100km軽くなると燃費が1km/L程度向上すると考えてみましょう。
ガソリンを20L入れるのか40L入れるのか、多く見積もって約20kgの違いは0.2km/Lの違いにしかなりません。
満タン給油による燃費への影響はないといってもよいくらいです。
高速に乗る前も給油をしよう
高速に乗る前には、残量が1/3でなくても満タン給油しておくことをオススメします。
高速道路のガソリンスタンドは24時間営業だったり洗車などの利益率のいいサービスがないため、一般道のものと比較して燃料が1割~2割高価です。
また、高速道路でガソリンスタンドが併設されたSA・PAは約50km間隔であるのが基本ですが、中には150km以上も間隔が空いている場所もあります。
燃料警告灯がついた状態だと50km走れるかも怪しいですし、150kmはなおさら無理でしょう。
高速でガス欠して停車することは、周りの車が100kmほどの早い速度で走っていることもあり非常に危険です。
絶対にガス欠しないように、高速道路に乗る前は満タン給油しましょう。
高速道路に乗る前のガソリンスタンドに寄ったら、ついでにタイヤの空気圧をチェックするのもオススメです。
空気圧が適正から下回ったタイヤで走ると燃費が悪くなります。
そして何より、高速道路はタイヤにかかる負担も大きいので、バーストを起こし重大な事故につながるの危険があります。
シーン別のガソリンを入れるタイミング
ガソリンを入れるタイミングとしてオススメな曜日、時間帯、場所を紹介します。
曜日のおすすめは?
給油はガソリンがもっとも安い土日がオススメです。
あくまで傾向ですが、ガソリン価格は月曜日が最も高くなることが多いです。
各ガソリンスタンドは人が集まりやすい土日に価格を下げたりキャンペーンをしたりして、競合に負けないように努力しています。
時間帯のおすすめは?
時間帯のオススメは朝といわれがちですが、実はいつ入れても一緒です。
ガソリンは温度が上がると体積が増え、下がると体積が減ります。
そのため、気温が低い朝方にガソリンを入れるとそれだけ多く給油できるという噂もあります。
ただ、ガソリンはスタンド地下のタンクで保存されており年間を通して温度がほとんど変わらないので、実際は朝でも昼でもいつ給油しても給油量は変わらないのです。
給油する場所のおすすめは?
給油する場所は、遠くの安いスタンドではなく通り道がオススメです。
たとえば5km先のガソリンスタンドが3円/L安いとします。
燃費15km/Lの車とすると、5kmの往復で10kmを走ると0.7Lほどガソリンを消費します。
150円/Lのガソリンで0.7Lだと105円かかります。105円を3円/Lの価格差で黒字にしようとすると35Lの給油が損益分岐点となります。
軽自動車だとガソリンタンクの容量は30L程度なので、上で仮定した条件だとどれだけ理想的な状態でも得することはないのです。
まとめ
ガソリンを入れるおすすめのタイミングを解説しました。
ガソリンは1/3程度減ったとき、満タン給油するのがおすすめです。
それが土日だったら、さらにお得に入れられる可能性があります。
1回の給油では大きな違いはでませんが、積もり積もると大きな節約効果になるでしょう。
ぜひ給油にベストなタイミングを見極めてお得に生活してください!
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