「交通事故」は自動車を運転する人にとって最も注意するべき事柄です。
誰しも事故を起こさないよう努力するべきです。
とはいえどんなに注意しても、事故が起きてしまうことがあります。
事故の処理や気が動転してしまいそれどころでないかもしれませんが、「交通事故」により違反点数が課されます。
この記事では、交通事故を起こしたら点数は何点引かれるのか。事故のパターンごとに理解できるよう解説させていただきます。
また事故後の点数通知の方法などにも触れておりますので、是非覚えて頂ければ幸いです。
交通事故を起こしたら点数は引かれる?
さて交通事故を起こしたら、そのパターンに応じた点数が引かれることになります。
おおまかに「人身事故」と「物損事故」に分けて確認しましょう。
人身事故を起こした場合の違反点数
人身事故は事故により被害者が怪我又は死亡した事故を指します。
危険運転は赤信号無視・速度超過・酒気帯び酒酔い運転を念頭に点数を記載しています。
- 傷害事故の場合の違反点数 違反点数2~20点
- 死亡事故の場合の違反点数 違反点数13~20点
- ひき逃げをした場合の違反点数 救護義務違反(ひき逃げ):35点
- あて逃げをした場合の違反点数 違反点数:5点
- 危険運転をした場合の違反点数 違反点数2~35点
- 飲酒運転をした場合の違反点数 違反点数:酒気帯び運転13~25点 酒酔い運転35点
物損事故を起こした場合の違反点数
人身事故ではない、物損事故のみであれば違反点数の加算は行われません。
とはいえ破損させた物品については、補償しなければなりません。
自賠責保険は適用されない為、任意保険で賠償することになるということを覚えておきましょう。
違反点数は何点で免許停止・取消しになる?
人身事故を起こすと事故の内容しだいでは、違反点数はとても大きくなると理解いただけたと思います。
点数が引かれることで免許停止や免許取消しの心配もしなければなりません。
具体的に免許停止や免許取消しになる点数についても考えていきましょう。
免許停止になる点数
今まで行政処分を受けたことがない場合ですが、過去3年間の累積違反点数が6点~14点で免許停止になります。
また下の表のように、累積点数ごとに免許停止期間が決まります。
- 違反点数6~8点 30日間
- 違反点数9~11点 60日間
- 違反点数12~14点 90日間
過去に免許停止・免許取消し処分を受けていた場合はどうでしょうか。
行政処分を受けた違反歴については、「前歴」といいます。
前歴のある場合、免許停止になる累積違反点数はどのように変化するでしょうか。
- 違反点数4~5点 60日間
- 違反点数6~7点 90日間
- 違反点数8~9点 120日間
このように免許停止になるハードルはかなり下がってしまいます。
度重なる違反行為に対して、見る目は厳しくなっていくのです。
免許取消しになる点数
累積14点までは免許停止ですが、それ以上、つまり15点以上は免許取消しとなります。
先の項で触れたような酒酔い運転、他にも無免許運転、麻薬運転などは違反点数15点以上となり、一発で免許取消し処分となります。
交通事故の点数通知について
交通事故を起こしてしまい、点数の通知がなされるまで日数がかかります。
またその通知方法などについても、この項でみていきましょう。
交通事故の点数通知が届く日数
交通事故を起こし違反点数の加算が行われる場合、点数の通知は「累積点数通知書」によって行われます。
この累積点数通知書は、免停処分に近い場合送付されるもので、免停処分まで余裕があれば送られてくることはありません。
累積点数通知書は1~4週間後に送られてくることが多いですが、それ以上かかることも否定できません。
期間に差がでてしまうのは、事故原因や状況によって捜査期間に差がでる為です。
通知書には2種類ある
通知書には、「出頭要請通知書」と「意見の聴取通知書」の2種類があります。
それぞれの役割についても覚えておきましょう。
出頭要請通知書
処分が比較的軽い、免許停止期間が30日・60日の場合に届く通知書です。
意見の聴取通知書
こちらは免許停止期間が90日以上に該当すると届く通知書です。
意見の聴取によって、違反の事実確認を行います。
内容によっては刑事処分の軽減がされることもあります。
交通事故で加算された点数の確認方法
免停処分が近いのであれば、「累積点数通知書」が届きます。
一方、点数に余裕があり累積点数通知書が来ないこともあります。
その時は自動車安全運転センターで「累積点数等証明書」を発行してもらうことで、点数の状況を確認可能です。
「累積点数等証明書」だけでなく、違反内容の確認できる「運転記録証明書」も発行してもらうことで、より免許証の状態を詳細に確認できるでしょう。
まとめ
事故の内容によって違反点数やその後の処分に違いがでます。
記事を読んでいただければわかるように、事故を起こすと点数は勿論、被害者だけでなく加害者にも心理的・体力的、また時間なども負担が大きいことが想像できます。
まずは事故を起こさないよう、安全運転を意識する。
基本的なことですが、改めて心がけて頂きたいと思います。
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