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当て逃げされた時の対処法をいざという時のために知っておこう。

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皆さんは車で買い物などに出かけ、用事を終えて駐車場に戻ってきたとき、身に覚えのないキズや凹みができていたことはありませんか?

その傷が自分でぶつけた傷でなければそれは当て逃げの可能性があります。

誰も見ていないところで車をぶつけられてしまったとき、または目撃者がいるとき、一体どのような行動を取ればいいのでしょうか。

今回の記事では万が一当て逃げをされてしまった場合や、当て逃げを目撃したときの対応を皆さんに知っておいてもらうために、当て逃げに関する様々な対処法についてご紹介します。

当て逃げとは?

当て逃げとは車を運転中に、車・自転車・その他の建造物等に接触したにも関わらず、警察に通報しなかったり、持ち主に知らせることなく立ち去ってしまう行為のことを指します。

ぶつかったことが分かっていて故意に逃走する場合もありますが、ぶつかったことに気付かず走り去ってしまい、結果的に当て逃げになってしまうケースもあります。

まずは当て逃げになってしまう行為や、当て逃げでよくあるケースなど、基礎的な情報について解説していきます。

当て逃げになる行為

運転中、車や物に接触したにも関わらず警察に通報せず立ち去ることは言うまでもなく当て逃げになりますが、ではぶつけたことに全く気付かなかったとしたらどうでしょうか。

これはその場の状況により様々なケースが想定されるので一概には言えませんが、車と車、車と物が接触した際に出る音に気付かないということは想定しづらく、後から当て逃げとして警察から連絡が来た場合、気付かなかったという言い訳は通りづらいようです。

皆さんが加害者にならないためにも、もし車がどこかに接触したかな?と感じたらその場で車を降りて確認することをおすすめします。

当て逃げで良くあるケース

当て逃げでよくあるケースとして、スーパーやショッピングモールなどの駐車場での接触が挙げられます。
老若男女の幅広い世代が集まる場所で、多くの車や人が行き交うのでどうしても接触する確率は高くなってしまいます。
駐車場は道路と違い、車が縦横無尽に行き交い、バックする車がいたりドアの開閉が頻繁に行われたり、誰がいつどんな動きをするか全て把握するのは難しいと思います。

特に、狭い駐車場では駐車場所を考えることで当て逃げされる確率は低くなります。

  • 当て逃げを避ける具体的な方法としては、車が曲がるポイントになる角には停めない。
  • 傷や凹みをそのままにしている車は運転手のスキルが低い、または車に対して無頓着ということが考えられるので避ける。
  • スライドドアでないファミリーカーは子供が勢いよくドアを開けてぶつけられる可能性があるので注意。 など

自分が停める場所や周りの車もよく観察することが当て逃げを防止することに繋がります。

当て逃げの罰則

当て逃げで考えられるケースはたくさんありますが、もし気付かないうちに当て逃げをしてしまった場合、罰則はどのようなものがあるのでしょうか。

車を他の車や建造物に接触させてしまい、その場で気づいて警察に連絡した場合、基本的には民事責任による物損の賠償だけで済む場合が多いようです。

ですが車がどこかに接触したにも関わらずその場から逃走すると、行政責任や刑事責任を問われてしまいます。

具体的に、行政責任では危険防止措置等義務違反で5点、安全運転義務違反で2点の違反点数が加算されます。
刑事責任では報告義務違反で3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金、危険防止措置等義務違反で1年以下の懲役または10万円以下の罰金に問われる可能性があります。

このように当て逃げでは違反点数の加算により免停処分になったり、最悪の場合懲役刑になることもあります。
(2021年8月時点)

当て逃げされた時の対処法

ここまで当て逃げという行為について詳しく解説しましたが、では次は当て逃げをされてしまったときはどうすればいいか対処法を紹介します。

駐車場などで自分が見ていない間に車をぶつけられていることに気付いても決して慌てず、冷静な対応を取ることで犯人の早期発見にも繋がります。

事故にあった際はいくつか連絡しなければならないところがありますが、まずは警察に連絡すればいいと覚えておきましょう。

基本的な3つの対処法

当て逃げをされてしまった場合、対処法は基本的に3つあります。
その3つとは

  • 警察に通報
  • 証拠を収集
  • 保険会社へ連絡

以上の対処法が考えられますが、優先順位としては警察に通報することが最も優先されます。
まずは警察に通報し、当て逃げされた場所や時間、こちらの詳しい情報等を伝え現場まで来てもらいましょう。

そして警察が来るまでの間に逃走した車の部品が落ちていないか探したり、目撃者がいれば話を聞くなどして証拠を集めましょう。
スーパーやコンビニなどの監視カメラに当て逃げの瞬間が映っていることもありますが、被害者個人が見せて欲しいと頼んでも見せてくれない場合が多いので、必要があれば警察に頼んでみましょう。

警察の事情聴取がすんだあとに自分が加入している保険会社に連絡、状況を説明し、車の修理が必要であればどうすれば良いか判断を仰ぎましょう。

目の前で当て逃げされた場合

もしも目の前で自分の車が当て逃げされてしまった場合、車のナンバーを覚えることができれば特定が容易になりますが、ナンバーが見えなかった場合はその車の色やタイプまたはメーカーなどの情報を覚えておくと特定がしやすくなります。

ドライブレコーダーを装備しているのであれば、できるだけ早く映像を確認し、自分の目で見た情報が間違っていないか確認するのも良いでしょう。
他人の車が当て逃げされた場合も同様で、逃走した車の特徴を覚えておいて持ち主に伝えてあげると良いでしょう。

こちらの車に人が乗っていた場合は怪我の有無を確認し、負傷があれば警察に報告し、必要があれば病院に行き診察を受けましょう。

知らないうちに当て逃げされた場合

当て逃げされてしまったけどその場では気付かなかった、知らないうちにぶつけられた傷がついていたというケースもあると思います。

当て逃げに気付かなかった場合は、加害者を特定することが難しく、いつどこでぶつけられたかが分からなければ警察もどうしようもありません。

ドライブレコーダーが装着されていれば心当たりのある日時や場所を確認してみて、事故の瞬間が撮影されていれば警察に届けましょう。

当て逃げの犯人が見つからない場合

当て逃げは犯人が発見されないことも多く、泣き寝入りも少なくありません。
犯人が見つからない場合、車の修理費は誰が支払うことになるのでしょうか。

また車に乗車中の当て逃げの場合は、運転手やその家族・知人が怪我をするかもしれません。
もし当て逃げで怪我をしてしまったとき、治療費は誰が支払うことになるのでしょうか。

続いては気になるこの2つのお金に関する問題について詳しく解説します。

車の修理費は誰が払う?

ひき逃げの犯人が見つからない場合、残念ながら車の修理費用は被害者が払わなければなりません。

車両保険等に加入していなければ修理費用は自分で支払い、加入しているのであれば保険会社に支払ってもらうという形になるでしょう。
修理費用が少額であれば保険を使わないという方法もあります。

また保険を使うと等級が上がってしまうので、保険料が高くなってしまいます。なので事故時には保険料の上昇率と修理費用を比べてみて金額が少ない方法にすることをおすすめします。

治療費は誰が払う?

車の修理費と同様に、犯人が見つからなければ治療費も自分で支払うか、もしくは保険を使うということになってしまいます。

保険を使用する場合は自分が加入している任意保険を確認してみて、加害者不明の怪我に使える保障内容がないか探してみましょう。

そして損をしないためにもできれば車にはドライブレコーダーを設置し、車両の前後を常時記録しておくことをおすすめします。

ドライブレコーダーを設置するなどしていざという時に備えよう

近年では煽り運転などの危険運転が報道されることも多くなり、ドライブレコーダーを設置する人も増えてきています。

ドライブレコーダーはそういった犯罪行為だけでなく、事故の際の証拠としても認められます。当て逃げをされてしまった場合にはもちろん証拠として使えますし、逆に身に覚えのない当て逃げやひき逃げを疑われた際には否定する材料になります。

今回の記事で紹介したように、当て逃げに遭わないためには普段の運転から周囲に気を配る必要があります。

自分の身は自分で守るといった自己防衛の意識が、つまらないトラブルを避けるということに繋がるのではないでしょうか。

当て逃げのやその他の事故の被害にあった際は、冷静に周りの状況を見て対処できるよういつ事故に遭ってもおかしくないという心の準備をしておきましょう。

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