車がへこんでしたった際の板金修理の値段はどのくらい?高くなる場合とは?
車を所有していれば、車をぶつけてへこませた経験のある方がほとんどでしょう。駐車中に他の車に当てられたり、狭い道での接触など、トラブルはいくら気を付けていても起こるときは起こります。こうした場合に必要になるのが板金修理です。その費用はへこみの大きさや場所によって大きく変わります。
この記事では、へこみの範囲別、箇所別の板金修理費用や、費用が高くなる要因について詳しく解説します。なお、あくまで一般的な話で、車種や色などによっても値段は上下することにご注意ください。
車がへこんでしたった際の板金修理の値段はどのくらい?
へこみの範囲が狭い場合、広い場合それぞれで板金修理費を解説します。ただ、へこみの度合いや場所によって狭くても修理費用が大きくなるケースもあるので注意してください。
5cm × 10cm以内の小さなへこみであれば、たとえばイエローハットでは2024年6月時点でドア・フェンダーは45,100円からです。依頼先がイエローハットのようなカー用品店なのか、ディーラーなのかで変わりますが、このくらいであればお値打ちでしょう。
また、小さなへこみであればDIYで修理することも可能です。
それ以上の範囲のへこみは実際に見積もりを取ってみないと分かりません。へこみがひどくパーツ取り換えになると、ドアの場合は10万円を超える可能性もあります。
車がへこんでしたった箇所ごとの板金修理の値段
板金修理はへこんだ箇所によって価格が異なります。へこみの範囲や大きさによって価格は左右しますが、それぞれの参考価格を紹介します。
フロントフェンダーの板金修理は、一般的に20,000円から50,000円程度です。補修箇所が広いとパーツ交換したほうが安くなる可能性もあります。
フロントドアの修理費用は30,000円から80,000円程度が一般的です。ドアはサイドウィンドウやその配線、サイドエアバッグが入っており意外と複雑な構造をしています。そのため、フェンダーやバンパーより費用も高くなりがちです。
フロントバンパーの修理費用は20,000円から50,000円程度です。フェンダーと同じく、交換が必要な場合はさらに費用かかります。
リアフェンダーの修理費用は20,000円から50,000円程度です。価格はフロントフェンダーとあまり変わらないと思ってよいでしょう。
リアドアの修理費用は30,000円から80,000円程度です。フロントドアと同様に、ドアの構造が複雑なため修理費用は高くなりがちです。損傷がひどく交換になれば、10万円を超えることも珍しくありません。
リアバンパーの修理費用は20,000円から50,000円程度です。フロントバンパーと同じくらいの価格と考えても問題ありません。
バックドアやトランクの修理費用は30,000円から70,000円程度です。バックドアの場合はサイドドアと同じく中に配線が走っているため、少々複雑な構造です。へこみの度合いにもよりますが、フェンダーやバンパーより少し高価になることが多くあります。
ボンネットの修理費用は20,000円から60,000円程度です。被害状況によっては交換になり、その場合は10万円を超えることもあります。
サイドシルプロテクターの修理費用は20,000円~50,000円程度です。サイドシルが損傷すると、同時にフェンダーも損傷しているケースが少なくありません。合計で思ったより修理費が高額になる可能性もあります。
ルーフの修理費用は30,000円から80,000円程度です。ルーフは積雪や雹、落下物などでへこむことがあり、その場合はルーフだけでなくボンネットなどにも被害を受ける場合があります。さらにルーフの修理は高所作業が必要なことも、修理費用が比較的高くなる理由です。
車がへこんでしたった際の板金修理の値段が高くなる場合
板金修理の値段が高くなるケースを3つ紹介します。
エーミング作業が必要になる場合
エーミングとは、車の衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報装置などの先進運転支援システムや、各種センサーの校正作業のことです。
近年の車は安全のためにセンサーやカメラが装着されています。バンパーやグリルなど一部パーツを取り外した場合は、それらが正しく動作するか調整が必要です。調整には専門的なスキルと装置が必要なので値段が高くなりがちです。
フレームに損傷がある場合
フレームに損傷がある場合修理費用は大幅に増加します。フレーム修正はパーツ交換ではなく、金属の形状を変えてゆがみをできるだけ抑える作業です。専門的な技術と設備が必要で、修理費用は安くても10万円から、高いと100万円以上になることがあります。
ボディーカラーが特別塗装色の場合
特別塗装色の場合、修理費に塗装費が1万円以上も上乗せされるケースがあります。特別塗装色は新車で購入するときも数万円高価に設定されていて、その理由は単純に手間や材料費がかかるためです。
「メタリック」や「パール」といった特別塗装色は、光輝材といわれるキラキラさせるための成分が含まれています。さらに通常色より1層多く重ね塗りしています。
このようにメーカーが手間暇かけて色を出している分、板金屋でも色を出すのが難しいため修理が高価になります。
まとめ
車がへこんでしまった場合の参考の板金費用を紹介しました。板金修理は範囲や箇所で費用が大きく変動します。小さなへこみの修理は比較的安価に済むことが多いですが、広範囲なればなるほど、数が多ければ多いほど修理費用が高価になります。被害が大きいと、修理よりパーツ交換のほうが安く済むケースも少なくありません。
今回紹介した価格はあくまでも参考です。信頼できる修理業者に相談し見積もりをとり、修理するかどうか検討してみてください。
関連記事
・板金修理は保険を使うべき?自費がお得?それぞれのメリット・デメリットについて