MENU

板金修理は保険を使うべき?自費がお得?それぞれのメリット・デメリットについて

このページは広告PRを含んでいます。

ある日、自動車を運転していたらガリッと嫌な音が…。外に出て音がした付近を恐々しながら見ると、愛車のボディが傷つき凹んでいる。
程度の大小はあれど、多くの人が経験したことがあるでしょう。

傷やへこみの修理はできるだけ安くしたいと思いますよね。
今回は、傷やへこみを直すための板金修理は保険を使ったほうがいいのか、それとも自費の方がいいのか解説していきます。
加えて板金修理の基礎知識も紹介していきます。いざというときに参考にして、最もお得に愛車を元どおりにしてください。

板金修理の基礎知識

車の傷やへこみを直すときに頼ることになる板金修理。車の修理以外では聞き馴染みがない言葉かと思います。
まずは板金修理とは何か、どれくらいの傷・へこみで板金修理が必要なのか、を解説していきます。

板金修理とはどのような修理?

板金修理とは飛び石や衝突などで傷ついたりへこんだ車のボディを元に戻す修理です。
基本的にはへこんだパーツを取り替えるのではなくそのまま使い、変形した部分を修正します。
しかし、ひどいへこみの場合はパーツを取り替えた方が安く済むこともあるので、板金塗装は広義でパーツの取り替えも含まれます。
「板金塗装」と呼ばれることもあります。

板金修理しないといけない車の状態

DIYでは手に負えない深い傷やへこみは板金修理が必要です。

塗装の表面が薄く剥がれた擦り傷程度ならホームセンターやカー用品店などで購入できる修理キットで修正可能です。
傷が深くボディの金属部分が露出していたり強くぶつけてへこみができた場合は、自己流で直すより板金修理を依頼した方が綺麗に元どおりになります。

車に傷ができやすいとき

狭い道を通るとき、縁石や段差を通るときなどに車に傷がつきやすいです。
また、道路の脇から飛び出た植物や飛んできた小石に当たって、知らないうちに擦り傷ができることも少なくありません。

細かい傷ならDIYでも直せますが、いつ板金修理が必要になる大きい傷がつくか分かりません。よく慣れた狭い道でも、飛び出しやすれ違いで車をぶつけてしまうことも考えられます。
板金修理をするためのお金や手間を節約するためにも、できるなら道を変えたり対策することをお勧めします。

板金修理は保険適応可能?

板金修理は任意保険の車両保険に加入していれば、保険適用が可能です。
ただ、どんなときでも車両保険が適用されるわけではありません。

車両保険が適用されるケース

保険会社によっては車両保険に一般型とエコノミー型など種類があり、それぞれによって適応範囲が違います。
一般的には、下のようなケースはどんな車両保険でも適応範囲内であることが多いです。

  • 落書きや引っ掻きなどのいたずら
  • 飛来物との接触
  • 車の盗難

車両保険のグレードが高いと、下のケースにも保険適応してくれる場合があります。

  • 電柱やガードレールなどにぶつかった自損事故
  • 当て逃げ(相手車両が不明)
  • 駐車中にぶつけられ逃げられた(相手車両が不明)

ご加入の保険会社に車両保険の適用範囲を問い合わせてみるのが確実です。ぜひ自分に適した車両保険を見つけてください。

車両保険が適用されないケース

車両保険も万能ではなく、たとえ適応範囲内でも下のようなケースには適応されません。

  • 飲酒運転や無免許運転などの違法運転
  • 故意の事故
  • 期間内に報告しなかった事故

違法運転をしたり故意に事故を起こしたときは車両保険の範囲内でも保険は適用されません。
そして、違法性がなくとも保険会社で定められている一定期間を過ぎて保険を請求しても、保険金の支払いは受けられません。

板金修理の保険利用と自費のメリットとデメリット

板金修理は保険利用でも自費でもでき、それぞれにメリット・デメリットがあります。
どっちがいいかは傷やへこみの状況・保険の等級などによって変わるので、保険会社や板金屋と相談して決めた方が確実です。

保険利用のメリット・デメリット

保険利用のメリットは板金修理が安く済むことです。
車両保険に加入する際に設定する「免責金額」は自己負担になりますが、それを超えてお金を支払う必要はありません。
例えば、免責金額が10万円で板金の金額が30万円の場合、自己負担は10万円だけです。

デメリットとしては、保険の等級が下がるため翌年からの保険料が高くなることです。
現在何等級なのか・何等級下がるのかによりますが、車両保険を使うと翌年からの保険料が数万円高くなるケースもあります。

自費のメリット・デメリット

自費で直す場合は、保険利用のメリット・デメリットと逆のことがいえます。

メリットとしては等級が下がらないため、翌年からの保険料に影響がないこと。
デメリットは自費で払う金額に上限がないことです。

このような理由で、車両保険を使うのか自費で直すのかはどちらがお得か判断しにくいところがあります。ぜひ保険会社や板金屋に確認してみてください。

車両保険を使うかどうかはプロに相談しよう

板金修理とはどんなものなのか、車両保険はどんなときに使えばいいのかを解説してきました。

ボディの修理は車両保険を使うべきなのか、自費で修理するべきなのか、的確に事故判断できる人はほんの少数でしょう。
いざというときには、保険会社や板金屋のプロの力を借りて最適な選択をしてください。

関連記事

・自動車のへこみは自分で直せるのか?板金の引っ張り作業をDIYする際の注意点
・板金塗装の相場とは?パーツ別の料金目安と価格交渉のポイント
・【板金の基礎知識】見積もりから作業までの基本的な流れを説明します