【板金の基礎知識】見積もりから作業までの基本的な流れを説明します
自動車をぶつけてへこませてしまった!どれだけ安全運転を心がけていても、こんな経験は誰にでも起こり得ます。修理にどれだけのお金と時間がかかるのだろうと肩を落として板金屋に向かうことになるでしょう。
傷をそのままにしておく方もいるかもしれませんが、傷ついた部分から雨が侵入し金属が錆びて塗装がポロポロと剥がれ落ちることがあります。なので、早めに板金修理をしてもらうことをおすすめします。
漢字からはどんなことをするのか想像できない「板金」という作業。基礎知識や見積もり、作業までの基本的な流れを知って、その不安を少しでも解消していきましょう。
そもそも板金とは?誰もが覚えておきたい基礎知識
下のようにガツンとへこんでしまった自動車。
板金屋に持っていけば綺麗に直してくれます。しかし、そもそも板金ってどんな作業なのでしょう?板金作業をお店に頼む前に、まずは基礎知識を取り入れておきましょう。
板金とはその名の通り金属の板のこと。そしてもうひとつ、金属の板を曲げたり絞ったりして加工する作業のことも意味します。自動車において板金といえば、ほとんどの場合ボディのへこんだ部分を元どおりにする作業のことを指します。
では、バンパーは樹脂性だから板金と呼ばないのかという疑問を持たれた方もいるでしょう。その通りで本来は板金とは呼びません。しかし、自動車の外装を直すという意味では同じなので、バンパーのへこみも直してくれる板金屋も数多くあります。
色の修正もセットになった板金塗装という言葉もあります。自動車をぶつけてへこんでしまったときは、同時に塗装もはがれていることも多いです。板金と塗装はセットだと考えても良いでしょう。
板金でへこみを直す方法としては「表から引っ張る」と「裏から叩く」「パテで埋める」の基本的には3種類があります。
ドアやバックドアは金属板が合わさってできているため、表から吸盤などをくっつけて引っ張って直します。一方、フェンダーは一枚の金属板でできているため、裏から叩いてへこみを平らにしていきます。引っ張っても叩いても直しきれない深いへこみはパテを使います。
パテは時間が経つと固まる性質がある補修剤。へこみにパテを流し硬化させてから、表面を磨き平坦にしてへこみを直します。傷やへこみを直したあとは元通りの色に塗装します。
まとめますと、自動車における「板金」とは自動車の外装の不具合を直す作業のこととも言えますね。
板金の見積もりから作業終了までの基本的な流れ
板金についての知識がついたところで、次は板金修理の基本的な流れを見ていきましょう。
1.お店に電話する
2.お店に自動車を持ち込む
3.直したい箇所を見てもらい見積もりを出してもらう
4.納得できる内容であれば修理を依頼する
5.自動車を預けて板金作業をやってもらう
6.後日、自動車を受け取り精算する
1.板金屋に電話
まずは、お店に電話して板金をしてほしい旨を伝えます。いきなり持ち込んだら、タイミングが悪いと作業中で対応してもらえないかもしれません。電話で修理箇所や簡単な被害状況を伝えると、自動車を持ち込む時間を指定されます。
2~3.板金屋に車を持ち込み、見積もり
指定された時間に自動車を持ち込んで、直したい箇所を実際に見てもらいます。傷の深さやへこみの範囲などの確認後、見積もりを出してもらいます。このとき金額だけでなく修理にかかる日数、代車の有無なども確かめておくとよりベターです。
また、どうやって修理をするかも同時に聞けるはず。大切な自動車を預け安くないお金を払うのですから、不明点も遠慮せずに聞いておきましょう。
4.修理を依頼または見積もり比較
納得できる内容であればそのまま修理を依頼します。条件が悪かったら交渉するのもアリですが、他の板金屋にも見積もり依頼をして比較した方が楽かもしれません。3つほどの業者で見積もりを出してもらうと、板金修理の大体の相場も分かります。できるだけ好条件で板金を依頼したい方は相見積もりを取ることをおすすめします。
5.自動車を預けて板金作業スタート
条件に納得して契約し、いざ板金をとなると自動車を一定期間預けます。何日かかるのかはお店の混み具合や傷の度合いによって変わります。へこみがなく塗装のみの修理でしたら即日で終わることもあります。
一方、へこみがひどい場合は5日程度かかる可能性もあります。見積もりをもらった段階でよく確認しておいてくださいね。
6.車受け取りと同時に精算
後日、板金修理が終わったら自動車を受け取り同時に清算。お店によっては修理依頼と支払いが同時だったりと多少前後しますが、基本的にはこのような流れで進みます。
板金塗装で愛車を元どおりピカピカにしよう!
板金塗装を依頼するときの一連の流れを解説してきました。
傷の大きさや深さ、色などによって板金塗装の費用や日数は変わってきますが、流れは基本的に同じです。一番のポイントは条件をしっかりと確認すること。金額や代車の有無、日数など自分が納得できるお店に板金を頼んでくださいね。
板金の依頼は難しいことはないかと思うので、気軽にお店に連絡して愛車を元通りの姿に戻してあげましょう!