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マルチインフォメーションディスプレイとは?装着されている車種をご紹介

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車は製造技術の向上により、耐久性が上がったり燃費がよくなったり、運転を安全かつ快適にするさまざま進化をしています。その中でも今回は「マルチインフォメーションディスプレイ」と呼ばれる画面技術に注目しましょう。

マルチインフォメーションディスプレイは、運転手に多彩な情報を一目見るだけで提供してくれる画面のことです。ドライバーの快適で安全な運転をサポートします。

本記事では、マルチインフォメーションディスプレイとはなにか、またどんな情報が表示されるのか、そして装着されている車種について紹介します。

マルチインフォメーションディスプレイとは?


マルチインフォメーションディスプレイは、車のさまざまな情報や機能をひとつのディスプレイにまとめて表示する装置です。
表示項目はナビ、車両の状態、エンターテイメント、通信、運転支援機能など多岐にわたり、それぞれをひとつの画面で確認可能です。
これにより、運転手は運転中の操作を最小限にしつつ情報に素早くアクセスできるようになるため、安全性や利便性を向上につながっています。

マルチインフォメーションディスプレイを搭載する車は、以下の理由で年々増えています。

マルチインフォメーションディスプレイを搭載する車が増える理由
  • 小型かつ高解像度のディスプレイが安く入手可能になった
  • 車の機能がますます複雑化している

ひとつめは、技術の進歩によって小型かつ高解像度のディスプレイがより手頃な価格で入手可能になったことです。自動車メーカーは車体価格の上昇を抑えてディスプレイを導入しやすくなりました。

続いて、複雑化かつ増加する情報にドライバーがアクセスしやすくするためです。
たとえば速度や残燃料などの基本情報から、運転支援機能や車両の設定など、多岐にわたる機能を使いやすく提供する必要があります。それを実現する手段としてマルチインフォメーションディスプレイが重要視されています。

一方、マルチインフォメーションディスプレイの導入は車体価格の上昇の原因となっています。高度な技術やソフトウェアの開発と組み込みが必要なためです。しかし、自動車には利便性や安全性の向上のための新たな機能の搭載が求められるため、価格上昇は避けられません。

マルチインフォメーションディスプレイに表示される主な情報


マルチインフォメーションディスプレイに表示される主な情報として、以下の6つを紹介します。

マルチインフォメーションディスプレイに表示される主な情報
  • オドメーター・トリップメーター
  • 燃費情報
  • 航続可能距離
  • 警告情報
  • 外気温
  • 標識認識機能

オドメーター・トリップメーター

オドメーターは日本語で積算走行距離計といい、車が製造されてからの走行距離を表示するメーターです。ディスプレイにはODDと表示されます。走行距離のリセットはできません。整備するタイミングの目安にしたり、中古車の状態を知る判断材料にされます。

トリップメーターは区間走行距離といい、一時的な距離を計測するための機能です。TRIPと表示されます。A・Bと2つついており、任意のタイミングでリセットできます。
Aは一回のドライブでどのくらい走ったか、Bは1か月でどのくらい走ったかなど、お好みで記録する内容を使い分けてください。

燃費情報

燃費情報はリアルタイムまたは過去の燃費データを表示する機能で、ガソリンの使用量や走行距離で計算されます。
自分が燃費のいい運転ができているか確認でき、効率的な運転を目指せます。

航続可能距離

航続可能距離は、ガソリン車やハイブリッド車では残燃料、電気自動車の場合は残電力をもとに、あとどれだけの距離を走れるかの目安を示しています。

給油や充電のタイミングをはかるときに便利に使えます。

警告情報

車のセンサーやシステムが検出した異常、またはそれ自体の異常を表示する機能です。たとえば、エンジンの故障、冷却水の低温高温、タイヤの低空気圧などが含まれます。

自分では気が付けない程度の不調でもいち早く知ることができるので、事故を予防する効果があります。

外気温

車の周囲の環境温度を示す情報です。

氷点下に近い値を示しているときは、道路の凍結の恐れがあるため凍りやすい日陰や橋の上は注意して運転してください。

標識認識機能

車に搭載されているカメラで前方の道路標識を検知しドライバーに表示する機能です。

速度制限、一時停止、車両進入禁止などの情報を適したタイミングで知らせてくれるため、事故や違反の防止に役立ちます。

マルチインフォメーションディスプレイが装着されている車種

マルチインフォメーションディスプレイが装着されている車種を3つ紹介します。

トヨタ プリウス


プリウスはトヨタの代表的なハイブリット車です。プリウスにはPEVとPHEVがあり、前者はガソリンと電力で走り、後者はガソリンと電力で走行できることに加え、ガソリンなしで電力だけでも走行できます。

ディスプレイはダッシュボード上に配置され、燃費情報、航続可能距離などの情報を表示します。
プリウスPHEVは電力だけでも走れるという特徴があるため、通常の航続可能距離に加え、EV走行可能距離もディスプレイに表示されるのが特徴です。

トヨタ ハイエース


ハイエースは室内空間が非常に大きく荷物がたくさん積めるため、乗用商用ともにとても人気のあるトヨタの車です。

ハイエースのマルチインフォメーションディスプレイは、必要な情報だけを的確に伝えるシンプルなデザインをしています。
たとえば、駐車時は発進時に障害物にぶつかりそうなときは「インテリジェントクリアランスソナー」が働き、車体の周囲のどのあたりに障害物があるかをディスプレイに表示します。
車体が大きくぶつけやすいハイエースにはうれしい機能でしょう。

スズキ ラパン


ラパンはフランス語で「うさぎ」という意味の、女性向けのかわいいデザインをしたスズキの軽自動車です。

他の車種と比べて、マルチインフォメーションディスプレイにアニメーションがふんだんに使われていることが大きな特徴です。
エンジン始動時は「HELLO!」、新年は「HAPPY NEWYEAR」などのかメッセージがかわいいドットアニメとともに表示されます。

このように、運転にエンターテイメント性を加えるのもマルチインフォメーションディスプレイの得意分野のひとつです。

まとめ

マルチインフォメーションディスプレイとはなにか、どんな車種に装備されているかを解説しました。

現代の車はさまざまな便利機能が搭載されている一方、車から得られる情報がとても多く複雑になっています。その情報を運転手に伝えるのに役立つ機能が、マルチインフォメーションディスプレイです。

今回紹介した3車種以外にも、工夫を凝らしたマルチインフォメーションディスプレイが装備された車種がたくさんあります。
ぜひ、ご自身の車のディスプレイに何が表示されているか、改めて確認してみてください。

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