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交通取り締まりの強化月間はいつ?取り締まりの内容や行われている理由を解説

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日本では安全で円滑な交通を実現するために、さまざまな取り締まりが実施されています。その中のひとつが「交通取り締まりの強化月間」です。

交通取り締まりの強化月間は、警察や交通機関が交通違反や安全運転の徹底を呼びかけと取り締まりを強化することで、交通事故の発生を抑制する目的で実施されています。

この記事では、交通取り締まりの強化月間がいつ実施されているか、取り締まりの具体的な内容と理由、取り締まりに関するよくある質問を解説します。

本記事では取り締まり強化月間に焦点を当てますが、安全は期間に関係なく守ることが基本です。安全な社会の実現のためにも、ぜひ取り締まりの内容とその背景まで把握しておきましょう。

交通取り締まりの強化月間はいつ?


交通取り締まり強化月間がいつなのか、その期間で実施されるふたつの活動について解説します。

都道府県単位で異なる

交通取り締まり強化月間は都道府県単位で異なり、実施場所の交通実態等に応じて、速度違反や重点取締場所での取締りを強化する時間を変更しています。

たとえば東京では、毎月取り締まりを強化する場所を警視庁のホームページで公開し、注意を促しています。

交通安全運動とは?

交通安全運動は、交通事故の予防や交通ルールの守り方の啓発などを通じて交通全体の安全性を向上させる取り組みです。
国や都道府県をはじめとした各種組織が主催していて、毎年春と秋の2回、10日間で実施されています。

取り組みの中で重視するポイントは毎回異なり、たとえば令和5年度秋の全国交通安全運動では以下の3つがピックアップされています。

令和5年度秋の全国交通安全運動の重点
  • こどもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保
  • 夕暮れ時と夜間の交通事故防止及び飲酒運転等の根絶
  • 自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底

出典:令和5年度秋の全国交通安全運動

上記を達成するため、主催団体は街頭やインターネットでの啓発をはじめ、幼稚園や保育園での交通マナーやルールの教育、中学や高校での交通行動の指導など、地域を巻き込むように活動しています。

不正改造車を排除する運動とは?

不正改造車を排除する運動は、不正改造をしない・させないための取り組みです。国土交通省と「不正改造防止推進協議会」が中心となって実施しています。

年間を通して対象期間となっていますが、地域の事情や要請を考慮して地方運輸局や運輸支局によって、1か月間の不正改造車排除強化月間が設けられています。たとえば、東京を含む関東エリアの都県は6月が強化期間です。

主な活動は以下の通りです。

不正改造車を排除する運動の活動内容
  • 不正改造を「しない」・「させない」ための啓発等
  • 街頭検査の実施
  • 不正改造車に関する情報収集

上記を達成するために、周知や啓発、取り締まりを強化しています。

交通取り締まりの内容と取り締まりが行われている理由


交通取り締まりの内容と取り締まりされている理由を、複数の例を挙げて解説します。

速度違反の取締りの内容と理由

速度違反の取り締まりでは、速度計で車両の速度を検知し、速度制限を超えている場合に取り締まりをします。
速度超過と思われる車両の後をパトカーや白バイで同じスピードで走り、速度を計測することもあります。

速度制限は、その道路の交通事故の発生割合、交通量、騒音への配慮など様々な要因で決められます。そのため、速度が制限を超えると事故の重大度が増す可能性が高まるため、速度違反の取締りが行われます。

重点取締場所での取締りの内容と理由

特定のエリアやルートでの違反行為に対する取り締まりを強化します。

見通しが悪かったり、道が広く交通量も少ないためスピードを出しやすい事故多発地点は、重点的な取り締まりが行われます。危険な行動を減少させ、そのエリアの安全性を向上させることが狙いです。

横断歩行者妨害違反の取締りの内容と理由

横断歩道での一時停止の無視や不適切な駐車に対する取り締まりをします。

歩行者を保護し交通事故を防ぐために取り締まりされます。

通学路の取締りの内容と理由

学校周辺や通学路での速度違反や一時停止無視といった違反行為に対する取り締まりです。

学校周辺や通学路はたくさんの子どもが通行する場所なので、安全確保が最優先。通学路での取り締まりは、子どもの交通事故予防と安全な通学環境の維持を目的としています。

飲酒運転の取締りの内容と理由

運転者がアルコール濃度基準を超えている場合に対する取り締まりで、年末年始など飲酒する機会が増える期間で実施されます。

アルコールは運転者の判断力や反応速度を低下させます。飲酒運転が原因の事故を減らし安全を守るために行われます。

二輪車の取締りの内容と理由

スピード違反、一時停止無視、信号無視などの違反で、特に二輪車に焦点を当てた取り締まりです。

交差点やその付近で二輪車が関与した事故が増えているので、それらを減らすために実施されます。

自転車の取締りの内容と理由

自転車が交通法規に違反した場合の取り締まりです。たとえば、信号無視、一時不停止、右側通行及び歩道の通行方法があげられます。

危険な走行をする自転車への取締りを望む声が高まっていることから、重大交通事故に直結する違反に対し指導や取締りをします。

電動キックボード等の取締りの内容と理由

交通法規に違反している電動キックボードをはじめとする電動モビリティの取り締まりをします。違反内容は、たとえば飲酒運転や信号無視等の取締りなどです。

電動モビリティの普及にともない、それらへの理解が浅い利用者による危険走行が増加しています。取り締まりを強化してほしいという要望に応え、利用者および周囲の安全確保を目的にしています。

その他取締りの内容

他にも、「ゾーン30」や「学校周辺地区」等の生活道路などで、その地点の交通状況に応じた取締りが実施されています。

ゾーン30は、歩行者や自転車の安全な通行を確保するため対策です。時速30キロに速度規制するゾーンを決め、ゾーン内で車の走行速度違反などを取り締まります。

学校周辺地区は、通学路と同じく子どもたちが多く道路を通行します。子どもたちの安全を最優先にするため、交通違反している車を取り締まり安全を向上させることが目的です。

交通取り締まりに関するよくある質問


交通取り締まりについてよくある質問を解説します。

交通取り締まりの多い時間帯はいつ?

交通量が多い時間、飲酒する人が多い時間に取り締まりが増えます。

具体的には、通勤時間の8:00~9:00ごろ、お酒を飲むことの多い週末の21:00以降です。
通勤時間はスピード違反や信号無視、週末夜は飲酒運転が増えることが理由です。

交通取り締まりの多い場所はどこ?

交通量が多い場所、学校や商業施設など歩行者が多い施設の周辺で取り締まりが多くなります。

横断歩道の一時停止を無視するなど、歩行者の安全をおろそかにする車を減らすためです。

パトカーが多い時間帯はいつ?

交通取り締まりの多い時間と同じく、交通量が多い時間、飲酒する人が多い時間にパトカーが増えます。
加えて、違反行為が増えやすい深夜にもパトカーの巡回が強化されることがあります。

まとめ


交通取り締まりの強化月間はいつなのか、取り締まりの内容や行われている理由を解説しました。

地域によって異なりますが、交通取り締まりが強化される期間が決められています。
スピードが出やすい地域、学校や商業施設の周りなど子どもが多い地域などで取り締まられます。

強化期間が定められていますが、その期間でなくても、地域の安全を守るために交通ルールを順守しましょう。

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