みなさまは、カーナビにスマートフォンの映像を映したいと思ったことはありますか。ミラーリングすれば、スマートフォンの映像をカーナビの画面で楽しめます。
ただし、所有しているスマートフォンとカーナビに適したケーブル・ミラーリング機器を使って、正しく接続しないと、ミラーリングできません。
本記事では、カーナビでミラーリングするための条件や方法、できないときの原因を解説します。
カーナビでミラーリングをするため条件
カーナビでミラーリングをするための条件は、以下の3つです。
- スマホにミラーリングの機能があるか
- カーナビに映像入力機能があるか
- 走行中の視聴制限が解除されているか
条件をそれぞれ解説します。
条件1.スマホにミラーリングの機能があるか
カーナビでミラーリングするためには、スマートフォンにミラーリングの機能が必要です。
有線で接続する場合は、ケーブルを接続できる端子があればミラーリングできます。
ただし、一部のAndroidスマートフォンでは、端子があっても有線でのミラーリングができないことがあります。
端子がUSB Type-Cであれば「DP-ALT(DisplayPort Alternate Mode)」、microUSBであれば「MHL(Mobile High-Definition Link)」に対応しているか確認してください。
取扱説明書やメーカー公式サイトに記載されていることが多いですが、メーカーに問い合わせないとわからないこともあります。
無線接続する場合に必要なのは、iPhoneでは「AirPlay」や「画面ミラーリング」、Androidでは「ミラーキャスト」や「スクリーンミラーリング」という機能です。
iPhoneには「CarPlay」という機能があり、対応しているカーナビも近年増えていますが、CarPlayでは画面のミラーリングはできません。
CarPlay機能でできることは、iPhone内の音楽の再生や電話の通話など、画面を注視しないで利用できることのみです。
条件2.カーナビに映像入力機能があるか
カーナビに映像入力機能がないと、ミラーリングはできません。
有線で接続したい場合は、カーナビにHDMI端子もしくはRCA端子が必要です。
カーナビに無線接続機能があっても、画面のミラーリングはできないことがほとんどです。
別途、カーナビとスマートフォンを無線接続するためのミラーリング機器を購入し、カーナビに取り付けてください。カー用品店やネット通販、家電量販店などで入手できます。
ミラーリング機器をカーナビに取り付ける際には、有線接続同様、HDMI端子もしくはRCA端子が必要です。
条件3.走行中の視聴制限が解除されているか
走行中でもミラーリングしたい場合は、走行中の視聴制限を解除する必要があります。
特に純正のカーナビの場合、走行中の視聴制限を解除するために工夫が必要です。
他に市販されている機器を介してミラーリングの設定をする、カーナビのパーキング信号線をアースにつなげる、キャンセラーを取り付けるといった対応をしなければなりません。
ただし、運転中にカーナビの映像を注視したり、スマートフォンを操作したりすることは非常に危険です。道路交通法でも禁止されています。
運転中の映像の視聴、スマートフォンの操作は避けましょう。運転者以外の同乗者のみが映像を楽しんだりスマートフォンを操作したりしてください。
カーナビでミラーリングする方法
カーナビでミラーリングする方法を、iPhoneの場合とAndroidの場合に分けて解説します。
iPhoneの場合
iPhoneで有線接続・無線接続する方法は以下の通りです。
iPhoneを有線接続する場合、HDMIやRCAの外部端子が備わっているカーナビ以外に、iPhoneのライトニング端子やUSB端子と、カーナビのHDMI端子やRCA端子をつなぐケーブルが必要です。
所有しているiPhoneとカーナビに適合した専用ケーブルを、カー用品店やネット通販、家電量販店などで入手してください。
iPhoneとカーナビを専用ケーブルでつなげば、特別な操作をしなくても、ミラーリングが完了します。
無線接続の場合、iPhoneと、HDMIやRCAの外部接続端子のあるカーナビ以外に、以下のものが必要です。
- カーナビ用無線ミラーリング機器
- カーナビとミラーリング機器を接続するケーブル
カーナビ用の無線ミラーリング機器は、メーカー公式サイトや説明書を見て、所有しているiPhoneとカーナビに対応していることを確認してから、カー用品店やネット通販、家電量販店などで購入してください。
購入した機器にケーブルが付属していなかったり形状が異なったりする場合は、所有しているカーナビの端子に適したケーブルを手に入れましょう。
必要なものが全て揃ったら、手に入れた無線ミラーリング機器の取扱説明書をよく読み、間違えないように配線してください。
配線が完了したら、カーナビとiPhoneを同じWi-Fiに接続します。次に、iPhoneで「AirPlay」または「画面ミラーリング」機能をオンにします。カーナビにパスコードが表示されたら、表示されたパスコードをiPhoneに入力してください。問題がなければ、接続が完了します。
Androidの場合
Androidで有線接続・無線接続する方法は以下の通りです。
Androidスマートフォンを有線接続する場合、iPhone同様、HDMIやRCAの外部端子が備わっているカーナビ以外に、スマートフォンとカーナビをつなぐケーブルが必要です。
特別な操作をしなくても、スマートフォンとカーナビを専用ケーブルでつなぐだけでミラーリングできます。
iPhone同様に、無線接続の場合、Androidスマートフォンと、HDMIやRCAの外部接続端子のあるカーナビ以外に以下のものが必要です。
- カーナビ用無線ミラーリング機器
- カーナビとミラーリング機器を接続するケーブル
カーナビ用の無線ミラーリング機器は、メーカー公式サイトや説明書を見て、所有しているAndroidスマートフォンとカーナビに対応していることを確認してから購入しましょう。
購入した機器にケーブルが付属していない、もしくは形状が異なる場合は、所有しているカーナビの端子に適したケーブルを手に入れてください。
ミラーリング機器やケーブルを入手したら、取扱説明書をよく読み、間違えないように配線します。
配線が完了後、カーナビとスマートフォンを同じWi-Fiに接続してください。Androidスマートフォンで「ミラーキャスト」や「スクリーンミラーリング」機能をオンにすると、カーナビにパスコードが表示されます。
表示されたパスコードをスマートフォンに入力すれば、接続が完了します。
カーナビでミラーリングができないときの原因
カーナビでミラーリングができないときの原因を解説します。
ミラーリングできる条件を満たしていない
スマートフォンとカーナビともに前述した条件を満たしていないと、ミラーリングできません。
取扱説明書やメーカー公式サイトを十分に見て、スマートフォンにミラーリングの機能があるか、カーナビに映像入力機能があるか、確認してください。
スマホやカーナビの設定に誤りがある
ミラーリングができないときは、スマートフォンやカーナビの設定に誤りがないか確認してください。
設定し直したら、カーナビとスマートフォンの電源を切り、再起動してから再度ミラーリングを試してみましょう。
配線に誤りがある
配線に誤りがあると、ミラーリングはできません。
HDMIケーブルは向きが合わないと端子につなげられませんが、RCAケーブルは誤った配線でも端子につなげられてしまいます。取扱説明書を見て、誤りのないよう配線してください。
ケーブルが劣化・破損している
配線や設定に問題がないにもかかわらずミラーリングできない場合は、ケーブルが劣化・破損しているかもしれません。
別のケーブルを用いてつなぎ直してみましょう。
サードパーティー製のケーブルを使った場合、問題なく配線しても、機器が上手く動作しないことがあります。純正品のケーブルを用いることをおすすめします。
無線の場合は、周囲の状況によって、接続できなかったり、接続できても途切れたりすることがあります。別のWi-Fiで接続したり、カーナビやミラーリング機器、スマートフォンを再起動したりしてみてください。
まとめ
カーナビでミラーリングするための条件や方法、できないときの原因を解説しました。
iPhoneでもAndroidでも、適切な機器とケーブルを用いて正しく接続しないと、ミラーリングできません。取扱説明書やメーカー公式サイトを確認しながら、機器の選定・接続をしてください。
ぜひ本記事を参考にして、ミラーリングにチャレンジしてみましょう。
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