車を買取に出す際、誰もが愛車を少しでも高く手放したいと考えるはずです。
車買取を利用し高額売却を目指すのであれば、有効な手段があります。
それは「相見積もり」です。
今回の記事では、車買取で相見積もりをするべき3つの理由と、その注意点や方法についてご紹介します。
今、車を売りたい人もそうでない人も、覚えておきたい内容です。
車買取で相見積もりをするべき3つの理由
さて車買取を利用するのであれば、相見積もりという手法は前向きに利用するべきです。
車買取における相見積もりとは、複数業者に査定を依頼しその金額を比べ買取先を決める方法を指します。
複数の業者に同じ条件で査定や新車見積りなどをしてもらい、価格や納期などを比較する行為が相見積もりで、「あいみつ」という略称で呼ばれることもあります。
ではこの相見積もりをやるべき理由とは何か、3つの点からご紹介しています。
理由1.高額査定が期待できる
複数業者に見積もり価格を競わせることで、結果として高額査定になり得るという点です。
各業者にライバルがいると認知させ、安く独占的に買取りを進める余地がなく、査定価格を上げる意識を作り出せます。
また仮に金額が同一だったとしても、1社目の査定額が妥当であったかどうか確認できる利点があります。
ちなみに見積書と査定書は異なります。
見積書は査定額とその明細が書かれた書類です。査定書は査定額の根拠となる書類で、一種の診断書のようなものです。
理由2.査定額を交渉する材料になる
いずれの業者に対しても、別業者にて査定を行い価格を比較すると伝えましょう。
これだけで立派な価格アップのバイアスを掛けられるので、交渉材料になります。
また既に査定価格がでていれば、その金額を提示することで査定価格アップの可能性もあるでしょう。
理由3.業者の対応が比較できる
各業者に相見積もりを依頼するなかで、担当した営業マンや店舗の接客対応の質がみえてきます。
車という高額な商品をやり取りする以上、きちんとした対応をする業者を選びたいところです。
査定価格は勿論ですが、最後まで安心・信頼し手続きを進められる業者を選ぶのも重要です。
車買取で相見積もりをする際の5つの注意点
相見積もりをする際、注意すべき点もあります。
ここでは特に5つの注意点を確認していきましょう。
注意点1.相見積もりは3社以上で行う
相見積もりは3社以上で行います。
時間や労力を考えると、さっさと終わらせたいと思うのも人情ですが、2社ではあまり意味が見いだせない可能性があります。
例えば1社目が相場より非常に低い査定価格を提示し、2社目が若干低い査定価格を提示していた場合を考えてみてください。
2社目に1社目の査定価格を伝え、あなたの査定が最後ですと言おうものなら、きっと1社目より少しでも高ければ良いと判断し、その価格を提示してくるでしょう。
そしてあなたは、下調べをした価格より低いがこんなものだろうと思いつつ、相場より若干低い査定価格で買取を決めることになるのです。
他にも業者ごとに得意な車種やニーズ、顧客層を持っており、査定価格にバラつきが出る点も見逃せません。
業者によって車両ごとの販売ニーズや市場価値、地域に違いが有るので査定には差が出ます。
逆に考えれば、自身の車により高い価値を見出す買取業者がいるはずです。
どこの業者に行っても、これから何社か周ると伝え、実際に3社以上は価格を競争させましょう。
注意点として、3社以上が望ましいですが、多すぎると今度は業者対応が大変になります。
おおくとも5社程度を目途にすると良いでしょう。
また商談をするなかで、その場で決める必要などありません。
商談の帰り際に、「最後にまた来てください。価格を上司と相談し再度ご提示します。」と言ってくれば儲けものです。
その時は堂々と再訪問し、もう一度商談に望みましょう。
注意点2.相見積もりをしていることを伝える
きちんと相見積もりをする、何社も周ると最初にしっかり伝えましょう。
これは皆さん当たり前に行っている一般的なことです。
気まずいとか相手に悪いといった遠慮をする必要はありません。
自社だけの査定で終わらせ、その場で安い査定価格で決めさせようと思わせないことです。
適当な数字を出せば、他社に簡単に出し抜かれてしまう、自社も競争に参加するという気にさせる為にも、相見積もりすることを伝えておきましょう。
注意点3.他社の査定額を最初から伝えない
既に他社で査定額が出ている場合、後に訪れる店舗でその金額を早々に伝えないようにします。
査定額というのは強力な手札であり、買取業者は当然他社の査定価格を知りたいはずです。
業者としては、自社は可能な限り価格を上げずに、ギリギリでライバルに勝ち、儲けが最大になる条件で買取を決めさせたいはずです。
他社で30万円という値段がでていると伝えれば、自社で40万円の査定が可能でも、31万円の査定価格を提示すれば良いと考えてしまうかもしれません。
そのような強力なカードをさっさと切る必要はありません。
相見積もりはする、既に査定価格は出ている、しかし御社は御社で気にせず査定を進めてください、というスタンスで良いのです。
査定価格を聞き説明も受けた後、他社でこういった金額が出ているが価格アップの余地はないか?と話しを積み上げるのが理想です。
このように他社の見積り値段を伝えないのもコツである一方、そういった商談が苦手なのであれば、同時刻に駐車場に査定に来てもらうという手段もおすすめです。
そうすれば、値段の出し惜しみは難しくなり、スパッと査定価格が出てくる可能性が高くなります。
商談をするなかで共通する点として、実際に提示されていない金額を伝えることはしないことです。
相手が引いてしまったり、嘘と見極められ、商談を諦められてしまっては意味がありません。
金額を伝えるのであれば、正直に提示されている金額を伝えましょう。
また何より、業者は時間を使い査定商談をしています。
礼節をわきまえた物言い、態度を忘れないようにしましょう。
注意点4.見積書がもらえない場合は形に残す
実際には、査定見積書をもらえないことが多い点も覚えておきましょう。
車の価値は極めて短いスパンで変動します。
その為、見積書という形で提示しても金額が保証できかねるのです。
とはいえ口頭では記憶違いも起きかねないので、名刺に日付と金額を書いてもらうなどしましょう。
注意点5.買取先が決まったら他社にも連絡を入れる
ほとんどの業者は費用を取らずに査定をしてくれますし、商談もします。
その為、商談が決まらなければ何も残りません。
最低限のマナーとして、買取先が決まった旨は連絡しましょう。
業者は継続して商談・チャンスがあると思えば、営業の電話をしてみたり、社内で価格アップの交渉が行うものです。
電話で感謝を伝えれば、その商談が終わったことも相手にしっかり伝わるでしょう。
車買取の相見積もりを行う2つの方法
車買取の相見積もりを行う方法は大きく2つに分かれます。
どちらが自分に合っているか考えてみましょう。
方法1.査定士に車を直接見てもらう
査定士に直接査定してもらう方法です。
これは買取店に訪問するか、出張査定に来てもらうかです。
そのまま具体的に商談に入ることもできますし、何より詳細に査定してもらえるので、愛車をどう評価するか分かりやすいのが魅力です。
ただし査定ごとに時間と労力が必要な点はデメリットといえるでしょう。
方法2.車一括査定サイトを利用する
一括査定サイトを利用することで、一度に複数の業者から見積り依頼が可能です。
自分で一社ずつ査定をして周る必要が無い為、時間も手間も省けるでしょう。
また、一括査定サイトのおすすめ比較をまとめた記事も用意しております。
参考になりますので、是非ご覧いただければと思います。
【最新】車一括査定サイトのおすすめ比較ランキング!選び方のコツは?各社の特徴を徹底解剖!
車一括査定で営業電話がたくさん来るのが不安…という方は、車買取業者へ個別に依頼するのも良いでしょう。
数ある車買取業者からおすすめを厳選しています。
関連記事:最新!おすすめの車買取業者ランキング
まとめ
今回の記事で愛車を買取りに出す際に、いかに相見積もりが有効か分かっていただけたのではないでしょうか。
車を少しでも高く買取に出したいと思うのは、当然のことです。
その為の手段やマナーを知っておけば、損をする可能性を少しでも減らせるはずです。
また一括査定サイトといった便利な手段を有効活用するのもおすすめです。
せっかくの買取の機会、損をしない高額売却を狙ってみてください。
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