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遅すぎるノロノロ運転にスピード違反はないの?注意することとは?

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遅すぎるノロノロ運転を見かけたことのある人も多いでしょう。

あまりにも遅いノロノロ運転は、周囲に危険を及ぼす行為です。
悪質だとみなされると、罪に問われる可能性もあります。

本記事では、ノロノロ運転の概要、該当する法律・罰則、ノロノロ運転になりやすい人が注意することを解説します。

遅すぎるノロノロ運転にスピード違反はないの?


ノロノロ運転とは何か、ノロノロ運転に問題があるのか解説します。

ノロノロ運転とは?

ノロノロ運転とは、周囲の車の流れに乗らず、法定速度を大きく下回る速度で運転することです。

道路が混雑や渋滞をしていないにもかかわらず、あまりにもゆっくり走行すると、ノロノロ運転とみなされるでしょう。

故意に遅すぎるノロノロ運転をして、後続車の走行を妨げる行為は「逆あおり運転」とも呼ばれます。
悪質とみなされれば、後述する「最低速度違反」や「妨害運転罪」にみなされる可能性があります。

遅すぎるノロノロ運転は、周囲に危険を及ぼし、後続車の追突・玉突き事故につながる恐れのある行為です。
混雑時や渋滞時、緊急時以外は、法定速度を大きく下回る速度で走行するのは避けましょう。

最低速度が設定されている場所もある

標識や標示で指定されていない場合、高速道路の本線車道では最低速度が時速50kmと道路交通法で定められています。

周囲の車が時速80km前後で走行している中で、あまりにも遅い速度で走行するのは非常に危険です。

自動車専用道路やバイパスをはじめとするといった一部の一般道も、最低速度が設定されています。
標識・標示の指示に従って、最低速度を下回らないように注意してください。

最低速度制限に違反した場合の罰則

最低速度を下回って走行した場合、道路交通法の「最低速度違反」とみなされる可能性があります。

ノロノロ運転が最低速度違反にみなされると、違反点数1点と、普通車(軽自動車含む)であれば6,000円の反則金が科せられます。

一般道では最低速度の規定はない

基本的に、一般道には最低速度の規定はありません。

ただし、前述したように、標識で最低速度が示されている道路では、標識に示された速度以上で走行する必要があります。数値の下に青い線が引かれているのが、最低速度を示す標識の特徴です。

遅すぎるノロノロ運転を意図的に行った場合


意図的に遅すぎるノロノロ運転をした場合にどうなるのか解説します。

場合によっては道路交通法に違反することになる

ノロノロ運転によって後続車の追い越しを妨害したとみなされると、道路交通法の「追いつかれた車両の義務違反」に該当するかもしれません。
道路交通法第二十七条で、後続車に追いつかれたら道を譲らなければならないと定められています。

ノロノロ運転を「追いつかれた車両の義務違反」とみなされた場合、違反点数1点と、普通車(軽自動車含む)ならば6,000円の反則金が科せられます。

遅すぎるノロノロ運転を意図的に行った場合の罰則

悪質なノロノロ運転は「妨害運転罪」に該当する可能性があります。
妨害運転罪は、2020年に新設された、あおり運転を規制・処罰する法律です。

他車の妨害を目的とした、通行区分違反、急ブレーキ禁止違反、車間距離不保持などの行為が該当します。後続車を妨げる目的の最低速度違反も、妨害運転罪とみなされるでしょう。

交通に危険を及ぼす恐れがあった場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。
実際に交通に危険を及ぼした際には、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

さらに、事故を起こして相手を死傷させた場合は「危険運転致死傷罪」に問われるかもしれません。
相手が負傷した場合は、15年以下、死亡した場合は、1年以上20年以下の懲役を科せられます。

遅すぎるノロノロ運転になりやすい人が注意すること

ノロノロ運転になりやすい人は、以下の2点に注意しましょう。

  • できる限り周囲の流れにのって走行する
  • 左側に寄り後続車に道を譲る

それぞれ解説します。

できる限り周囲の流れにのって走行する

ノロノロ運転になりやすい人はできる限り周囲の流れに乗って走行するように意識しましょう。

スピードを速くすることに不安や怖さを感じるかもしれませんが、周囲の流れに反してノロノロ運転するのは、かえって危険です。特に高速道路の合流では、加速車線で十分に加速するように気を付けてください。

長距離運転や会社からの帰宅の際に、疲労から無意識にアクセルを緩めてしまい速度が落ちることもあります。小まめに休息をとって、リフレッシュしながら運転しましょう。

左側に寄り後続車に道を譲る

左側に寄って、後続車に道を譲るのも大切です。

特に高速道路では、法定速度を超過して車が走行していることがあります。
周囲の流れに反するからといって、速度超過して走行する他車に合わせて速度を上げる必要はありません。
事故やあおり運転の被害に遭うのを避けるためにも、速やかに左側の走行車線に移動し、後続車に道を譲ってください。

そもそも、遅い・速いにかかわらず、高速道路を右側の追い越し車線を走り続けるのは道路交通法違反です。
追い越し車線を走行して他車を追い越したら、できるだけ速やかに左側の走行車線に戻りましょう。

ただし、一般道で、左側に歩行者がいる場合や、工事をしている場合など、左側に自車を寄せることが困難な場合があります。で事故が起こる恐れがあるときは、そのときは無理をして左側に寄る必要はありません。
安全だと判断できる場所まで走行してから、落ち着いて左側に車を寄せましょう。

まとめ


ノロノロ運転の概要、該当する法律・罰則、ノロノロ運転になりやすい人が注意することを解説しました。

混雑時や渋滞時、緊急時以外に、遅すぎるノロノロ運転をするのは非常に危険です。
場合によっては、「最低速度違反」、「妨害運転罪」、「追いつかれた車両の義務違反」などに問われ、罰則が科されます。

できる限り周囲の車の流れに乗ること、追いつかれたら速やかに左側によって、後続車に道を譲ることが大切です。

特にノロノロ運転になりやすい人は、本記事の内容を覚えておいて、安全運転を心掛けましょう。

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