MENU

エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れるとどうなる?違法って本当?

このページは広告PRを含んでいます。

みなさまは、エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れたらどうなるかご存じでしょうか。

スマートキーを持って、エンジンをかけっぱなしで車から離れると、従来の車の鍵では起こらない現象が起きます。
そもそも、エンジンをかけっぱなしにして車から離れると、罰則が科されるかもしれません。

本記事では、エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れるとどうなるか、エンジンをかけたまま車から離れてもいいのか、スマートキーのメリットとデメリットを解説します。

エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れるとどうなる?


エンジンをかけたままスマートキーでロックできるのか、エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れるとどうなるか解説します。

エンジンをかけたままスマートキーでロックできる?

エンジンをかけたままスマートキーを持って車外に出ても、車をリモートでロックできません。

エンジンをかけたままロックするためには、スマートキーの中に格納されているメカニカルキーを取り出し、車のドアにある鍵穴に差し込んでからひねって施錠します。解錠するときにも、メカニカルキーを用いなければなりません。

エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れるとどうなる?

エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れると、主に以下のことが起こります。

  • 警告音が鳴り響く
  • スマートキーがなくても車の操作ができてしまう
  • エンジンを切ると再起動はできない

エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れると、ピピピピと警告音が鳴ります。

スマートキーなしでも車の操作ができてしまうので、メカニカルキーでのロックもしていない場合、他人が運転して事故を起こしたり、盗難被害に遭ったりする恐れがあります。

また、スマートキーがないと、一度エンジンを切ると再起動はできず、車内で待っている人が冷暖房を点けたり、オーディオを聞いたりできなくなります。

スマートキーがなくても車の操作ができてしまうため、中に子供がいる場合、子どもが不意に車を操作してしまう恐れがあります。事故につながる危険性があるため、子供を車内に残して車から離れるのは避けましょう。

そもそもエンジンをかけたまま車から離れていい?


そもそもエンジンをかけたまま車から離れていいのか解説します。

道路交通法に違反している

エンジンをかけたまま車から離れるのは、道路交通法違反です。
条例で具体的に以下のように定められています。

第七十一条五「車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。」
第七十一条五の二「自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること。」

車から離れる際には、原動機(エンジン)を止めて、サイドブレーキをかけましょう。
AT車ならば、あわせてシフトレバーをPレンジに入れてください。

エンジンをかけたままサイドブレーキをかけず車から離れると、MT車の場合はちょっとした衝撃で車が動くことがあります。
AT車の場合、サイドブレーキをかけることとシフトレバーをPレンジに入れることを怠ると、アクセルペダルを踏んだり外部から力が加わらなくても「クリープ現象」によって車が動きます。

施錠を怠って車から離れることも法令違反です。車から離れるときは、災害時や緊急時でなければ必ず施錠しましょう。

また、施錠をせずに車から離れて盗難や車上荒らしにあった場合は、保険が適用されないことがあります。

エンジンをかけたまま車から離れた場合の罰則

エンジンをかけたまま車から離れた場合、道路交通法違反で違反点数1点と、普通車(軽自動車を含む)なら6,000円の反則金を科せられます。

アイドリングは条例で禁止されている場合がある

駐車中だけでなく、休憩時や荷物の積み下ろし時などの停車中にも、自治体によってはエンジンをかけっぱなしにすることを条例で禁止しています。

大気汚染や地球温暖化といった環境問題への対策、騒音や悪臭といった地域住民への迷惑行為の防止が目的です。

自治体によって異なりますが、5分を超えるアイドリングは、条例違反とみなされる恐れがあります。
信号待ちや渋滞時、緊急時の停車中以外は、アイドリングを避けましょう。

条例に違反すると、たとえば東京都の場合、必要な措置を取るよう勧告されます。勧告に従わない場合、自治体の公式サイトに氏名を公表されることもあります。

スマートキーのメリット・デメリットを今一度確認しよう!


スマートキーのメリットとデメリットを解説します。

スマートキーのメリット

スマートキーがあればスムーズに車の乗り降りをできることが、最も大きなメリットです。

ダイハツのタントやアトレーのように、車種によっては、スマートキーを持ったまま近づくだけでスライドドアが自動で開く機能を搭載していることもあります。
買い物で両手が荷物で塞がっているときに便利です。

エンジンを切って、スマートキーを持ったまま車から離れたら自動的にドアがロックされ、施錠忘れを防止できる、ホンダのフィットe:HEVのような車種もあります。

スマートキーの普及によって近年増えているのが、マツダ3のように、目立たない場所に鍵穴が設けられている車です。
目立たない位置に鍵穴がある車は、見た目がすっきりとしているだけでなく、ピッキング被害に遭いにくいというメリットもあります。

スマートキーのデメリット

スマートキーは、電池が切れた際にリモートで施錠・解錠できないことがデメリットの一つです。
電池が切れた場合は、スマートキー内部に格納されているメカニカルキーを用いて施錠・解錠しましょう。

スマートキー搭載車を狙う犯罪の被害に遭う可能性があることもデメリットです。
家の玄関に置いてあるスマートキーから発せられる微弱な電波を無断で読み取ってロックを解除します。自宅駐車場から車を窃盗する犯罪が全国各地で発生しています。
ランドクルーザーやアルファードといった高級車が狙われる傾向にあります。

スマートキーを金属製の缶やケースに入れるだけで電波を遮断できます。
電波が届く範囲は1~1.5m程度なので、スマートキーを家に置くときは、外から離れた場所に置きましょう。
節電機能が搭載されているスマートキーのあれば、節電機能をオンにすることで電波の発信を停止できます。

運転者ではなく同乗者がスマートキーを持つ際にトラブルが起こる可能性があります。
スマートキーを持った同乗者を途中で車から降ろした場合、そのまま運転できますが、一度エンジンを切ると、スマートキーがないのでエンジンの再始動ができません。
そのため、常に運転者がスマートキーを持つことをおすすめします。

スマートキーから発せられる電波は微弱なため、周囲に電波塔や放送施設があると電波が干渉して、スマートキーが反応しなくなるケースもあります。
どうしてもスマートキーが反応しない場合は、スマートキー内部にあるメカニカルキーを使ってください。

まとめ


エンジンをかけたままスマートキーを持って車から離れるとどうなるか、そもそもエンジンをかけたまま車から離れてもいいのか、スマートキーのメリットとデメリットを解説しました。

スマートキーを持ってエンジンをかけたまま車から離れても、施錠はされません。
スマートキーがなくても車の操作ができてしまうため、盗難被害や事故につながる恐れがあります。

エンジンをかけたまま車から離れることは、道路交通法や自治体条例に対する違反行為です。
ちょっとした買い物や荷物の積み下ろしの際にも、エンジンを切って車から離れましょう。

本記事の内容を覚えておいて、スマートキーを適切に扱い、安全運転を心掛けてください。

関連記事

・スマートキーが電池切れしたらどうする?スマートキーにまつわるトラブルとその対処法を知ろう!

・車の盗難は意外と多い!対策や被害にあった時の対処法を徹底解説!

・アイドリングストップはバッテリーの寿命を短くさせるって本当?基礎知識から解除方法まで徹底解説