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車の正面が顔に見える理由とは?個性的な顔をした車5選をご紹介

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車の顔、フロント部は実に様々なデザインに溢れています。
メーカーが知恵を振り絞って考案されているので、当然といえるかもしれません。

ところで、当たり前に「車の顔」といってしまいますが、実際に人の顔のようにみえてこないでしょうか?

可愛らしい癒し顔から、ちょっと厳つい顔まで、見れば見るほど表情豊かです。

今回は、車の正面が顔に見える理由についてご紹介しつつ、個性的な顔をした車の例を挙げていきたいと思います。

車の正面が顔に見える理由とは?

車の正面というのは、実に個性的です。
なぜ顔のように見えるか、皆さんはご存じでしょうか?
その理由に迫ってみましょう。
 

理由1.シミュラクラ現象

「点が3つ、逆三角形に配置されていると人や動物の顔にみえる」、皆さんもそんな経験がありませんか?

他にも、建物の窓の配置が人の顔に見えるということもあるでしょう。
例えば3穴コンセントが代表的です。
これはシミュラクラという現象で、脳のいたずら・錯覚とされますが、発生原因は人類の古い記憶や経験にさかのぼります。

人類の祖が樹上生活から野に降りた際、周囲に隠れた猛獣や獣を判断し見つける必要がありました。

その際、脳が動物の顔を精細に判断するまでもなく、抽象的であっても逆三角形に点3つを見たら動物、と判断するようにしたのです。
 

理由2.パレイドリア現象

パレイドリア現象も、車のフロントが顔に見える理由の説明付けになり得ます。

例えば、フローリングの木目や壁のシミが人や動物に見えるといった現象です。

子供のころ、天井の木目が人や人の顔に見えて怖かったという経験はあるあるではないでしょうか。

同様に月面のウサギといったイメージもまた、パレイドリア現象の影響とされており、必ずしも怖い現象ばかりでもないようです。

車の顔に特徴はある?

車の顔に特徴はあるのか、メーカーごとの特徴や構造の変化といった歴史的な推移について、この項でみていきましょう。

車の顔はメーカーにとって、そのモデルの人気を決定づける重要なポイントです。

各社のデザインを思い浮かべながら、確認していきましょう。
 

メーカー別の特徴

メーカーごとにデザインを思い浮かべると、例外はあるものの所謂外車メーカーは車種は違えど、似た顔つきになっていませんか?

日本車メーカーは、割と車種ごとにまったく違う顔・デザインを採用する傾向が強いようです。

これは国産車は日本国内で幅広い車種を取り揃えるため、デザインの類似性に必ずしも執着していないことが要因にあります。

それでも、特徴的なフェイスによって、統一性を持たせる車種も多く存在します。

国産・外国産織り交ぜ、メーカーの特徴をご紹介します。

BMW

BMWといえば「キドニーグリル」。
BMWの車を想像して思い浮かぶデザイン、顔つきは皆さん共通するでしょう。
ヘッドライトに挟まれた2分割されたグリルです。
ちなみにキドニーとは腎臓を意味します。
長年親しまれていますが、年々、基本的にはグリルは大きく、存在感を増すデザインになっています。

レクサス

トヨタの高級ブランド、レクサスの顔も特徴的です。
特に2012年「GS」から採用された「スピンドルグリル」は、まさにレクサスを象徴する顔といえるでしょう。
台形を上下2つくっつけたようなデザインは糸を巻き取る紡錘を意味しています。

トヨタ

トヨタは車ごとに豊富なデザインを与えてきました。
キュートなルックスから、キリっとしたクラウンまで幅広い取り揃えも魅力です。
一方、最近のトレンドとして採用しているのが、「ハンマーヘッド」(シュモクザメ)フェイスです。

グリルの主張よりも、左右に横断するかのようなLEDライトと線のデザイン、「ク」の字のように折り返されたライト両端はシュモクザメの頭を彷彿とさせます。

クラウンシリーズやプリウスといった新型に採用され、人気を博しています。

マツダ

近年、デザインの統一性によって、メーカーや車のブランドイメージ向上を図ったのがマツダの「鼓動」デザインです。

特徴的な5角形グリル、その上面から続く鋭いライト(目つき)はまるで外車のようで、力強く美しさをたたえます。

狙い通りのかっこいいメーカーとして、車種ラインナップを取り揃え、幅広い層に支持されています。

 

歴史的な特徴

車の進化とは、エンジン等のスペック的な分野だけでなく、デザインも同様です。

デザインが変わっていく必然性や、流行、また理由といった点も探っていきましょう。

そもそも多くの車にとってグリルは、フロントに配されたエンジンの前部に存在します。

エンジンは現代では小型・省スペース化に成功していますが、それまでは大きく、長い直列エンジンはフロントに鎮座せざるえないものでした。

そのエンジン・ラジエター冷却の為には効率的に空気を取り込むグリルが必要になります。

その為、グリルは顔の真正面大きく、電球を入れたまん丸のライトはその両サイドに、衝撃吸収用のバンパーはグリルの下にと配置されます。

これが車の基本の顔つきといえますが、そもそも初期から人間の顔に似るべくして似たようです。

直線的だったデザインは、板金技術の発達により、曲線的なフォルムも取り入れられるようになります。

デザイン的な選択肢の増加だけでなく、丸みを帯びた形状は空気抵抗低減により走行性能向上、燃費向上が図られます。

さらにプラスチックの利用により、フロント部分のデザインは多様になります。
ライトの形状は車種ごとに複雑になり、そこに挟まれるグリルの形状もデザインの重要なポイントになります。

またLEDが本格的に採用されると、ライトは細く・小型化しても光量を維持でき、グリルのデザインに占める役割も大きくなっていきます。

昨今、目つきが鋭く、グリルが大きく、グリルにデザイン的な特徴を持たせる傾向があるのには、こういった要因が考えられます。

個性的な顔をした車5選

ここまで顔に見える理屈や、歴史をご紹介してきました。
そのうえで今販売されている車種において、個性的な顔をした車をいくつかご紹介します。

人によっては、また別の表情に見えるのかもしれません。
 

塩顔:マツダ・CX-5


マツダが誇る、アーバンSUVです。
質の高い走り、風格のある洗練されたデザインは満足度の高い車です。
 

オラオラ顔:トヨタ・アルファード


言わずと知れたミニバンのキング、アルファードです。
威圧感のある顔だけでなく、上質な室内空間と走行性を両立し、ファミリーカーだけでなく、VIPにも御用達です。
 

食いしばり顔:ジープ・ラングラー


本格SUVとして圧倒的な人気を誇るラングラー。
ラングラーに限りませんがジープの特徴である、7スリットグリルは他社にはない特徴です。

顔をまねて「・皿・」といった顔文字が作られるなど、世界中のオーナーに愛されています。
 

泣き顔:レクサス・LC


高級ラグジュアリークーペのレクサス・LCも特徴的な顔をしています。

フロントライトから涙が零れ落ちたようにみえるデザインが特徴的です。
 

叫び顔:トヨタ・ノア


最新のノアは大きく口を開けたように見えるグリルが特徴的です。
両サイドに飛び出んばかりに口を開いているようですが、精悍にもみえ、人気があります。

まとめ

車の正面が顔に見える理由がわかっていただけたでしょうか。
車をデザインするうえで、フロントはとても重要で、各社ともに妥協無く心血を注いでいます。

また車の顔からは、時代の流行だけでなく、技術的な裏付けも必要になる点は覚えておいて損はないでしょう。

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