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アイドリングストップはバッテリーの寿命を短くさせるって本当?基礎知識から解除方法まで徹底解説

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信号待ちなど短い停車時間にエンジンを止めるアイドリングストップ。近年はその燃費を良くする効果、排気ガスの抑制効果が期待され多くの自動車に標準装備されています。

しかし、アイドリングストップにはうれしいメリットだけではなくデメリットも存在します。

この記事ではアイドリングストップの基礎知識からメリットデメリット、そして解除方法を解説していきます。自分の乗り方を考慮して、アイドリングストップを使うかどうかを判断してください。

アイドリングストップの基礎知識

アイドリングストップとはどんなものか。その機能と歴史を解説していきます。

そもそもアイドリングとは?

アイドリングは活動していないという意味の英単語です。自動車でアイドリング状態というと、エンジンを負荷をかけずに稼働させているとき。つまり、信号や渋滞などで停車したときのような「エンジンは動いているけど自動車は進んでいない」という状況です。

アイドリングストップとは?

和製英語であるアイドリングストップとは、その名の通りアイドリングをストップさせる機能です。停車中に無駄に動かしているエンジンを止めることで燃費向上と排ガス抑制が期待できます。

そして、発信しようとするとドライバーのストレスなくエンジンが再稼働します。

具体的な発動条件はメーカーによって異なりますが、10km以下でブレーキペダルを踏んでいるとエンジンが停止するように設定されていることが多いです。その状態でブレーキペダルから足を離すかハンドルを切るとエンジンが再び稼働します。

アイドリングストップの歴史

1971年に販売されたトヨタ・四代目クラウンが、世界で最初にアイドリングストップが搭載された自動車です。このころのアイドリングストップは現在の機構と異なり、ギアをNにするとエンジンが停止してクラッチを踏み込むと再稼働するものなのでMT限定でした。

その後アイドリングストップは進化していき、1997年でプリウスにMT以外に初めて、2003年にはヴィッツに非ハイブリッド車として初めて装備されました。

その後もより省燃費に、より快適に機能するように進化し続けています。

アイドリングストップとバッテリー寿命の関係性

アイドリングストップは下記のように大きなメリットがある一方、エンジンの稼働と停止を繰り返すためバッテリーの寿命を短くする懸念があります。

アイドリングストップのメリット

アイドリングストップの大きなメリットは以下の2つが主に挙げられます。

  • 燃費向上
  • 排気ガスの抑制

停止中にエンジンを切ることで、無駄に使用されるガソリンを少なくできます。そしてガソリンを使わないということは、発生する排気ガスも少なくなります。
具体的には、普通車の10分間のアイドリングストップで0.15L程度の燃料を節約でき、70gの排気ガスを抑制できると言われています。

アイドリングストップのデメリット

アイドリングストップのデメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • エアコンが停止する
  • 発進を繰り返すことにストレスがたまる
  • バッテリーの寿命が短くなる可能性がある

自動車のエアコンはエンジンが動いていないと機能しないので、アイドリングストップ中は送風になってしまいます。現在は改善された自動車も多いですが、エンジン停止中はエアコンが効かない自動車も少なからず存在しています。

また、のろのろと動く渋滞ではアイドリングストップによるギクシャクした動きがストレスに感じることも少なくありません。

そして、エンジンの停止と起動を繰り返すこと、停止中にも電装品を使用し続けることによってバッテリーの消耗が激しくなります。バッテリーへの負担が大きくなって寿命が短くなり、交換頻度が高くなります。すると、アイドリングストップの燃費向上効果によって節約したガソリン代を上回る金額のバッテリー交換費用が発生してしまう可能性があります。

アイドリングストップの解除方法

エコなアイドリングストップですが、状況やそれぞれの乗り方によって解除したいと思うこともあるでしょう。主に以下の2つの方法で解除します。

  • アイドリングストップキャンセルスイッチをONにする
  • アイドリングストップキャンセラーを取付ける

アイドリングストップが付いている自動車には、キャンセルするためのスイッチが運転席から手の届くところにあります。簡単にアイドリングストップを停止させられますが、エンジンを切ると再び効くようになってしまいます。

恒常的にアイドリングストップを切りたいなのなら、市販されているアイドリングストップキャンセラーがオススメです。簡単に取り付けられますし、不明点があればカーショップで尋ねるとよいでしょう。

それぞれに合った乗り方でカーライフを楽しもう

アイドリングトップにはメリットがありますが、デメリットもあります。事実、近頃はアイドリングストップ非搭載車もじわじわと増えてきています。
それぞれの自動車の乗り方とアイドリングストップの効果を照らし合わせ、最適なカーライフを楽しんでください。

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