大雨の中を車で走行する際に気を付ける10つのこと!日頃のメンテナンス方法とは?

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運転中に突然の大雨に見舞われたことがある方は多いと思います。
普段よりも視界が悪くブレーキが効きづらくなるため、ヒヤッとした経験があるかもしれません。

大雨が降っている際は気を付けて運転しないと、大事故につながる恐れがあります。

この記事では、大雨の中を走行する際の危険性や注意点をご紹介します。
突然大雨が降ってきたときは、この記事の内容を思い出してぜひ実践してください。

目次

大雨の中を車で走行する際の危険性


大雨の中を車で走行する際に起きる危険な事象をいくつかご紹介します。

視界が悪くなる

雨が降ると視界が非常に悪くなります。

ワイパーで拭ききれない雨滴や前方車両からの水しぶきの他にも、対向車のライトの乱反射、湿度の上昇による結露・曇りなども視界不良の原因です。
フロントガラスに汚れや油膜が付着していると特に、雨粒がにじみやすい傾向にあります。

タイヤがすべる

雨が降っていると普段よりもタイヤがすべりやすくなります。

路面が濡れていると制動距離が1.5~2.5倍も長くなるため、車間距離を長めにとらなければなりません。
また、タイヤと路面の間に水の膜ができてハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起きる可能性がでてきます。

冠水する可能性がある

大雨によって道路が冠水してしまうと、車の走行は非常に危険です。

冠水路の中で信号待ちや渋滞によって停止すると、排気口から浸水する恐れがあります。

仮に走行できたとしても、ハンドルやブレーキが効かなかったり、グリルからの浸水により電装系がショートして発火・爆発したりする恐れがあります。
油断していると、水位が上がり大きな水圧がかかって外に出たくてもドアや窓が開かないことすらあります。

自然災害に巻き込まれる可能性がある

大雨に伴って他の自然災害が起こる可能性があります。

強風があると、車があおられてハンドル操作ができなくなるだけでなく、木や看板が倒れてきたり飛来物が当たったりする恐れがあります。
また、地盤が脆い地域では土砂崩れや地すべりが起きるかもしれません。

大雨の中を車で走行する際に気を付ける10つのこと


大雨の中を車で走行する際に気を付けるべきことを10個ご紹介します。

1.絶対に無理をして走行しない

大雨の中では運転しないことが最も確実な事故対策です。雨が弱まるまで運転を控えましょう。

また、雨が降っていなくても、大きくて黒い雲が見える、雷の音が聞こえるといった場合は積乱雲が近づいている可能性があります。
早めに運転を止めて、屋内に避難しましょう。

ただし、落雷がひどいときには、下手に車外に出るより車内に留まっていたほうが安全です。
雷は車の金属表面を流れてくれるため、車内にいる人が感電するリスクは低めです。

2.気象庁の情報や基準を参考にする

可能な限り出発前に、気象庁の情報や基準を確認してください。

台風のように大きな災害になることが予想される場合は、運転を控えましょう。
また、雨量が50mm/h以上の降水予報が出ている場合は、非常に激しい雨が予想されるので、やはり運転を控えましょう。

3.事前にハザードマップで危険箇所を把握する

事前に国土交通省や市町村が発表しているハザードマップで危険な箇所を把握することが大切です。

ハザードマップには、過去の災害による被害状況をもとに、河川の氾濫時に浸水が予想される地域や土砂災害の恐れがある地区などが示されています。
前もってハザードマップを確認し、大雨の際は危険区域に近づかないようにしましょう。

4.川沿いや崖の近くは走行しない

大雨の際、水位が高くなり堤防が決壊する恐れがあるので川沿いの近くを走行しないようにしましょう。

また、崖の近くでは土砂崩れが発生する恐れがあるので近づかないでください。

5.低い場所や冠水路は走行しない

冠水路に侵入すると、車が動かせなくなる恐れがあるので、絶対に避けましょう。

周囲より標高が低い場所は冠水しやすいので、近づかないのが無難です。
都市部でも、高架下のアンダーパスは冠水しやすいので走行しないようにしましょう。

また、トンネル内に土砂がたまったりトンネル出入口付近で強風が吹いていたりする危険があるので、トンネルを通らなければならないときは十分注意してください。

6.スピードを落とす

大雨の中をどうしても運転しなければならない場合は、必ずスピードを落としましょう。

また、大雨が降っていると白線が見えにくくなるため、広い道路でも中央分離帯をはみ出さないように気を付けて運転しましょう。

7.急発進、急ブレーキ、急ハンドルをしない

大雨ではタイヤがすべりやすいので、急発進、急ブレーキ、急ハンドルは禁物です。

ブレーキが効きにくくなるため車間距離も長めに取ってください。

8.ヘッドライト、テールランプを点灯させる

大雨が降っていると著しく視界が悪くなるので、前方を照らすためだけでなく自車の存在を周囲にアピールするためにも、ヘッドライト、テールランプを点灯させましょう。

明るい日中でも降雨時はライトを点灯してください。

9.立ち往生しそうな場合は窓を開ける

立ち往生しそうな場合は、窓を開けることをおすすめします。

車が冠水路に侵入すると、水圧でドアが開かなくなるかもしれません。
浸水により電装系が故障して、パワーウインドウすら開かない恐れがあります。

居室空間に雨が入り込んで不快な思いをするかもしれませんが、万が一のときの脱出口を確保するために窓を開けましょう。

また、冠水路を走行した後は、外見上問題がなくても車両内部が汚損・破損している恐れがあるので、必ず整備工場に持ち込んで点検してください。

10.危険な場合は車を置いて避難する

あまりにも天候が悪く危険な場合は、車を置いて速やかに避難しましょう。

車が水没するほどの冠水や洪水に巻き込まれたとき、車の中にいると非常に危険です。
万が一、車のドアが開かない場合は、脱出用ハンマーでサイドガラスを割って外へ出ましょう。
フロントガラスには中間に膜が挟み込まれており、割ることが困難なので、必ずサイドガラスを割ってください。

どうしてもドアも窓も開かない場合は、車内に水が入ってくるのを待ちましょう。

どんどん車内に水が入ってくると不安に駆られると思いますが、車内外の水圧の差が縮まり、ドアが開きやすくなります。

大雨の中を車で走行するには日頃のメンテナンスが重要


大雨の中でも車を走行できるように、やっておくべき日頃のメンテナンスをご紹介します。

タイヤのメンテナンス

大雨でタイヤがスリップすることを少しでも減らすために、日頃からタイヤのメンテナンスをしましょう。ここにマーカーが引かれます。

タイヤの溝がすり減っていると水はけが悪くなり、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。
こまめにタイヤの溝を目視確認することが大切です。
スリップサインが出たらタイヤを必ず交換しましょう。

フロントガラスのメンテナンス

フロントガラスに汚れや油膜が付着していると、ワイパーをかけてもきれいにならないどころか、さらに汚くなる恐れがあります。

視界を十分に確保するためにも、日頃のフロントガラスの清掃が大切です。
フロントガラスにコーティングすれば撥水性が上がり、雨天時の視界が良好になるでしょう。

ワイパーのメンテナンス

ワイパーのゴムが劣化していると、フロントガラスの水を十分に払いきれません。

洗車の際にはワイパーのゴムに付着している汚れを拭き取り、1年に1回程度はゴムを交換しましょう。

まとめ


大雨の中を走行する際の危険性や注意点をご紹介しました。

視界が悪くなりブレーキが効きにくいので、大雨の中での運転は普段よりも気を付けなければなりません。
事前の天候や道路のチェック、日頃のメンテナンスが大切です。

ぜひこの記事の内容を役立てて、安全運転に努めてください。

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