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車のトランスミッションとは?基本構造や種類まとめ!

2022.02.07

トランスミッションは日本語で変速機といい、どんな車にもついているパーツです。
ただ、消耗品でないことから特に意識せずに運転ができるため、トランスミッションがどのようなものか把握している方は多くはないでしょう。

しかし、トランスミッション自体はよく分からなくても、その種別であるミッション(MT)・オートマ(AT)という言葉は聞いたことがある方がほとんどかと思います。

そこで今回は、車のトランスミッションについて基本的な情報から種類や特徴について解説します。

実は、トランスミッションの種類は大きく分けるとMTとATですが、さらに細かく分類できます。ぜひこの記事で知識を付けて、車を買うときなどの一助にしてください。

車のトランスミッションとは?


トランスミッションとは変速機のことで、エンジンと繋がった歯車や軸からなるパーツ。自動車を効率よく走らせるために必要です。

車が坂道を登るときは、車体にかかる重力に負けないようタイヤを回転させる力が必要です。
逆に坂道を降りるときは、タイヤを回転させる力はあまり必要なく、むしろタイヤを速く回転させなければいけません。
このように、車はその時々によって走るのに必要な力が異なります。トランスミッションはギアというパーツを切り替えることによって、状況に応じた力をタイヤに伝えます。

例えば、自転車を漕いで坂を登るときは1速にギアを落とし、坂を降りるときはギアを2速や3速へとあげるかと思います。
車の場合も、自転車と同じようなイメージでトランスミッションが働きます。

車のトランスミッションの主な種類とその特徴


車のトランスミッションはその方式により、大きく分けて下の5種類に分けられます。

  • MT(マニュアルトランスミッション)
  • AT(オートマチックトランスミッション)
  • CVT(無段変速機)
  • DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)
  • AMT(セミオートマ・トランスミッション)

それぞれどんなものなのか解説します。

MT(マニュアルトランスミッション)

一般的に「マニュアル」と呼ばれている方式です。
ギアチェンジのときにドライバーがクラッチとシフトレバーを操作します。
昔は主流の方式でしたが、操作に慣れが必要なこともあり近年は採用する車が少なくなっています。

AT(オートマチックトランスミッション)

一般的に「オートマ」と呼ばれている方式です。
MTでは人間がクラッチ(ディスク型の動力伝達装置)を使ってギアチェンジしますが、ATでは速度に応じてトランスミッションが自動で変速してくれます。
難しいクラッチ操作がなくアクセルとブレーキだけで運転できるため、近年の車はATが主流です。

人間が操作する必要がないだけで、クラッチ自体がないわけでないことに注意してください。

CVT(無段変速機)

CVTはATの一種で、ATと同じように人間がクラッチを操作する必要がありません。
CVTにはクラッチやギア自体がなくベルトやプーリー(円錐状の滑車)で変速するとこが、ATとの大きな違いです。

低コストで製造でき、変速比が幅広いためエンジンのパワーを最大限に利用できる利点がある一方、ハイパワーなエンジンに対応することが苦手です。

軽自動車のトランスミッションはCVTが採用されることがほとんどです。

DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)

DCTもATも一種。デュアル(ふたつ)というだけあって、クラッチをふたつ持っています。

1速・3速・5速を片方のクラッチが、2速・4速・6速をもう一方のクラッチが操作を担当します。
例えば3速に入っているときは、2速と4速を待機状態にしておけるため素早いギアチェンジが可能です。

日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパではDCTを採用している車種は数多くあります。
ATなのにクリープ現象(アクセルを踏まなくてもゆっくり進む現象)がないことが大きな特徴です。

AMT(セミオートマ・トランスミッション)

MTの燃費性能とATの利便性を両方実現しようと開発された仕組みがAMTです。
MTをそのまま自動化したものと考えてよいでしょう。

ATなのにMTのような変速フィーリングがあることが特徴。ギアを変えるときに推進力がなくなる、いわゆる「トルク抜け」があります。
ただ、MTと違いAMTは自分の予期しないタイミングでトルクが抜けるため、慣れるまで違和感があることは否定できません。

車のトランスミッションの主要ギアについて


MTとATではトランスミッションを操作して入れられるギアの種類が違います。
メーカーや車種によって差がありますが、ここでは主要なギアについて紹介します。

MTのギアの種類

MTのギアは以下のようなものが一般的です。

  • R(リバース:後退)
  • 1速
  • 2速
  • 3速
  • 4速(1990年代あたりまでは4速MTが主流)
  • 5速(主に軽自動車)
  • 6速(主に普通車)

一部のスポーツカーや高級車では7速以上のMTもありますが、重量が増えるデメリットがあるので主流にはなっていません。

ATのギアの種類

一方、ATのギアは以下のように設定されていることが多いです。
メーカーや年式、車種等で若干異なることに注意してください。

  • P(パーキング:駐車するときに使う)
  • R(リバース:後退)
  • N(ニュートラル:エンジンをかけたまま止まるときに使う)
  • D(ドライブ:前進)
  • 2(セカンド:ギアが2速よりあがらない。下り坂でエンジンブレーキを使いたいときに使う)
  • L(ロー:ギアが1速よりあがらない。セカンドより強くエンジンブレーキをかけたいときや他車を牽引するとき)

最近の車は2やLがなかったり、ATながらも「+」「-」にシフトレバーを入れることでギアを変えられるものもあります。
また、トヨタやダイハツ車だと「B」という下り坂でエンジンブレーキを効かせたいときに使うギアも。
さらには「S」というギアもあり、ギアを若干落としてスポーティに走りたいときや坂道で使います。トヨタ系だと「スポーツ」、ホンダ系だと「ドライブ」を意味しています。

MTは主に6速程度までですが、ATは10速まであることも珍しくありません。
ギアの数が増えると変速時のショックが抑えられたり、エンジンの力の出る回転数だけを利用できます。そのため、現在のATは乗り心地や燃費の面で以前より格段に進化しています。

トランスミッションは乗り心地に直結する!


車のトランスミッションについて解説しました。

MT、ATに加えて、さらにATの仲間にCVT・DCT・AMTというものもあります。
AMTにはギアチェンジの衝撃があったり、CVTは滑らかに変速したり、トランスミッションの種類によって乗り心地が大きく異なります。

自分の車がどんなトランスミッションを積んでいるか、ぜひ調べてみてください。

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