新車を検討中の方にとっては大きな関心ごとであろう、モデルチェンジ。
モデルチェンジと言ってもフルモデルチェンジ・マイナーチェンジ、さらにはビッグマイナーチェンジやフェイスリフトと様々なワードが出てきます。
具体的な違いは何なのか?いったいいつ行われるのか?今回はこのような疑問にお答えしたいと思います。
モデルチェンジをする前に買い換えたいのか、チェンジ後の新型が買いたいのか。
これは人によって様々ですが、ご自身の考えはどうなのかをキチンと把握しておきましょう。
自動車のモデルチェンジとは?
そもそも自動車のモデルチェンジとは一体何なのでしょうか。
初めて車両購入をする人にとってはピンとこないかもしれません。
例としてトヨタのカローラという車があります。ネットで画像検索をしてみると様々な形のカローラが見られます。
年代ごとに形の違うカローラがあり、様々な他の商品と同様に自動車も数年ごとに新しいデザインでデビューするという訳です。
注意が必要なのは、細かな仕様や見た目の変更もこまめに行われていることです。
これらはマイナーチェンジと言われます。詳細については次項から説明させていただきます。
マイナーチェンジとビッグマイナーチェンジの違いは?
マイナーチェンジとは何か、確認していきましょう。
周期としては概ね1年~2年に1回程の周期でマイナーチェンジを行います。
外装や内装のデザインや素材の変更、カラーのチェンジが主だった変更となります。
いわゆるビッグマイナーチェンジになりますと、グレードの追加や削除、それに伴いオプション品の刷新等が考えられます。
見た目の新鮮さだけでなく、商品の競争力を維持する為に必要な改良を実施する訳です。
ハイブリットグレードやエンジン、ミッションの変更といった大規模な変更もあり得るので購入の選択肢になかった車両でも、無視できなくなるかもしれません。
自動車に興味のない人にとってはビッグマイナーチェンジとフルモデルチェンジの違いがわからなくなるという恐れがあります。
エクステリアビッグマイナーチェンジではエクステリアも大きく変わる傾向にありますので、該当車両を検討中の方はきちんと調べるか、素直にお店で聞くと良いでしょう。
ビッグマイナーチェンジとフルモデルチェンジの違いは?
ビッグマイナーチェンジの概要については前項で述べさせていただきましたので、フルモデルチェンジとは何なのか確認していきましょう。
基本的には全ての内外装、装備を設計から一新します。現行車のコンセプトを引き継ぐことが多いものの、見た目も使用感も違う車両になります。
その一方、エンジンやミッションなどのドライブトレイン、シャシーについては新規開発をしないパターンも増えています。数代にわたり共通のシャシーまたは別車両のシャシーを流用することあります。
また車検証を見ると型式という欄があり、現行車と時期型ではこの型式も違うものになります。車名は同じでもまったく別物の車に生まれ変わるということです。
メーカーにとっては新型にすることで、販売台数の回復と増加を目指すわけです。
また定期的にフルモデルチェンジをすることで、前モデルを明確に古い車であると宣言することができます。
そして定期的に車の流行を作ることで買換え欲求を掘り起こすことができます。
個々人にとってその流行りが好みかどうかはあるものの、全体的な流れは存在するのです。
モデルチェンジの周期は?
車種や車両ごとにフルモデルチェンジの周期には差があり、大体5~10年といったところで、全体的に長期化傾向にあります。
周期の長い車両は高級車やスポーツカー等、販売台数としては少ない傾向にあります。
その分、モデル後期には成熟した車両となっており、必ずしも購入を敬遠する必要はないかもしれません。
近年ビッグマイナーチェンジをした車
実際にビッグマイナーチェンジを行った車両を確認していきましょう。各メーカーのwebでもピックアップされているかもしれません。
尚、記事の内容は2021年3月時点となります。
ホンダオデッセイ (2020年11月)
エクステリアの変更に目がいきますが、インテリアの質感も増しています。
インパネの変更やナビの変更により普段視野にはいる部分の印象が変わっています。
日産エルグランド (2020年10月)
すでに現行モデルになってから10年となります。
過去モデルも長期販売車種ではあったものの、現行車種はライバルに販売台数で大きく水をあけられています。
大小マイナーチェンジも繰り返してきましたが、今回はどうでしょうか。
外装ではよりグリルの存在感が増していますが、人気のセレナとのつながりや互換性を感じさせます。
内装についてはシンプルながら上質さを味わえるインパネ廻りです。
「インテリジェントFCW」による最新の前方衝突予測警報、「インテリジェントBSI」による後側方からの車両接近、接触回避の支援といった安全面の向上も行われます。
レクサスIS (2020年11月)
外装では主にレクサスを象徴するスピンドルグリルの拡大とパターン変更やヘッドライトのデザイン変更、デイタイムランニングライトの位置を上部に移行させるなど、随所にかなり手が加えられています。
ボンネット上部の絞りデザインがグリルとの合わさりをより強調し、デイランプが上部に移ったことでより、車高を低く横に広く見せます。
またマイナーチェンジではあまり見られない、ボディサイズの変更も行われています。全長全幅共に30mm、全高で5mmの拡大。前後トレッドも拡大することで、走行安定性の向上が図られます。
内装はナビ廻りにおける収まりの変更やダクトのデザイン変更を施しました。
より進化した「Lexus Safety System +」を採用しています。
一見すると、フルモデルチェンジのように見えるほどの力の入りようです。
マイナーチェンジにも妥協しないレクサスの姿勢が見て取れます。
まとめ
今回はビッグマイナーチェンジとマイナーチェンジ、フルモデルチェンジの違いについて述べていきました。
興味がある人にとっては常識かもしれませんが、意識してみても判別がつかないこともあります。
検討している車種があるならば、マイナーチェンジをいつしたのか、次はフルモデルチェンジの可能性があるのか、調べてみることをおススメします。