車酔いはカーブの多い山道やガタガタの悪路で起こりやすいですが、体質によっては何の変哲のない道路でも起こる現象です。
車酔いに悩まされた経験がある方は、その不快な症状を改善する方法を探していることでしょう。
本記事では車酔いの治し方やメカニズム、予防策を解説します。
楽しみにしている車での旅行を心から楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
効果のある車酔いの治し方
基本的には車から降りて、無理せずに休息するのが一番です。
車酔いの要因には、三半規管、体の締め付け、車内の匂い、寝不足などのいずれか、または複合的に関係してきます。
車内、特に運転中ではどれが要因かはすぐに判断出来ないことも多いと思われるため、まずは休むのがベターと言えるでしょう。
とはいえ高速道路を運転中などであれば、その場で車を停めるのは難しいですし、可能な範囲で対処方法を見つけていく必要があります。
そこで、以下に効果のある車酔いの治し方をいくつかまとめてみました。
車内のよどんだ空気を新鮮なものに入れ替えてリフレッシュしましょう。
締め切った車内では二酸化炭素濃度が高くなったり嫌な臭いがこもって車酔いが悪化します。
ゆっくりと深呼吸をして気分を落ち着かせましょう。
呼吸に集中し吐き気を紛らわす効果もあります。
車酔いの原因のひとつが頭の揺れです。
ヘッドレストに頭を固定すると車酔い軽減が期待できます。
車酔いを軽減させるにはリラックスが大切です。
体を締め付けている衣服を緩めて楽な体制になると症状が少し落ち着きます。
緊張状態を和らげてリラックスすると気分が楽になります。
症状が重いときは難しいですが、車酔いっぽいなと思うくらいの軽いときはストレッチをして緊張をほぐしてみてください。
ツボを押すことは手軽にできる車酔い対策です。
手のひらを上にして、手と手首の境からひじ側に指三本分だけ離れた「内関」が車酔いに効果があるとされています。
氷を口に含むと冷たい刺激が自律神経を整え、さらに気を紛らわせてくれます。
体が冷えて体質によってはお腹が痛くなる方もいるので食べすぎには注意です。
我慢せず吐いてしまったほうが楽になります。
吐いた後はうがいをして口の中をきれいにし安静にしてください。
乗り物酔い薬の服用が最も効果があるでしょう。
ただ、薬によっては眠気を誘発するものもあるので、運転手はそれを承知で服用しなくてはいけません。
なぜ車酔いが起こるの?
そもそもなぜ車酔いが起こるのか、原因となりやすい人の特徴などを紹介します。
車酔いが起こる原因
車酔いの原因の最も大きな原因は耳と目の情報が一致しないことです。
目から高速で流れる景色が情報として入ってくる一方、内耳から送られるバランス感覚の情報はゴトゴトと同じ場所で振動しているだけです。
ふたつの情報が一致しない場合、脳が混乱して車酔いの症状が現れます。
車内の空気が悪いこと、疲れがたまっていることは上記の原因からくる気持ち悪さを後押ししてしまいます。
車酔いになりやすい人の特徴
以下の特徴をもつ人は車酔いになりやすいとされています。
- 車に乗りなれていない人
- 子供
- 女性
車酔いは三半規管を鍛えれば軽減できるとされています。
そのため、車に乗りなれていない人は車酔いになりやすいです。
子供は耳の機能が十分に発達しておらずバランス感覚が未熟なため車酔いしやすいです。
また、ホルモンのバランスで体調を崩しやすい女性も車酔いの症状が起きやすいといえるでしょう。
運転している人でも車酔いはする?
運転手でも車酔いすることもありますが、同乗者と比べると格段に少ないです。
運転手は自然に進行方向を意識できており、さらに自分の意志で加減速をしたりハンドルを切ったりしているため、目から入ってくる情報を整理しやすいのがその理由です。
一方、同乗者は前だけでなく横や下を見たり頻繁に頭を動かします。
加減速やハンドルを切るタイミングも自分で調整できないため、三半規管が乱れて車酔いを誘発します。
どこに座れば車酔いしにくい?
できるだけ真ん中が車酔いしにくい席です。
車酔いの原因は揺れです。
端はタイヤの上や近くに座ることになり揺れを感じやすい席です。
一方、真ん中は左右の揺れが相殺されるため揺れにくい席だといえます。
車酔いを事前に防ぐ方法
車酔いは本当にツラく楽しい旅行も苦しくなってしまうので、以下の方法を試して予防しましょう。
疲れがたまっている状態だと車酔いを誘発しやすくなります。
前日に十分な睡眠をとって体を休めておきましょう。
満腹だったり脂っこいものを食べると気分が悪くなりやすいです。
ドライブ前は軽めであっさりした食事がおすすめです。アルコールや刺激物を避けることも有効です。
トイレを我慢している緊張状態だと車酔いになりやすいです。
ドライブではこまめにトイレによることをおすすめします。
自分が車酔いしやすい体質だと自覚がある方は薬に頼るのが非常に有効です。
出発前に飲む薬もあるので、服薬のタイミングには注意してください。
体を締め付ける服はリラックスの妨げになります。
ゆったりとした服を着ると気分が落ち着くため車酔い対策になります。
運転手が車酔いになりにくい理由が、自然と進行方向を向いているからです。
本や携帯を見ると目と内耳の情報が異なり頭が混乱するため、遠くに視線を置くことが大切です。
頭の揺れも車酔いの大きな原因のひとつです。
シートに深く座り頭をヘッドレストに固定することで揺れを抑えられます。
まとめ
車酔いの治し方からなぜ起こるのか、予防方法を解説しました。
車酔いは目から得られる情報と内耳から得られる情報が異なり脳が混乱することで引き起こされます。
運転手は自然と前を向いていて両方の情報が一致しているため車酔いになりにくいですが、同乗者は横や下を向いているため気分が悪くなりやすいです。
酔い止め薬には酔いを予防するものだけでなく酔ってからでも服用可能のものもあるので、不安な方は荷物にいれておくと安心できます。
大切な旅行を最初から最後まで楽しむためにも、ぜひ車酔い対策を試してみてください。
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