キャンピングカーと聞くと皆さんはどのようなものを思い浮かべますか?
多くの人がバスのような大きな車体にキッチンやトイレ、シャワーなどを装備した車を思い浮かべると思います。
ですが実はキャンピングカーにも様々な種類があり、大きさや装備も車によってかなり違いがあります。
今回はそんなキャンピングカーの基礎知識や種類、活用方法などについて詳しく解説していきます。
キャンピングカーってどんな車?
キャンピングカーとはどのような車のことを指すのでしょうか?
キッチンやシャワーがついていればキャンピングカーなのでしょうか?
ベッドがあればキャンピングカーなのでしょうか?
まずは基礎知識としてどのような装備がある車をキャンピングカーと呼ぶのか説明します。
キャンピングカーとは?
実はキャンピングカーにはハッキリとした定義はなく、キッチンやシャワーなどが装備されている車はもちろん、ただ車内で寝ることができる車のことをキャンピングカーと呼ぶ場合もあります。
装備によっては「特殊用途自動車」として登録する必要がありますが、普通の車でも車内で寝ることができればキャンピングカーと呼べてしまうので、特別な装備は必要ないとも言えます。
キャンピングカーの種類
キャンピングカーには大きく分けて6つの種類があります。
- 専用のフレームやエンジンで作られる「フルコン」。
- トラックをベースにして荷台部分を居住スペースに改造した「キャブコン」。
- バスを改造してキャンピングカーにする「バスコン」。
- ハイエースなどのバンタイプの乗用車を改造する「バンコン」。
- 軽トラックや軽バンを改造した「軽キャンパー」。
- 独立した居住部分をけん引する「キャンピングトレーラー」。
この6つがキャンピングカーの主な種類になります。
それぞれ大きさや機能、装備や維持費等が異なるので、どんなものがあるのか眺めているだけでワクワクしてしまいますね。
キャンピングカーの楽しみ方をご紹介
キャンピングカーの楽しみ方はキャンプだけではありません。
旅行をしたり別荘のように使ったりと、楽しみ方は人それぞれです。
続いてはそんなキャンピングカーの活用方法をいくつか紹介します。
楽しみ方①手軽にキャンプ
キャンプをするには必要なものがたくさんあります。
テント・タープ・寝袋・コンロ・その他の調理器具など、挙げればキリがなく、しっかり準備したつもりでもうっかり忘れ物をしてしまうことはよくあることです。
ですがキャンピングカーであればベッドがあるので寝床には困りませんし、コンロが装備されていればカセットガスを忘れて調理ができないということもありません。
雨が降ってきてもトイレに行くのに濡れることなく快適に過ごせますし、シャワーがある車であれば常に体を清潔に保つことができます。
このようにキャンピングカーであれば、準備物や忘れ物を減らすことができたり、キャンプ場の設備が整っていなくても快適に過ごすことが可能なので、手軽にキャンプを楽しむことができるのです。
楽しみ方②アウトドアを満喫
キャンプの他にも、アウトドアを楽しむためにもキャンピングカーは非常に便利です。
例えば外でのアクティビティで泥だらけになったり汗をたくさんかいたり、そんな時はシャワーがあれば汚れや汗を流すことができて常に気持ち良く過ごせて、着替えなども外からの目を気にすることなく安心です。
またキャンピングカーは車内が広いものが多いので、大きな荷物やアウトドアを楽しむためのグッズをたくさん積み込んで多人数でアウトドアを楽しむという使い方もできます。
楽しみ方③日本全国を気ままに旅する
キャンピングカーといえば旅を連想する方も少なくないのではないでしょうか。
長い休みをとって家族や友人と日本全国を巡る旅に出るなんてことも、キャンピングカーであればそれほど難しいことではありません。
ホテルを予約する必要がなく、車中泊可能な駐車場やキャンプ場があれば、トイレやシャワーの心配をすることなく自由に移動が可能です。
日本全国を回って各地の観光地や美味しいものを味わうというのは、誰もが一度は夢見ることではないでしょうか。
キャンピングカーであれば、そんな夢を叶えるハードルが少し低くなるかもしれません。
楽しみ方④ペットも一緒に移動
キャンピングカーはペットを飼っている方にもおすすめです。
旅行の時にペットの世話のことで困った経験はありませんか?ホテルに宿泊する際にペットは連れて行くことができず、旅行の間預かってくれるよう親戚や知人に頼んだり、ペットホテルを探したりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ですがキャンピングカーならばそんなことは全く気にせず、大切な家族の一員であるペットも一緒に旅ができます。
電車や飛行機に乗るのであれば、ペットはケージに入れておかなければなりませんし、鳴き声がうるさかったり、他の乗客にアレルギー持ちの方がいる事も考えられます。
何より知らない人がたくさんいる空間というのはペット自身も落ち着かないので、ペットと一緒に旅行がしたいという方はキャンピングカーを検討してみてはいかがでしょうか。
楽しみ方⑤前泊として活用し、渋滞を回避
音楽ライブやスポーツイベントなどが趣味の方にもキャンピングカーはおすすめです。
何万人もの人が集まるイベントでは、必ずと言っていいほど周辺の道路が混雑します。
電車やバスなどの公共交通機関を利用するにしても、利用客が多すぎて何時間も待たないと乗車できない場合もあります。
そんな時はキャンピングカーで前日から泊まり込み、イベント後も渋滞が解消されるのを待ってから帰路につくという方法をとれば満員の電車やバスに乗る必要もなく、自分のペースで行動することができます。
楽しみ方⑥移動オフィスとして活用
普通車ではバッテリーが1つしか搭載されておらず、スマホやモバイルバッテリーを充電したくても電力の関係で充電速度が遅くなってしまいます。
キャンピングカーであればエンジンの始動等とは別のサブバッテリーが搭載されている車があり、あらかじめ自宅で充電しておいたり、ソーラーパネルなどを使って充電することもできます。
キャンピングカー用の施設であれば外部電源が接続できる場合もあり、消費電力を気にすることなく電化製品が使用可能です。
そして最近になって流行し始めたキャンピングカーの使い方として、車を移動オフィスにする方が増えてきています。
テレワークが普及してくるにつれ、都心部を離れ他人との接触をできるだけ避けつつリモートで仕事をする人が増えてきています。
キャンピングカーであればパソコンや周辺機器のバッテリー残量を気にしなくてもよくなり、さらに仕事をこなしつつ空いた時間でアウトドアや観光を楽しむことができるので、これからさらに普及してくることが予想されます。
人気のキャンピングカー3選
ここまでキャンピングカーの魅力をたくさん紹介してきましたが、最後に人気の高いキャンピングカーを3車種紹介したいと思います。
キャンピングカーは非常に種類が多く定義も幅広いため、今回は皆さんが想像するであろういかにもキャンピングカーらしいモデルと、街でよく見かける車をカスタムした車両を紹介します。
MOBILVETTA K-YACHT TEKNOLINE
MOBILVETTA K-YACHT TEKNOLINE公式サイト
フィアットのデュカトという車をベースに、快適な空間とイタリア車ならではのオシャレなデザインが特徴の車です。
運転席と助手席を回転してリビング用のシートとして使用できるので、無駄な空間が少なくなっていて広々とくつろぐことができます。
スクーターが入ってしまうほどの収納スペースがあり、荷物が積めなくて困ることはありませんが、車体がかなり大きいので日本の道では運転に苦労するかもしれません。
ZEFIRO 285TL
こちらもフィアットのデュカトがベースになっていて、K-YACHT TEKNOLINEと比べると少し全長が短い車です。
大きなベッドや便利な収納など、快適性や利便性に加えてイタリアらしい洗練されたインテリアが美しい1台です。
全長が7mを切っているのでK-YACHT TEKNOLINEより少しだけ運転しやすくなっています。
FOCS Liberta
ハイエースをベースにしたカスタム車です。本格的なキャンピングカーと比べると室内は狭くトイレやシャワーなどの設備もありませんが、ハイエースベースなので日本の狭い道路でも無理なく運転が可能です。
シンプルですが統一感を出したインテリアと、室内空間を最大限活かした収納設備などを備えます。
価格も比較的安価なので、本格的なキャンピングカーは必要ないという方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。
キャンピングカーでいつもの日常から抜け出しましょう!
キャンピングカーの使い方・楽しみ方は、乗る人の数だけあると思います。
旅行に使うもよし、アウトドアに使うもよし、第二の我が家として使うのもいいでしょう。
毎日同じ家に帰って同じような生活をすることに飽き飽きしているという方、キャンピングカーで退屈な日常に少しだけ変化を加えてみませんか?
キャンピングカーが欲しいけど予算や駐車場の事情があって購入するわけにはいかないという方にはレンタルもあるので、いろんな車種をレンタルして毎回違う楽しみ方をするというのもいいのではないでしょうか。
キャンピングカーで人生の新しい楽しみ方を見つけましょう!
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