ウォッシャー液が特に活躍する場面は、運転中にフロントガラスの汚れを取りたいときです。
ワイパーのレバーを手前に引くだけで噴出されるので、ふと気になったとき手軽にガラスを綺麗にできます。
車種によってはリアガラスにもウォッシャー液を噴出できる仕様になっています。
そんな便利なウォッシャー液ですが、消耗品なので補充が必要です。
そして、ウォッシャー液にも複数の種類があることをご存知でしょうか?
補充のときに違う種類を混ぜてしまうと、本来の性能を発揮できないばかりかタンク内で固化するケースもあります。
今回はウォッシャー液の種類4つと補充方法、そして注意点を紹介していきます。
自分が求める機能を持ったウォッシャー液を正しく補充して、綺麗な視界の快適ドライブを実現しましょう。
車のウォッシャー液は4種類!
ウォッシャー液には以下の4種類があります。
- ノーマルタイプ
- 解氷タイプ
- 撥水タイプ
- 油膜取りタイプ
ノーマルタイプは新車に最初から入っている最もスタンダードなウォッシャー液です。後述する3タイプと違い、効果は洗浄成分のみです。
解氷タイプはガラスの洗浄力に加え、氷や霜を溶かす力があります。冬場に活躍するウォッシャー液です。
撥水タイプは噴出するとガラスに水をはじくコーティングしてくれます。汚れを取りつつ雨天時の視界を確保してくれる、高性能なウォッシャー液です。
油膜取りタイプはその名の通りガラスの油膜を除去してくれます。
夜間の運転でガラスがギラつき視界不良になる原因は、大気中の排気ガスなどに含まれる油分がガラスにつき光を反射するためです。
そんな油膜を取り除いてくれるので、夜間に運転することが多い方にとってうれしいウォッシャー液です。
車のウォッシャー液の補充方法
当然ですが、ウォッシャー液は使えば減っていきます。
定期的に下の手順でウォッシャー液の残量チェックと補充をしましょう。
- 1.ボンネットを開く
- 2.ウォッシャータンクの蓋を開ける
- 3.ウォッシャー液を抜く(以前と種類が違う場合)
- 4.ウォッシャー液を補充、蓋を閉める
- 5.ボンネットを閉める
ウォッシャー液のタンクはエンジンルームにあります。
車種によって多少違いはありますが、多くの場合ボンネットを開けるためのレバーは運転席の足元にあります。
レバーを引っ張りボンネットを開けたら、エンジンルームにあるウォッシャー液の残量をチェックします。少なくなっていて補充する場合はタンクの蓋を外します。
すでに入っているウォッシャー液と違う種類のものを入れるときは、タンクを完全に空にして洗浄します。
運転席のレバーを操作して全て噴出さてもいいですし、灯油用のポンプも有効です。
ウォッシャー液を抜いたら水でタンクをいっぱいにし、再び水を抜いてタンク洗浄をします。
数回洗浄したら、ウォッシャー液を入れていきます。ろうとなどを使いこぼれないように、タンクのFULLやMAXなどの目盛りを超えないように補充します。補充が終わったらしっかりと蓋を閉めてください。
最後にボンネットを閉めてウォッシャー液の補充は完了です。
車のウォッシャー液補充時の注意事項
ウォッシャー液を補充するときには、以下の4つの点に注意してください。
- エンジンを切ってから補充
- 違う種類のウォッシャー液を混ぜない
- ウォッシャー液以外の液体を入れない
- 原液のまま使えないウォッシャー液もある
必ずエンジンを切ってから作業してください。
ウォッシャー液にはアルコール成分が含まれているため、作動中で高温になっているエンジンにかかると発火の恐れがあります。
違う種類のウォッシャー液を混ぜて使用しないようにしましょう。
成分が思わぬ反応を起こしてノズルやポンプが詰まったり、ガラスの白濁、ワイパーゴムの劣化を引き起こします。
そして、清掃のための水を除き、ウォッシャー液以外の液体を入れないようにしてください。
ありがちなのが、ウォッシャー液が手元にないから水を入れてそのまま使うことです。
ウォッシャー液はアルコールが入っていて冬でも凍らないようになっていますが、水では凍結してしまいます。
夏なら水で代用したことが原因で不調が出ることはありません。しかし、水が油膜や鳥のフン、虫の死骸を洗い落とす力はウォッシャー液より弱いので、快適性は下がるでしょう。
最後に、原液のまま使えないウォッシャー液があることに注意してください。
ウォッシャー液には原液タイプと希釈タイプがあります。パッケージの裏の注意書きをよく読んで、希釈割合を間違えないようにしてください。
なお、希釈はウォッシャー液をタンクに入れる前に行います。タンクに原液を入れてから水を注いで希釈すると、泡立って補充しにくくなります。
ウォッシャー液にも4種類がある!自分にあったものを正しく使おう
ウォッシャー液の4つの種類と補充方法、注意点について解説してきました。
それぞれの種類で経済性や機能が違うので、自分の運転スタイルや居住地にあったものを選択してください。
補充は特に難しい操作もなく簡単にできます。違う種類を混ぜないこと、指定の希釈割合を守ることに注意して、ぜひ自分で補充してみてください。
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