エコカー減税とは排出ガス・燃費基準を満たした車両について、自動車税と自動車重量税を減税し、また環境性能割にて課税額を変動させる措置です。
せっかくの新車購入、買い替えならば是非覚えておきたいトピックスといえるのではないでしょうか。
エコカー減税とは?
エコカー減税とは環境性能に優れた車両を購入することを推奨する制度で、エコカーとは国土交通省の定める環境基準を満たす車両のことです。
特別な申請や処理は必要ありませんので是非、利用したいところです。
エコカー減税の仕組みを知ろう
エコカー減税は自動車税・自動車重量税・環境性能割(旧自動車取得税)の軽減あるいは免税処置を受けられる制度です。
環境負担の少ない車両の市場シェアを増やすことで、地球温暖化対策や化石燃料使用量の削減、地球環境への負荷軽減を促進します。
まさに今話題のSDGs(持続可能な開発目標)の一端を担う制度といえます。
エコカー減税の対象期間は?
元々エコカー減税は2021年4月が期限となっていましたが、2023年4月末までの延長が閣議決定されています。
エコカー減税の対象となる税金は3種類
エコカー減税の対象となる税金は3種類です。新車を検討する際、その車両が減税の対象となるか、チェックを怠らないようにしましょう。
環境性能割
自動車取得税が廃止され、環境性能割の導入となりましたので、聞きなれない方もいらっしゃると思います。
自動車取得税は車両購入時に取得価額に対して課税され、登録車で3%、軽自動車で2%となっていました。
自動車取得税もエコカー減税の対象で、20%減税から免税という扱いでした。
環境性能割は燃費性能に応じて登録車は0~3%、軽自動車で0~2%の課税となります。
燃費性能に優れているほど、課税額が少なくなります。
自動車重量税
自動車重量税は名前のとおり、車両の重さに対して課税される税金です。
重さによって税額は変わりますが、軽自動車の場合は重量の違いにかかわらず定額となっています。
自動車税(軽自動車税)
自動車税は登録車を所有している場合、毎年4月1日時点での車検証上の所有者に対して課税される税金です。
金額は車両の排気量に応じますので、基本的には大きな車で高級車ほど高額になる傾向があるといえます。軽自動車の場合は、軽自動車税が課税されます。
エコカー減税の対象車種は?
税金の仕組みや種類については理解していただけたでしょうか。
次にエコカー減税の対象となる具体的な車種について、代表的な車両例を交えて記述しています。
是非購入検討の参考にしてください。
電気自動車(EV)・燃料電池自動車(FCV)・天然ガス自動車(CNG、LNG)・プラグインハイブリッド
エコカー減税において、最も恩恵が受けられる車種群となります。
自動車重量税は取得時に免税(初回車検時も免税)、環境性能割は非課税、自動車税は購入翌年度に概ね75%減税となります。
特に電気自動車は未来の車、自分には関係ないと思っている又は思っていた方もいらっしゃるでしょう。
しかし日産がリーフを発売し、一般家庭でも電気自動車の所有をより身近な印象になりました。
国産ではHONDAのホンダeやMAZDAのMX-30EVなどがラインナップされており、
海外ではより激しい競争が繰り広げられています。
テスラモーターズ社は電気自動車を主力とし、高価格帯の車種を販売していたものの、近年値段を抑えた車種も投入されています。
他にもポルシェ、メルセデス、アウディなどの欧米主要メーカーでは選択肢の1つとして認知されています。
バッテリーの技術革新等、発展の余地がある市場ですので、さらなる普及が期待されます。
クリーンディーゼル乗用車
黒煙やススの排出を抑え、燃費性能に優れたディーゼル車は税制において優遇措置がとられていますが、2023年以降ディーゼル車は優遇措置の対象外となります。
とは言え2021年1月時点で自動車取得税・自動車重量税は免税、自動車取得税は75%減税となっており、検討の選択肢としては魅力的です。
国産メーカーではMAZDAがコンパクトカーからセダン、CX-8のようなラグジュアリーSUVまで充実のラインナップを取り揃えています。
ハイブリット車・ガソリン車(燃料自動車)・LPG車
現在多くのメーカーからハイブリット車種が販売されています。
そのなかでもTOYOTAプリウスは抜群のネームバリューを誇ります。
他にもアルファードのような大型ミニバンからヴォクシーといったミドルサイズミニバンやカローラ、ヤリスといったコンパクトカー等、ハイブリットを揃えています。
HONDAもフィット、オデッセイ、ステップワゴン、ヴェゼルといった幅広い車種を取り揃えています。
減税処置を考慮すれば、かなりお得といえるでしょう。
燃料自動車はエンジンのみで駆動する車種で、ガソリン車やディーゼル車といった従来の自動車のことです。
燃費性能に応じて減税対象となりますが、車両の性能や重量、デビュー時期によって燃費性能に差が出やすいというデメリットがあります。
同じ車種でもハイブリッドグレードのほうが燃費性能に優れており、減税率にも優れていますので、予算しだいではハイブリッド車を優先して検討してもよいでしょう。
検討車種がどういった減税が受けられるかディーラーで詳しく聞くことをおすすめします。
まとめ
知っていると知っていないでは車選びに影響しそうなエコカー減税ですが、是非有効活用したいものです。
まず欲しいカテゴリーや車種を絞り込み、エコカー減税を受けられるのか調べると良いでしょう。
さらに競合車種でより良い減税車種があれば、そちらも視野にいれるといった検討をすると良いのではないでしょうか。
エコカー減税で金銭的にお得に、より地球環境に優しいカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。
関連記事
・EV・HEV・PHEVの違いとは?それぞれの代表的な車をピックアップ