車に乗っていれば必ず迎えることになる車検、この車検を受けるのにベストなタイミングはあるのでしょうか。
せっかくだから損をしないタイミングぎりぎりで決着をつけたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
また都合によっては、スケジュールが空いている早めのタイミングで車検を受けたいという方もいるかもしれません。
どれくらい早めに受けることが可能なのか、内容に縛りはないのか、といった内容にも触れてみたいと思います。
車検を受けるのはいつがいい?
車検は有効期限が切れてはいけませんので、満了するまでに車検の継続が必要です。
車検期限日が近づく中で、車検を受ける最良のタイミングを検討してみましょう。
目安は有効期間の満了日
車検を受ける目安は、あくまで有効期限の満了日までです。
満了日を越さない中で、いつ受けるべきかを考える必要がありそうです。
車検に期限がある以上、満了当日まで粘って継続するのが日数を無駄なく使い切れる、とも考えられます。
そういう意味で、必要以上に早く車検の継続を行うメリットは無く、期限に近いほど良いはずです。
とはいえギリギリでしか受けてはいけないとなると、多くの方がスケジュール調整で頭を抱えてしまうはずです。
実際どうするべきか、次の項目に読み進んでみましょう。
車検を受けるのは満了日から1ヵ月以内がベスト
具体的に車検を受けるおすすめの期間は、ずばり車検の満了日から1ヶ月以内です。
実は満了30日以内なら現在の満了日に有効期限に加算されます。
これは4月15日満了で、3月15日に車検に通れば、次回の有効期限は2年後(車種による)の4月15日になるということです。
この延長期間を利用し、満了1ヶ月以内に車検に出すのが、制度をフル活用しつつ無理のないスケジュールを組める、ベストなタイミングといえるでしょう。
車検の予約は満了日から2〜3ヵ月前に取るのがベスト
前もって車検の見積書を取ったり、スケジュール調整、入庫先の空き状況を考慮すると、1ヶ月前に予約の連絡をするのはおすすめできません。
工場が混んでいれば予約できず、慌てて業者を探すことになるかもしれませんし、代車を希望しても、確保は難しくなります。
余裕をもって予約を取れるタイミングとしては、車検の2~3ヶ月前がベストです。
早めの検討は、業者側も割引プランを用意していたり、代車のスケジュールに余裕があったりと、お得にサービスが受けられる可能性が高まります。
2~3ヶ月前に余裕をもって予約し、満了1ヶ月以内に入庫する、というのがおすすめの流れです。
車検は早めに出すこともできるって本当?
余裕をもって車検に出すことで、各種サービスの恩恵が受けられる可能性があると先に紹介しました。
これは満了期限よりも早く車検に出せるという前提ですが、より具体的に期限の制約は存在するのでしょうか。
車検はいつでもでも出すことができる
実は車検は「いつでも」出すことができます。
極端にいえば、車検を取って翌日に再度、車検を行うことも可能です。
どうしても数か月先の車検期限まで日本にいない、でも帰ってきたらすぐ乗りたい、など余程の理由が無い限り早く取る理由はないと思われます。
つまりいつでも取れるとはいえ、現実的には残り一月程度の時間的余裕を持って車検を取る、というのが多くの方の選択です。
車検を早く取る例としては、中古車販売店が買い取った車で、車検残1年未満では商品として魅力が無い、と判断して車検を取り直し車検残2年の商品とする、などの理由が考えられます。
早めに出しすぎると損をするので注意
実は、車検に早めに出しすぎると損をしてしまうので注意が必要です。
車検満了30日以内ならば、その分有効期限が延長されるので、お得といえます。
逆に30日以前の車検はその日から有効期限が始まります。
期限が4月15日の場合、3月1日に車検を受けると、次回は2年後(普通車2回目以降の車検として)3月1日までとなります。
1か月半も車検期限を早く終わらせてしまうことになり、日数としては損をしてしまいます。
45日前に出す場合は「保安基準適合標章」を活用
どうしても30日以内の入庫がスケジュール的に厳しいのであれば、指定自動車整備事業者に車検を依頼しましょう。
指定自動車整備事業者は「保安基準適合標章」を発行しており、その有効期限は15日間有効です。
これを利用することで、30日+15日=45日間の日数の損なしに前倒しができるのです。
車検の有効期間の満了日を確認する方法は3つ
さて、ここまで読み進めていただくと、愛車の車検期日が気になってきたのではないでしょうか。
知っているようで、業者からの通知任せという方も多い車検の期日、その満了日の確認方法をみていきましょう。
方法1.車検証
まずは多くの方は車内のグローブボックスや物入れに置いてあるはずの、車検証です。
車検証入れに各取扱説明書と一緒に保管されていることが多いのではないでしょうか。
車検証には「有効期限の満了する日」欄があり、それが車検の有効期限満了日ですので、改めて車検証を眺めてみてはいかがでしょうか。
また車検は通知が来るから大丈夫だろう、とタカをくくるのは止めましょう。
車検は国により定められていますが、国・自治体から更新の通知がくることはありません。
ほとんどはハガキやDMなどで届きますが、これは車を購入・入庫したことがあるディーラーや中古車販売店などが自主的に送っています。
2~3カ月前に発送されることが多いようですが、何かしらの理由で届かない可能性があることを念頭に入れておきましょう。
自身が引っ越しをして住所が変わった、利用していた工場が閉鎖した、顧客の整理によって登録から外された、など様々な理由から通知が来ないかもしれません。
自身の車検については、きちんと自分で期限を覚えておく、という姿勢が大事です。
方法2.車検シール
フロントガラスの真ん中又は右上に四角い数字が記入されたシールが貼付されています。
そのシールを車内からみると車検の満了日が記入されています。
また外から見ると、大きな数字が月で小さな数字が和暦を表します。
外からでは、日が判断できないので中から読むようにするのが確実です。
方法3.自賠責保険証
自賠責保険は、確実な加入が求められます。
そして車検を受ける際、自賠責の更新も業者によって行われます。
自賠責保険証が無ければ車検は受けられないので当然ではあるのですが。
つまり車検を受ける=自賠責保険の延長ですので、有効期日もほぼ一致しているはずです。
その為、自賠責保険の有効期限を確認することで、車検の期限も同様にチェックできるというわけです。
まとめ
車検はいつでも受けられるため、期日近くで無理にスケジュールを組む必要はありません。
必要以上にプレッシャーに感じずとも、スケジュールによっては早め早めの予定を組むようにし、車検が切れないことを第一にしましょう。
また30日以前、以降で次回期日が変わってくるのは大きなトピックです。
可能であれば、早めの予約と期限30日以内を狙い、お得に車検を通してみてはいかがでしょうか。
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