車検切れの車を知らずに運転するとどうなる?気づいた際の対処法とは?

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車は、交通安全や環境保護のために、定期的な点検を受けて一定の水準をクリアすることを義務付けられています。車検とは、この点検のことをいいます。

車検の有効期限が過ぎた車を知らずに運転していると、どのような問題が生じるのでしょうか。そして、車検切れに気づいたときはどうしたらいいのでしょうか。

本記事では、車検切れに関連する疑問と解決策を紹介します。車を安全に運転する者の責務として、本記事の情報を知っておいて下さい。

目次

車検切れの車を知らずに運転するとどうなる?


車検切れの車を知らずに公道を運転すると、法律違反として処罰の対象になります。

以下、どのような処罰の内容なのかを「車検のみ切れている場合」「自賠責保険のみが切れている場合」「両方切れている場合」の3つのケースで紹介します

車検のみ切れている場合

車検の期限を過ぎている車を運転すると、道路運送車両法第58条に違反しているとみなされ、以下の罰則が課されます。

車検のみ切れている場合
  • 6か月以下の懲役または30万円以下の罰金
  • 点数:6点
  • 免許停止または免許取り消し

車検が切れているだけでは罰則にならず、車検切れの車を公道で運転してはじめて罰則の対象になります。
また、今までの違反内容によって、免許停止か取り消しかも変わります。

自賠責保険のみ切れている場合

車検は期限内で自賠責保険のみ切れている場合、自動車損害賠償保障法第5条に違反しているとみなされ、以下の罰則が課されます。

自賠責保険のみ切れている場合
  • 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 点数:6点
  • 免許停止または免許取り消し

車検と同様に、自賠責保険が切れている車を公道で運転してはじめて違反になります。

車検と自賠責保険が切れている場合

車検と自賠責保険の両方が切れている車を公道で運転した場合、両方の法律に違反しているとみなされ、以下の罰則が課されます。

車検と自賠責の両方が切れている場合
  • 罰則と罰金:1年6ヵ月以下の懲役または80万円以下の罰金
  • 点数:6点
  • 免許停止または免許取り消し

同時に2つの罪を犯した場合、罰則は重いほうの1.5倍、罰金はふたつの合算、違反点数は高いほうが採用されます。

車検切れがバレる3つの場面


車検切れがバレてしまう3つのケースをそれぞれ解説します。

1.車検ステッカー

車検切れを判別する最も簡単な方法は、車検ステッカーの有効期限を見ることです。

車には車検が通った証としてフロントガラスに車検ステッカーが貼られています。
ステッカーは裏表で以下のように異なるデザインが採用されいます。

車検ステッカーの外側、内側
  • 外側:車検の有効期限が切れる年月が数字だけで示されている
  • 内側:車検の有効期限が切れる年月日が文章で記載されている

外側は年月だけが大きく書かれているため、一目見ただけで数字を読み取りやすいようになっています。
内側は年月日が文章で書かれており、正確な有効期限を把握できます。

この有効期限が過ぎた車は車検切れした車であると判断が可能です。

2.ナンバー読み取り装置

ナンバー自動読取装置(Nシステム)で車検切れがバレる可能性もあります。

ナンバー自動読み取り装置は走っている車のナンバープレートを読み取り、データベースと照合して車両情報を取得します。車検が切れていると検知した場合、近くに待機している警察が車両を停めて、本当に車検が切れているかの照合に進みます。

3.交通違反・事故・検問

交通違反や事故、検問のときに、車検ステッカーの確認やナンバーの照合をされて車検切れが発覚するケースも少なくありません。

車検切れに気づいた際の4つの対処法


車検切れに気づいた場合、車を運転して車検場に持っていってはいけません。たとえ短時間でも車検切れの車で公道を走行することになるので、違反とみなされます。

レッカーでは、車の前輪か後輪が地面に着くため車検場に運べないことに注意してください。

以下の3つの方法のどれかで対処してください。

1.車検切れ引き取りサービスのある業者を利用する

車検に出したい車を保管場所まで取りに来てくれるサービスの提供業者を利用しましょう。

積載車で取りに来てくれるため、車検切れの車で公道を走る必要はありません。車検が終わった車はまた保管場所に納品してくれます。

メリットは受け渡しから車検、手元に戻るまですべて業者任せにできて楽なところです。デメリットは、自分で車検に出すより割高になることと、お店の空き次第ではすぐに対応してくれないことです。

2.仮ナンバーを取得して車検に出す

仮ナンバーを取得して、公道を自分で運転して車検に出すのもよいでしょう。車検切れの車でも、仮ナンバーを取得して装着すれば一時的に公道を走行できるようになります。

仮ナンバーは運行経路の市町村役所で取得できます。窓口で以下のものを提出してください。

仮ナンバー取得に必要なもの
  • 自動車臨時運行許可申請書(市町村役所で取得可能)
  • 自動車損害賠償責任保険証明書
  • 車の詳細が書かれた書類(有効期間の切れた自動車検査証など)
  • 申請者の現住所と氏名が確認できる本人確認書類(運転免許証など)
  • 手数料750円

なお、仮ナンバーは取得から最大5日で必要最小限の有効期限しかありません。取得したら速やかに車検を受けるようにしてください。

3.車を売却もしくは廃車にする

車検切れの車は売却もしくは廃車にするのもひとつの手です。

車を持ち込めないので、車買取業者または廃棄業者に依頼して取りに来てもらうことが一般的でしょう。もちろん、仮ナンバーを取得後に運転して業者に持ち込むことも可能です。

車検が切れていると買取価格は下がりますが、車自体に価値が残っていれば、問題なく買い取ってもらえます。

まとめ


車検切れの車を運転するとどうなるのか、車検切れに気づいた際の対処法を解説しました。

車検が切れていることを把握しているかどうかにかかわらず、車検切れの車での公道走行は罰則の対象です。
車検切れに気が付いたときは、再度車検を受け合格すれば走行可能になります。

ただ、車検が切れている車は行動を運転できません。車検切れ引き取りサービスのある業者を利用して車検を受ける、ナンバーを取得して車検場に乗っていく、業者に頼んで売却または廃車にするといった工夫が必要です。

車検が切れないように、車検ステッカーを確認して、改めて自分の車の期限を把握しておくことをおすすめします。

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