落下物が原因の事故は誰の責任になる?事故を防ぐための対策とは?

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車を運転中、急に現れる道路の落下物にビックリしたことがあるのではないでしょうか。

落下物は段ボール、木片、シートなど実に多岐に渡ります。
高速道路だと、電光掲示板に落下物アリと掲示されることもありますが、唐突に目の前に落下物があると急なハンドル・ブレーキ操作が求められます。

今回は、そんな落下物が原因の事故は誰の責任になるのか、また事故を防ぐための対策についても考えてみましょう。

目次

落下物が原因の事故は誰の責任になる?

落下物を避け切れず事故につながる。
そもそも積載物が落下すべきでないのは言わずもがなですが、残念ながら高速・一般道路問わず落下物は多いのが現状です。

そうした落下物が原因の事故は誰の責任なのでしょうか。

高速道路、一般道ごとに確認していきましょう。
 

高速道路で落下物事故にあった場合

高速道路で落下物事故があった場合、落とし主のほうが責任、つまり過失割合が多くなる傾向にあります。

高速道路においては、走行速度が速く障害物を避けずらい点が考慮されています。

とはいえ後続車が速度超過で走っているようならば、その過失も変わってきます。

基本的な過失割合は、後続車:落とし主=40:60です。
さらに事故の状況を加味し、実際の過失割合が決まってきます。
 

一般道で落下物事故にあった場合

一般道で落下物事故があった場合、高速道路上での事故に比べると後続車の過失割合が高くなる傾向にあります。

高速道路に比べ走行速度は低めで、落下物を視認し避けやすく、前方不注意や車間距離、走行速度が適切だったかといった点も当然フォーカスされます。

もちろん前方のトラックが山積みの段ボールを崩せば避けるのは困難であり、落とし主の責任になる(過失が大きい)可能性もあります。

一般道における過失割合は個々の事例により大きく変動する為、具体的な数字を述べるのは難しくなります。

落下物事故を回避するための3つの対策

高速道路などにおいて電光掲示板で「~キロ先に落下物」とあれば、準備をして走行できますが、そういった情報がない状況にも出くわします。

いきなり荷台からシートが舞ったり、材木が落ちるシーンを想定すると、どのような回避手段・準備をしておくべきでしょうか。
 

対策1.車間距離をあけて運転する

高速道路、一般道問わず車間距離をしっかり設け運転するようにしましょう。
シンプルな手段ですが、障害物を避けるには有効な手段です。
車間距離が十分でない状況で障害物を避ける場合、急ブレーキ・急ハンドル操作をする必要があります。

車間距離が十分あれば、早めのブレーキ・ハンドル操作で無理な制御を行う必要がなくなります。

また周囲との間隔も把握したうえで車線変更が可能になり、多重事故の危険性も減らせるはずです。
 

対策2.速度を守って運転する

法定速度を守り、安全な巡行を心がけて下さい。
適正速度で走行し、落下物を視認してから避けるまでの時間と距離の余裕を増やしてください。
 

対策3.落下物を避けるのではなく停車する

落下物を認識した際、急ブレーキと急ハンドルで避けるのではなく、停車してしまうのも有効です。

その際は車線上ではなく、速度を落としつつ路肩など安全な場所に停車するようにしましょう。

急な操作により車の挙動が乱れてしまうよりも、停車するほうが安全な状況もあるということを覚えておいてください。

落下物事故に関するよくある質問

落下物による事故は決して他人事ではありません。
そこで皆さんが気になる質問について答えていきます。
 

落下物を見つけたらどうする?

道路に落下物があるのを見つけた場合、どうするべきでしょうか?
落下物があることを適切に管理者に通報し、なるべく早く撤去してもらうことが、自身だけでなく他車両の安全を確保する上でも重要です。

その為、高速道路や国道での通報は「道路緊急ダイヤル #9910」(24時間通話無料)に行います。

通報に際して、どの地点か車線はどこかといった概要も伝えるのが望ましいでしょう。

また落下物だけでなく、道路の陥没や破損についての情報提供も受け付けている点も覚えておきましょう。

またサービスエリアや料金所の係員に伝えることでも、対応してもらえます。
通報により高速道路会社がVICSや道路情報板で情報提供がなされると共に、交通管理帯による落下物の回収・撤去の段取りも行われます。

もし高速道路上で落下物とぶつかってしまって走行不能になったら、本線1kmごとに設置されている(トンネル内では200m)非常電話を利用するのも良いでしょう。
 

落下物はどのようなものが多い?

NEXCO東日本によると、以下が落下物として回収されることが多いようです。
・ビニール、プラスチック、布類(毛布/シートなど)
・自動車部品類(タイヤや自動車付属品など)
・木材類(角材やベニヤ板など)
これらは実際に目にする落下物ではないでしょうか。
トラックなどが荷台の荷物を押さえる為に使用するビニールシートや毛布の類、バーストや破損した際のタイヤ片、荷台から落ちたであろう木材、いずれも珍しくはないものの後続車にダメージを与える可能性があるものばかりです。
 

落下物事故で落とし主が不明な場合はどうなる?

基本的に落下物事故において落とし主が不明な場合、自損事故として扱われる可能性があります。

この場合、落とし主=賠償主が判明しない為、損害賠償請求は難しいと言わざる得ません。

まとめ

落下物事故は落とし主がわからず、泣き寝入りになってしまう可能性もあり得ます。
また落下物によっては大きな事故につながりかねず、また誰にでも起こりうる事故でもあります。

自衛のためにも、しっかり車間距離を空け、法定速度を遵守するといった心掛けが重要です。

また自身も積載物を落とさないよう確認をすることと、タイヤなど走行前の点検も忘れずに行いましょう。

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