ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)とは?7つ選び方を徹底解説

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車のカスタマイズは愛車の個性を引き出す方法のひとつ。その中でもホイールをカスタマイズすると車の印象がガラッと変わります。

ワイドトレッドスペーサーでタイヤのトレッド幅を広げると、よりスポーティな印象を愛車に持たせることができます。

ただ、車によってはワイドトレッドスペーサーにより性能が悪化してしまいます。法規制に引っかかる場合もあります。

本記事では、ワイドトレッドスペーサーとはなにか、メリット・デメリット、選び方を解説します。
この記事の内容を守り、愛車の魅力を正しく向上させましょう。

目次

ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)とは?


ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)とはなにか解説します。

ワイドトレッドとは?

ワイドトレッドとは、車のトレッドが通常よりも広い、つまりワイドな状態を指します。

トレッドは左右のタイヤの接地面の距離を指します。
トレッドがワイドということは、通常よりも左右にホイールがはみ出しているということです。

ワイドトレッドスペーサーとは?

ワイドトレッドスペーサーはホイールを外側に出すためのパーツです。

板状の金属製で、車軸ハブとホイールの間に挟みこんで使います。
小さいもので10mm、大きいもので60mmほどの厚みです。

同じくトレッド幅を広げる機能があるパーツにホイールスペーサーもありますが、構造が少し異なります。
ホイールスペーサーは車体のハブとホイールのハブ面に挟み込み友締めして固定するものです。一方、ワイドトレッドスペーサーは挟み込むだけでなく特殊ナットでワイドトレッドスペーサー自体を車体のハブに固定します。

サーキットを走るときといった一時的にトレッド幅を広げるときはホイールスペーサーを、車のデザインを変えたいといった恒久的に広げるときはワイドトレッドスペーサーを使うのが便利です。

ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)のメリット・デメリット


ワイドトレッドスペーサーのメリット。デメリットをそれぞれ解説します。

ワイトレのメリット

ワイドトレッドスペーサーのメリットは以下の3つです。

ワイトレのメリット
  • 見た目の印象を変えられる
  • 操縦安定性の向上
  • コーナリング性能の向上

ワイドトレッドスペーサーでトレッド幅を広げることで、見た目をスポーティに変えられます。
多くの方がドレスアップ効果を狙ってワイドトレッドスペーサーを付けるのではないでしょうか。

また、車の安定性が増すことから操縦安定性やコーナリング性能の向上も狙えます。

ワイトレのデメリット

ワイドトレッドスペーサーのデメリットは以下の2つです。

ワイトレのデメリット
  • 操作性の変化
  • サスペンションへの負担増加

ワイドトレッドスペーサーを付けると運転時の特性が変わるため慣れるまでは違和感を覚えるかもしれません。
また、ワイドトレッドスペーサー自体の重みのためサスペンションに負荷がかかります。これにより、サスペンションの寿命が短くなる可能性があります。

ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)が事故に繋がらないための対策


ワイドトレッドスペーサーは車両の走る、止まる、曲がるという重要な特性に直結するパーツです。
事故につながらないようにするため、いくつかの対策が必要です。

対策1.価格より品質重視で選ぶ

価格より品質重視で選びましょう。

安いもの=品質が悪い、とはいえませんが、ある程度品質がいいものは値段もそれなりになってきます。
品質が悪いものだと、割れたり折れたりする可能性があるため、信頼できるメーカーのものを購入することをおすすめします。

対策2.ワイトレとハブリングを必ずセットで使用する

ワイドトレッドスペーサーはハブリングと必ずセットで使用してください。

ハブリングはホイール取り付け部のハブに付けるスペーサーです。
車体側のハブ径は車のメーカーによって違うため、ワイドトレッドスペーサーには大き目の取り付け穴が開いています。

その穴をハブ径に合うように調整するために、ハブリングが必要です。
ハブリングなしだとタイヤがセンターに合わず、タイヤがゆがみながら回り、ハブへの負担が増して折れる原因になります。

対策3.純正ハブボルト周りを綺麗な状態で取り付ける

ハブボルトを綺麗に掃除してから取り付けてください。

ゴミや汚れを嚙みこむと、一か所に負荷がかかりハブの折れにつながる可能性があります。

対策4.規定のトルクでトルクレンチを使って締め付ける

トルクレンチを使い、規定のトルクで締め付けてください。

緩すぎると経年でゆるんできます。強すぎると変形の原因になります。

ワイドトレッドスペーサー(ワイトレ)の7つ選び方


ワイドトレッドスペーサーの選び方を7つ紹介します。

選び方1.穴数

車軸のボルト穴数と同じワイドトレッドスペーサーを選ぶ必要があります。

違う穴数のものを無理に取り付けると、正確に取り付けられず、安全性に問題が生じます。

選び方2.PCDサイズ

車両のPCDサイズと同じワイドトレッドスペーサーを選んでください。

PCD(Pitch Circle Diameter)とはホイールの各ボルト穴の中心点を結んでできた円の直径のことです。

異なるPCDサイズのワイドトレッドスペーサーを無理やり付けると、穴数のときと同様に安全性が損なわれます。

選び方3.ボルトのピッチ

ボルトのピッチが車と同じワイドトレッドスペーサーを選んでください。

ピッチとはボルトとボルトの距離のこと。他と同様に、ピッチの異なるワイドトレッドスペーサーを無理に取り付けるとボルトの曲がりや破損などに繋がります。

選び方4.ワイトレの厚み

どれだけトレッド幅を広げたいかで、ワイドトレッドスペーサーの厚みを選びます。

小さいもので10mm、大きいもので60mmほどの厚みがありますが、厚いほどボルトのかかりが甘くなります。
ワイドトレッドスペーサーについているハブボルトでホイールを固定する必要があるので、忘れないようにしてください。

選び方5.ワイトレのメーカー

安全性に直結するパーツなので、信頼できるメーカーのものを選ぶことをおすすめします。

有名なところだとKSP、DIGICAM、KYO-EIなどがあります。
ノンブランドで安いワイドトレッドスペーサーもありますが、自信がない方は有名メーカーのものを選ぶと安心感があるでしょう。

選び方6.ワイトレのハブ径

ワイトレのハブ径も重要なポイントです。

ワイドトレッドスペーサーのハブ径とは真ん中の大きい穴のことで、車体側のハブ径より小さい場合は、そもそも取り付けできません。

選び方7.ホイールにワイトレの逃げがあるか

ホイール裏側のボルト穴に逃げがあるかも見てください。

逃げとは窪みのこと。ワイドトレッドスペーサーは取り付け時にナットやハブボルトが少し飛び出すことがあります。
逃げがなければ、この飛び出しが邪魔をして取り付けられません。

まとめ


ワイドトレッドスペーサーとは何か、メリット・デメリットや選び方を解説しました。

ワイドトレッドスペーサーは、車のトレッド幅を広げることで外観や性能を向上させるためのアクセサリーです。メリットがある一方で、サスペンションへの負担増加といったデメリットもあります。

車に合うピッチとPCDサイズ、穴数などのワイドトレッドスペーサーを選ぶことが、安全に車をドレスアップさせるために重要です。

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