車のライトは消耗品です。家の電球のように、ある日突然切れてしまうこともあります。
厄介なことに、車のライトをつけるときは走行中かつ夜間がほとんど。
ヘッドライトがひとつ切れた車は夜間に遠目で見るとバイクに見えたり、自分と周りの車にとって危険です。
さらに、整備不良とみなされ罰則もあります。
とはいえ、走行中にライトに不具合が起こったらどうしたらいいか分からない方も多いかと思います。
そこで今回は、走行中にライトが切れたときの罰則をはじめ対処法、いざというときに覚えておきたい手信号を紹介します。
ライトの不具合は誰にでも起こりえます。
この記事を読んで安心なドライブを実現してください。
走行中にライト不具合が発生した際の罰則
走行中にライトに不具合が起こり、気がつかず走ってしまうこと、そして気が付いても走らざるを得ないときがあるでしょう。
ライト不具合に気づかず走行した場合
不具合に気がつかず走行した場合、整備不良として罰則があります。
「違反点数1点・反則金7千円(普通自動車)」です。
ライト不具合に気づいて走行した場合
不具合に気づいて走行した場合も、気がつかず走行したときと同じ罰則が適応されます。
つまり、気がつく、気がつかないに関わらずライトが切れた車を運転すると罰則があるということです。
「気がつきませんでした」は通用しません。
そして、気をつけたいのがブレーキランプは点きっぱなしでも罰則があることです。
ただ、警察に指摘されたときに「さっき切れたばかりで今から修理しに行くところ」など事情を説明すれば見逃してくれることも少なくありません。
しかし、違反は違反ですし何より危ないので、できるだけ早く修理することをおすすめします。
走行中にライト不具合が発生した時の対処法
ライトに不具合が起こることは予測できないので、もちろん走行中に発生することもあります。
そんなときは以下のように対応しましょう。
- JAF会員であればJAFに連絡をする
- ディーラーに連絡し相談する
- 近くの修理店に持ち込む
- 走行する際は手信号を利用する
JAF会員であればJAFに連絡をする
もしJAFの会員になっているのなら、JAFに連絡しましょう(連絡先一覧)。
車に予備のバルブ(電球)が積んであれば交換してもらえますし、もし予備がなくても安全な場所や対応可能な場所まで牽引してくれます。
会員ででなくてもJAFを呼べますが、いくらか料金がかかるので注意してください。
ディーラーに連絡し相談する
どうしたらいいか分からなくなってしまったら、ディーラーに連絡するのも手でしょう。
的確にアドバイスしてくれるはずです。
近くの修理店に持ち込む
近くの修理店まで運転して持ち込んでもよいでしょう。
ディーラー、整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどが修理店に概要します。
ただ、ディーラーとカー用品店はバルブ(電球)の替えが置いてあることが多いですが、整備工場やガソリンスタンドは置いてないことがあります。
もし手元に予備のバルブ(電球)がない場合は事前に電話して替えがあるか確認すると確実でしょう。
修理店まで持ち込む場合はライトに不具合がある状態で走ることになるので、道中は十分に注意してください。
走行する際は手信号を利用する
最後に、ウインカーやブレーキランプが切れてしまった状態でどうしてもしばらく走らなくてはいけないとき、手信号で合図を送らないと以下の罰則の対象になります。
- 合図不履行違反(違反点数1点・反則金7千円(普通自動車))
- 安全運転義務違反(違反点数2点・反則金9千円(普通自動車))
手信号の具体的な方法は以下で紹介します。
走行中にライト不具合が発生した時の対処法「手信号」について
手信号は自動車教習所で習っているはずですが、使う機会がほとんどないので忘れている方が大半かと思います。
運転免許試験場での一発試験で免許を取得された方ならなおさらです。
ここで、右左折、ブレーキ、バックの合図の仕方をおさらいしましょう。
- 右折・右への車線変更:運転席の窓から右腕を出し、水平に伸ばす
- 左折・左への車線変更:運転席の窓から右腕を出し、肘を直角に曲げて前腕を上にあげる
- ブレーキ:運転席の窓から右腕を出し、斜め下に伸ばして静止させる
- バック:運転席の窓から右腕を出し、斜め下に伸ばして前後させる
右折合図の仕方
運転席の窓から右腕を出し、水平に伸ばします。
左折合図の仕方
運転席の窓から右腕を出し、肘を直角に曲げて前腕を上にあげます。
ブレーキ合図の仕方
運転席の窓から右腕を出し、斜め下に伸ばして静止させます。
バック合図の仕方
運転席の窓から右腕を出し、斜め下に伸ばして前後させます。
運転席の窓から右腕を出すことは全て共通で、その後右手をどうするかで合図の内容が変わります。
右左折のときは通常のウインカーと同じく、交差点の場合は30m手前から、進路変更の場合は3秒前に手信号を出してください。
ただ、合図を出しても後ろのドライバーが手信号を知らないと意味がありません。
どちらにせよ、ウインカーやブレーキランプ、バックランプの早めの修理が必要です。
ライトのトラブルに気が付いたら早めに対処しよう!
走行中にライトに不具合が起こったときの対処方法について解説しました。
ライトに不具合が起きている状態の車を運転したら「違反点数1点・反則金7千円(普通自動車)」として罰則があります。
不具合とはライトが切れているだけでなく、点きっぱなしで消えない場合も含まれるので気をつけてください。
警察官に止められても事情を話せば注意で済むことも多いですが、違反は違反なので早めの修理をおすすめします。
走行中にライトの不具合に気が付いたらJAFやディーラーに相談するか、修理店に持ち込んでください。
不具合がある状態でどうしても走らなければいけないときは、手信号を使って後ろのドライバーに合図を送りましょう。
灯火類の不具合は安全を脅かすものです。
気が付いたら早めに対処し安全な運転をしましょう!
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