今や車の選択肢の中でベーシックともいえる、ミニバン。今回はこれからミニバンを検討される方、検討する可能性がある方に向けてミニバンの魅力を発信していければと思っています。
ひとくちにミニバンといってもコンパクトミニバンからフルサイズまで実に幅広く、メーカーの本気度も感じられます。本記事で全てを網羅することは難しいため、2つのテーマに絞ってお届けしたいと思います。
そもそもミニバンとは?
ミニバンという名称の語源で代表的なのには、名前の通りミニサイズのバンという意味です。このバンというのは商用車・営業車であることが多く、主に荷物を運ぶための車です。またバンはキャラバンのバンであるという意見もあり語源は諸説あります。
ミニバンと呼ばれる車のボディタイプの特徴は、ワンボックスタイプの3列シート車であるという点です。5ナンバーから3ナンバーまであり、サイズは様々で決まりはなく、乗用車で3列シートであれば、ほぼ全ての車がミニバンに該当します。類似のボディタイプとしては、ワゴン、ステーションワゴン、トールワゴンなどが挙げられます。
5ナンバーサイズのミニバン
最もオーソドックスで目にする機会も多い車種です。5ナンバーサイズのミニバンで代表的な車種をあげると、トヨタのNOAH、BOXYやホンダステップワゴン、日産セレナといったところです。グレードによっては3ナンバー登録車もありますが、上記車種については5ナンバーサイズミニバンとして統一し記させていただきます。
5ナンバーサイズのミニバンの特徴
5ナンバーサイズのミニバンは、室内の広さを最も効率的に使える形状であり、四角い車体は大きく見えるものの見切りはよく、日常の買い物や子供の送り迎えにも活用できるでしょう。各窓は大き目に作られており、座高の調整をすれば身長の高くない女性でも外を見渡せます。
可能であれば後部バックカメラの着用をおススメです。リアガラスの位置が設計上高いために、障害物や子供がいる場合に死角が生まれやすいためです。他にも死角になりやすい箇所があるため、かならず試乗の際に確認しましょう。
各シートはベーシックな形状で、凹凸の多いラグジュアリー要素は少な目です。大きさと座り心地のバランスを取っているといえます。体がはまるシート構造ではないため、長距離ドライブの際は腰や脚の疲れが出やすくもあります。クッションなどで隙間を埋める工夫をするといいでしょう。
各列でウォークスルー構造になっているグレードが多く、開放的なスペースは同乗者との会話もしやすく、室内を共有している感覚が楽しいドライブや旅行をイメージさせてくれるでしょう。
荷室容量は自家用車としては最大クラスで、3列シートを畳めば自転車さえ積めます。3列シートを畳まずとも、手軽なBBQセット程度であれば問題なく積載可能でしょう。
気になる燃費と使い勝手について
ガソリン2000ccが主要エンジンでしたが、現在では各社ハイブリッドなどのエコエンジンも積極的に採用しています。燃費も家計に優しく、遊びにも日常使いにも最適のカテゴリーといえます。
子供のいるファミリーにとって、チャイルドシートを装着した際の子供の乗り降りは一度経験すると他カテゴリーは不便に感じる程でしょう。それだけスライドドアの利便性は特筆すべき部分です。横に障害物があっても開けることが可能ですし、ドアを抑えたりする手間もありません。
オートスライドドアならば両手がふさがっていても開閉可能です。その圧倒的な積載量を生かして、人ではなく荷物を積む。つまり趣味の車として利用している方も多いでしょう。釣りでもアウトドアでも、自転車でも。友達と一緒に野球やゴルフもお任せあれです。
フルサイズミニバン
これは3ナンバーサイズが基本となります。トヨタのアルファードとヴェルファイア、日産エルグランドが代表的でしょう。高価格帯の車種といえますが、かなり街中で見受けられます。特にアルファード、ヴェルファイアは相当な頻度で走っている印象です。
本記事ではフルサイズミニバンとしていますが、並行輸入なども含めればより大きな車もありますが、本記事では触れません。高価でもこれだけ普及する魅力はどこにあるのでしょうか。
フルサイズミニバンの特徴・魅力
街乗りとしてはフルサイズといえます。お世辞にも小さい車ではありませんが、各部カメラを有効活用しつつ、四角い形状を把握できれば運転は慣れることができるでしょう。多くの人を引き付ける部分といえば、インテリアの豪華さでしょうか。
シートは運転席を含め、体を包み込む上質な構造です。3列目シートでさえ、大人が座ってのドライブに耐えられるでしょう。シートの造形が凝っているおりシートを倒して車中泊。とはいきません。普通にイスを倒して熟睡できてしまうので問題はないかもしれません。
ファミリー、子育て世代の使用にも勿論おススメですが、日常キズや汚れがつく覚悟は必要です。運転のストレスも少なく、ファミリーでのお出かけを最高のものにしてくれる相棒となるでしょう。
またセダンの存在感が薄れるなかで、その役割を引き継いでいるカテゴリーでもあります。走行性能やハンドリングについてはセダンに譲るものの、ラグジュアリーで大人の移動空間としての価値は高いでしょう。仲間内で遊びにいく際の移動手段に最適です。
押し出しの強い外観は存在感に繋がり所有感も高いカテゴリーといえます。社有車として役員の移動手段の役割も増えていますし、タクシーやハイヤーでも活躍しています。
ミニバンまとめ
いかがだったでしょうか?
5ナンバーサイズミニバンはファミリーの普段使いと遊びを高いレベルで両立できる車といえます。また日常的なタフさも求められる為、質実剛健な造りとなっています。実用性を求める方、多種多様な使い方を長期に渡って考えている方にはもってこいです。フルサイズミニバン、ラグジュアリーミニバンといえるでしょう。人の移動が主役といえる造りは長距離ドライブも苦にしません。
大人の遊び、その移動手段として使う方も多いですが、ファミリーカーとしての使用感も抜群です。予算はかかりますが、一考の価値はあるでしょう。今回はミニバンの基本について述べました。
知識としてご存じの方も多いでしょうが、是非実車を見てもらい魅力に触れてほしいと思います。