廃車とは使わなくなった車を廃棄することです。
廃車するときはただ車を捨てるだけでなく、法律に基づいた手続きが必要です。
また廃車は一時抹消と永久抹消の2種類があり、違いを理解して廃車手続きを進める必要があります。
そこで、
・廃車手続きにおすすめ方法
・2種類の廃車方法
について解説します。
廃車手続きを代行してくれる業者
廃車手続きは業者に代行してもらうのが楽でおすすめです。
代行してくれる業者は行政書士、ディーラー、廃車買取業者の3パターンあります。
廃車買取の専門業者がおすすめ
廃車をする場合、基本的には処分代がかかります。
廃車買取の専門業者であれば、廃車代を0円にしてくれるだけではなく、場合によっては値段が付いて買い取ってくれる場合もあります。
海外などに販路を持っている場合、乗らなくなった車でもメンテナンスをすることで売れる可能性があり、思わる高価買取が発生するかもしれません。
もし仮に買取価格が付かなかったとしても、レッカー代などをサービスしてくれる場合があり、廃車処分であれば廃車買取がおすすめです。
行政書士で廃車手続きをする方法
もし廃車買取ではなく純粋に処分をしたい場合、行政書士で廃車手続きを代行してもらえます。
ただ、代行してもらえるのは手続きのみで、もし永久抹消の場合は自分で解体をしなくてはいけません。
解体や業者まで運ぶ費用は自分持ちなのでよっぽどの事情がない限りは行政書士で永久抹消手続きを依頼することはないでしょう。
一時抹消の場合は解体する必要がないので、行政書士に頼むのもよいでしょう。
ディーラーで廃車手続きをする方法
車をディーラーで買い換えるなら、そのまま廃車手続きもしてもらうのも選択肢です。
廃車だと思っていても値段をつけて下取りしてくれたり、無料で解体から廃車手続きまでしてくれるケースも少なくありません。
信頼できるディーラーと付き合いがあるのなら、まずは相談してみるとよいでしょう。
廃車手続きには2種類ある
自動車の廃車手続きには永久に廃棄する「永久抹消登録」と一時的に使用停止する「一時抹消登録」の2種類があります。
基本的には業者に依頼して廃車手続きを進めることになると思いますが、還付金の違い等がありますので基礎は知っておいて損はありません。
自動車の永久抹消登録とは?
永久抹消登録は車をもう一度使うことなく捨ててしまうとき、つまりスクラップにしたり解体するときにする手続きです。
事故で修理できないほどに潰れた車や古くて価値がつかない車などが永久抹消の対象になります。
すでに納付済みの自動車税や重量税、自賠責保険の還付金が受け取れるメリットがありますが、解体してからの手続きになることと二度と復活させられないことに注意してください。
例えば、廃車の手続きを3月に業者へお願いしても、実際に解体するのが4月になれば自動車税は課税されてしまいます。
自動車の一時抹消登録とは?
一時抹消登録は車を一時的に使用しないときにする手続きです。
ナンバーを外すだけで解体する必要はありません。
メリットとしては普通車なら自動車税の還付を受けられること、再び自動車の登録(ナンバーの取得)ができることです。
一方、デメリットは重量税の還付が受けられないことと、軽自動車は自動車税の還付を受けられないことです。
また、解体するわけではないので保管場所の確保も必要です。
中古車屋でナンバー無しで販売されている普通車は一時抹消登録がしてあるケースがほとんどです。
廃車手続きをする方法
続いて、廃車手続きをする方法を永久抹消と一時抹消に分けて紹介します。
なお、ここでは業者ではなく自ら手続きする方法を解説します。
永久抹消手続きをする方法
永久抹消手続きをするには以下の手順を踏みます。
1. 解体業者に連絡する
2. 自動車を解体業者に自走やレッカーに持ち込む
3. 解体してもらい、証明書をもらう
4. 普通車は管轄の運輸局、軽自動車は軽自動車検査協会に行き廃車手続きをする
運輸局や軽自動車検査協会での廃車手続きに解体日が必要なので、最初に車を解体しなくてはいけません。
また、普通車は管轄の運輸局、軽自動車は軽自動車検査協会と手続きする先が異なることにも注意してください。
そして、普通車と軽自動車で必要な持ち物も変わります。手数料はかかりません。
普通車の場合は以下の通りです。
- 名義人の印鑑証明書
- 車検証
- 移動報告番号の控え(リサイクル券に記入あり)
- 解体報告日の控え
- ナンバープレート2枚
- 手数料納付書(運輸局で入手可能)
- 永久抹消登録申請書(運輸局で入手可能)
- 自動車税申告書(運輸局で入手可能)
車検証と印鑑証明書の住所が異なる場合は住民票、氏名が異なる場合は戸籍謄本が必要なことに気をつけてください。
軽自動車は以下の通りです。
- 車検証
- ナンバープレート2枚
- 使用済自動車引取証明書
- 解体届出書(軽自動車検査協会で入手可能)
- 軽自動車税申告書(軽自動車検査協会で入手可能)
一時抹消手続きをする方法
一時抹消は車を解体する必要はありません。
普通車は管轄の運輸局、軽自動車は軽自動車検査協会に以下のものを持っていき手続きします。
普通車の場合は以下の通りです。
- 名義人の印鑑証明書
- 車検証
- ナンバープレート2枚
- 手数料350円
- 手数料納付書(運輸局で入手可能)
- 一時抹消登録申請書(運輸局で入手可能)
- 自動車税申告書(運輸局で入手可能)
永久抹消と同じく、車検証と印鑑証明書の住所が異なる場合は住民票、氏名が異なる場合は戸籍謄本が必要です。
軽自動車は以下の通りです。
- 車検証
- ナンバープレート2枚
- 手数料350円
- 自動車検査証返納証明書交付申請書(軽自動車検査協会で入手可能)
- 自動車検査証返納届出書(軽自動車検査協会で入手可能)
まとめ
廃車手続きをする方法を解説しました。
廃車には2種類あり、永久に車を使わないときは永久抹消、一時的に使わなくなるときは一時抹消をします。
手続き自体は自分でできますが、解体したり運輸局もしくは軽自動車検査協会に出向いて手続きしなくてはいけないのが面倒です。
代行業者、特にディーラーや車買取業者に頼めば解体から廃車手続きまで代行してもらえるのでオススメです。
廃車手続きはなかなかやることがないので戸惑うこともあるかもしれませんが、代行業者を使ってうまく処理していきましょう!