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緊急車両が近づいてきた時の対応方法とは?緊急車両との事故についても解説

2022.06.19

日常的に車を運転する方なら度々経験することになる「緊急車両の通行」ですが、皆さんはパトカーや救急車が近づいてきた時の対応で迷ったことはありませんか?

緊急車両が近づいてくるのは広くてまっすぐな道だけとは限りません。
車を避けることができないような狭い道や橋の上の他、通常では停車してはいけない高速道路など様々な状況が想定されます。

1分1秒を争うかもしれない緊急車両の通行を妨げないために私たちができることはどんなことでしょうか。
今回の記事ではそんなもしもの時の対応や、緊急車両に関する知識などについて解説していきます。

そもそも緊急車両とは?

緊急車両とはパトカー、消防車、救急車だけでなくこの他にも様々な種類があります。
日常的に遭遇するのはこの3種類が多いですが、これらは「公共の緊急車両」と定義されるものでこれとは別に「民間の緊急車両」と呼ばれるものがあります。

赤十字マークが描かれているけど救急車ではない車がサイレンを鳴らして通行しているところを見たことはありませんか?
あれは血液や臓器など緊急性の高い物品を運搬している車両で、民間の緊急車両に当てはまります。

まずはこのような緊急車両の定義について解説していきます。

緊急車両の定義

事故や火災、人命救助等の緊急性の高いことに対応するための車を緊急車両と呼びます。

パトカー、消防車、救急車はもちろん緊急車両に当てはまりますが、ガス会社や電力会社等の車両も緊急車両に含まれます。
これらは災害時等にインフラが機能しなくなった場合に迅速に現場に駆けつけるためのもので普段はあまり見かけることはありません。

どの車も緊急車両であることには変わりないので近づいてきた場合は速やかに道を譲りましょう。

続いて公共の緊急車両と民間の緊急車両の違いについて見ていきましょう。

公共の緊急車両

公共の緊急車両とはパトカー等の警察車両、救急車、消防車、高速道路のパトロールカーや自衛隊車両の一部も含まれます。

これらはよく目にする車両だと思いますが、この他にも珍しい緊急車両がいくつかあります。

天皇陛下が乗車される車両を警護するための「皇宮警察車両」や、爆発物を処分場まで運搬する「爆発物処理筒車両」、災害時に現場に駆けつけ復旧作業の拠点になる「災害対策本部車両」、これらは使用する機会が少ない車両ですが公共の緊急車両となっています。

民間の緊急車両

民間の緊急車両とはガス会社、電力会社、ドクターカーの他、JAFなどのレッカー車が当てはまります。

見たことがある方もいると思いますが、高速道路等で事故車や故障車のレッカー移動のため、サイレンを鳴らしてレッカー車が走行していることがあります。
後ほど詳しく解説しますがサイレンを鳴らして走行する車はパトカーや救急車と同じで緊急車両扱いになります。

運転中にサイレンが聞こえてきた場合は公共、民間に関わらず緊急車両なので速やかに道を譲りましょう。

緊急車両の特例規定

交差点では信号の色に関係なく通行できたり、進行方向に対して右側の反対車線を走行することができたりと、緊急車両にはたくさんの「特例規定」というものがあり、これらはその一部です。

例をいくつか挙げると、シートベルトを装着しなくてもよかったり、一時停止をしなくてもよい、横断歩道でも減速しなくてもよい、といったものがあります。
このように様々な特例のある緊急車両ですが、制限速度はきちんと定められていて一般道路では80km/h、高速道路では100km/hとなっています。

特例規定では緊急車両と見なされるのはサイレンを鳴らしている車両となっていますが、パトカーの速度取り締まり等でサイレンを鳴らすのが適切でない時はその限りではありません。

このような様々な特例規定が定められていることによって、緊急車両の円滑な運行が可能になっています。

緊急車両が近づいてきた時の対応方法

様々な緊急車両があることがわかったところで、続いては実際に緊急車両が接近してきた時にどのような対応をすれば良いのかを解説します。

これは車やバイクだけではなく、歩行者や自転車にも注意してほしいポイントです。
歩行者・自転車でも緊急車両の通行を邪魔してしまうと最悪の場合、公務執行妨害になってしまうこともあります。

信号が青だからといってスマホを見ていたり音楽を聞いていると緊急車両の接近に気付きにくくなるので、歩行時であっても道路の通行中は周囲に十分に気を配りましょう。

そして車の場合は狭い道路や橋の上、高速道路など運転には様々な状況が想定されます。
シチュエーションごとに細かく解説していくので、もし運転中に同じような場面に遭遇したらこの記事を思い出して実践してみてください。

また、もし緊急車両に道を譲らずに邪魔をしてしまった場合にどうなるのかも解説します。

交差点や交差点付近の場合

まずは交差点での対応ですが、通常の場合は交差点内では停車してはならず、他の交通の妨げにならないように注意しなければなりません。
 緊急車両の対応時も同じで、交差点内での停車はいけません。

交差点の近くで緊急車両が接近してきた場合は交差点内は避け、かつ左側に寄せて一時停止します。
完全に緊急車両が通り過ぎて安全が確認できたら再発進するようにしましょう。

交差点や交差点以外の場合

交差点以外の道路でも同じで基本的には道路左側で停止しますが、2車線以上の道路などでは車と車の間を緊急車両が通行することもあるため中央分離帯等に寄せて右側で停止する場合もあります。

また、複数車線の道路を走行中の場合は緊急車両の動きをよく見て、進行方向を予測して右に避けるか左に避けるかを判断するのが良いでしょう。

特に渋滞している道路では周りの運転手と息を合わせて協力することが重要です。周りをよく見て緊急車両の通り道を確保しましょう。

高速道路走行中の場合

一般道路では一時停止し緊急車両を先に行かせなければなりませんが、高速道路では基本的に停車してはいけません。
ではそのように対応すれば良いかというと、片側2車線以上の道路の場合は走行車線を走行し緊急車両のために追い越し車線を譲ります。

片側1車線の道路の場合は無理に譲ろうとせず、路肩が広くなっている場所や非常駐車帯などがあって、かつ安全を確保できる場合のみ譲りましょう。
高速道路での一般車と緊急車両の制限速度は同じなので、避けられない場合はできるだけスピードを上げてサービスエリア等まで行ってしまうという方法もあります。

渋滞中の高速道路では緊急車両は路肩を走行する場合が多いですが、路肩が狭い道路の場合は一般道と同じように左右にうまく車をかわし、通路を確保することが求められます。
高速の渋滞は故障車や事故などが原因であることも多いため、緊急車両を通過させることがなるべく早く渋滞を解消させるための手段であるともいえます。

緊急車両に進路を譲らないとどうなる?

そんなことをする人はいないと思いますが、もし緊急車両に道を譲らなかったらどうなるのでしょうか。
意図的ではなくてもサイレンやランプに気づかず緊急車両の通行を妨害してしまうと交通違反になる恐れがあります。

違反になって検挙されてしまうと反則金や違反点数などの罰則があります。
反則金は車種によって異なりますが5000円から7000円の範囲で、違反点数は車種に関わらず1点が加算されます。

緊急車両に関する事故に関して

緊急車両は赤信号でも交差点に進入が可能で、通常では一時停止をしなければいけない場所でも停止することなく通行することができます。

ではもし通常の交通ルールとは違う走行をする緊急車両と事故をしてしまったらどうなるのでしょうか。
続いては緊急車両と一般車両が事故を起こしてしまった場合と、緊急車両を避けようとして一般車同士が接触してしまった場合の2パターンを解説します。

緊急自動車と一般車両が事故を起こしたらどうなる?

緊急車両と一般車が事故を起こした場合、過失責任はどうなるのでしょうか。
一般車との事故では、緊急車両側がよほどスピードを出していたり無茶な運転をしていない限り基本的には一般車側の過失が大きくなります。

緊急車両の通行時には一般車は一時停止の義務があるので、事故を起こさないためにも緊急車両の接近に気づいたらできるだけ速やかに一時停止し道を譲りましょう。

緊急車両に進路を譲ろうとして事故を起こしたらどうなる?

では緊急車両を避けようとした車同士が事故を起こしてしまった場合はどうでしょうか。
この場合でも緊急車両がよほど無茶な運転をしていない限りは、通常の事故と同じように処理されます。

緊急車両を避けようとした場合でも交通ルールは守らなければいけないので、その時の状況によって一般車同士で過失割合が決められます。

緊急車両に遭遇した時は迅速に適切な対応を

緊急車両には様々な種類がありますが、救急車にしろ消防車にしろ、どの車両も一分一秒を争う状況にあります。
そんな時に適切な判断ができず、緊急車両の通行を妨げたり事故を起こしてしまうと事態が悪くなってしまうかもしれません。

常日頃から緊急車両のランプやサイレンにいち早く気づけるように周囲に気を配り、もしもの時は今回の記事を思い出して対応できるようにしておきましょう。

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