愛車を一段階カッコよくするオーバーフェンダー。一度は装着してみたい車好きな方も多いでしょう。
ただ、オーバーフェンダーをつけるときに気になることが車検です。
車検に通らなければせっかく装着したオーバーフェンダーを外さなくてはいけません。
そのため、あと一歩が踏み出しにくいという方も少なくないかもしれません。
結論からいうと、基準を満たしていればオーバーフェンダーをつけても車検に通ります。
今回はオーバーフェンダーの基礎知識から車検に通すための知識を解説していきます。
この記事を読んで、愛車をあなた好みに正しくドレスアップしてください。
オーバーフェンダーの基礎知識
オーバーフェンダーとは車の全幅を広げるために純正のフェンダーの上につける後付けフェンダーです。
また、似たようなパーツにブリスターフェンダーというものもあります。
オーバーフェンダーをつける理由
オーバーフェンダーをつける理由は、幅の広いタイヤを履いたときに保安基準を満たすためです。
タイヤ幅を広げると見た目に迫力が出てカッコよくなりますが、保安基準でボディから10mm以上タイヤがはみ出すことが禁止されています。
対策としてオーバーフェンダーをつければ、はみ出しを軽減させられるということです。
ブリスターフェンダーとの違い
ブリスターフェンダーもボディから飛び出たフェンダーのことをいいますが、オーバーフェンダーとは以下のように違います。
- オーバーフェンダー:後付けの膨らんだフェンダー
- ブリスターフェンダー:元々の膨らんだ形状のフェンダー
後付けがオーバーフェンダー、元々膨らんでいるものがブリスターフェンダーです。
オーバーフェンダーは車検に通る?
車検証記載の全幅から20mm以上増えた場合車検に通りません。
全幅は車種ごとに決まっていて、構造変更申請を出せば変えられます。
また、オーバーフェンダーは両面テープではなくリベットなどで固定する必要があることにも注意してください。
車検証記載の全幅から20mm未満増えた場合
オーバーフェンダーをつけて車検証記載の全幅から20mm未満増えた場合は車検に通ります。
構造変更申請を出す必要もありません。
車検証記載の全幅から20mm以上増えた場合
オーバーフェンダーによって全幅が20mm以上増えたときは車検に通らなくなります。
この場合、構造変更申請をして通過すれば車検に通るようになります。
オーバーフェンダーの構造変更申請について
構造変更申請について、以下の4点を解説します。
- 構造変更申請の場所
- 構造変更申請に必要なもの
- 構造変更申請の手続き期間
- 構造変更申請で注意すること
構造変更申請の場所
普通車と軽自動車では以下のように申請場所が違います。
構造変更申請に必要なもの
構造変更申請をするときは以下のものが必要です。
色々必要なものがあるので、用意に時間がかかるかもしれません。
抜けがないように準備してください。
構造変更申請の手続き期間
道路運送車両法によると、改造してから15日以内に車検証の変更申請をしなくてはいけないとされています。
また、構造変更申請は書類審査と実査検査の2段階に分かれています。
書類審査に通ったら実車検査です。
- 書類審査:1週間〜10日程度
- 実車検査:1日で終わり
書類審査に通ったら公布される「改造自動車等審査結果通知書」を持って検査場に車を持ち込みます。
問題がなければ即日で新しい車検証を公布してもらえます。
構造変更申請で注意すること
以下の点に注意してください。
- 不安だったら業者に依頼する
- 構造変更したら車検の残期間が無効になる
構造変更申請を代行してくれる業者もあります。
車の改造を担っている業者なら親切に対応してくれる可能性が高いので、不安であれば一度相談してみてください。
また、構造変更したら車検の残期間が無効になることにも注意しましょう。
例えば車検があと1年残っている状態で構造変更申請したら、残っている1年は消えてしまいます。
できるだけ車検切れに近いタイミングで構造変更申請をすると経済的にお得です。
オーバーフェンダー装着で車検に通るかは20mmが基準!
オーバーフェンダーをつけた車が車検に通るのか、そして構造変更申請について解説しました。
オーバーフェンダーをつけて車検証記載の全幅から20mm未満増えた場合は車検に通ります。
しかし、20mm以上増えたら車検に通らないので構造変更申請が必要です。
普通車は管轄の運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で構造変更申請できます。
必要なものが複数あるため間違えないように事前に準備しておきましょう。
それでは、正しくオーバーフェンダーをつけて愛車をもっともっとカッコよくしてあげましょう!
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