ドライブインとは?絶滅してきている理由やおすすめ3選をご紹介

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皆さんは、仕事で運転中やドライブの際、ドライブインを利用した経験はあるでしょうか。

そもそもドライブインと聞いて、ピンとこない方も多いかもしれません。

ドライブのお供、休憩や立ち寄りスポットとして活躍したドライブインですが、今やその数は多くありません。

今回はドライブインとは何か、絶滅間際に追いやられた理由と、それでも行って欲しいドライブイン3選をご紹介させていただきます。

目次

ドライブインとは?

ドライブインとは、本来自動車に乗車したまま乗り入れ可能な施設をいいます。

日本においては、本来の意味合いとは少々違うニュアンスの施設もあるので、この項目で確認してみましょう。
 

ドライブインの定義

 
ドライブインとは、自動車に乗ったまま入れる商業施設を指します。
休息や食事だけでなく、宿泊施設も兼ねているドライブイン(drive-inまたはdrive-inn→inn は小規模宿泊施設)もあります。

ドライブインのチェーン店は、1921年アメリカのテキサス州ダラス「Pig stand」が元祖です。

このチェーンは客層をドライバーや同乗者に絞り、車から降りずとも給仕を介し注文・決済を可能としました。

モータリゼーションの世相、行きたいところに行ける高速道路網の発展は、ルート66のような物資輸送だけでなく文化の移送も担い、多くのドライブインを普及させました。

一方、日本においては交通量の多い道路や幹線道路沿いに、駐車場と休憩・商業施設や駐車場付きレストランとして開業しているものを指し、必ずしも給仕による車上へのサービスを伴いません。

元々は、街道沿いの土産物店などが駐車場として職業ドライバーに利用されいたものが、休憩所や食事、仮眠所などを併設するように変遷した店も多かったようです。

またゲームセンターを併設したり、自販機を並べ有人販売を行わないなど、個性的な形態も見受けられます。
 

道の駅とドライブインの違い

道の駅は施設により多少違いが有るものの、レストランと物販を備えており、また主要道路や幹線道路沿いなどに設置されています。

似た形態、サービスですが、施設の設置者に違いがあります。
道の駅は公的な施設であり、市町村長からの申請によって国土交通省により登録されます。

一方、ドライブインは民間事業者(一部では民間に運営を委任する形式も存在)による施設であり、運営形態に違いがあります。
 

SA・PAとドライブインの違い

SA・PAは自動車専用道路にて、飲食や休憩、給油、必要なメンテナンスを提供する施設であり、公的機関により設置されます。

ドライブインは、基本的には民間業者が道路沿いに営利目的で、食事や休憩などのサービスを提供しています。
 

ドライブスルーとドライブインの違い

ドライブスルーは乗車したまま注文列に並び、商品を受け取り施設から出ていく、というのが基本的なシステムで、場内に駐車することはありません。

ドライブインの場合、乗車したまま注文はしますが、駐車場で待機し、車まで商品を届けるサービスが受けられます。

ドライブインが絶滅してきている理由

そもそもドライブインと聞いて、ピンと来ていない方、利用した覚えのない方もいらっしゃるかと思います。

それはドライブイン自体が減少し、絶滅の危機に瀕しているからです。
その理由についても、ご紹介させていただきます。
 

高速道路網が発達したから

元々ドライブインの主たる客層は、長距離輸送を担うトラックドライバーでした。

高速道路網の発展する前は、幹線道路を全国津々浦々トラックが走り、食堂トイレだけでなく、シャワーや宿泊施設の利用にもニーズがあり、欠かせないサービスを提供していました。

ところが1969年には、東名高速道路が全線開通し名神高速道路とも連絡され、トラック輸送は高速道路利用へと移り変わります。

その後も、更なる高速道路網の発展、またサービスエリア及びパーキングエリアの設置で、ドライブインの利用者は激減します。

当然、トラックドライバー以外にも、ドライブインの利用者はいました。
しかし、一般の観光客、団体客が見込める観光バスも、早く快適な高速道路の利用に流れていき、ますますドライブインは苦しい立場に追い込まれたのです。
 

団体旅行者が減っているから

先にも少し触れましたが、団体客が見込める観光バスの減少も、ドライブインにとって死活問題です。

モータリゼーションの波は、つまり個人・家族単位での自動車普及を意味します。

個人の車で、少数単位での旅行が増えれば、個々の嗜好やタイミングで食事先も選ばれます。

旅行といえば、団体で観光バスを利用し昼食はドライブインで、という流れは減っていかざる得ません。

まとまった客数が見込める観光バスは、安定した売上げをもたらす一方、団体旅行者の減少はドライブインにとっては大きな打撃となってしまいました。

1度は行ってみたいおすすめのドライブイン3選

さてドライブインが減少しているのは事実ですが、まだまだ頑張って営業を続けている施設もあります。

立ち寄り先や目的地として、人気を博しているドライブインも多く、興味を持っていただければ幸いです。

昭和ノスタルジーを感じられる施設も多く、きっと楽しんでもらえるはずです。

今回は、特におすすめ3選をご紹介いたします。
 

公楽園(新潟)

上越新幹線燕三条駅から車で10分ほどに立地する「公楽園」は、1F自販機コーナーと2Fの素泊まりホテル、またゲームセンターも併設する人気のドライブインです。

焼きたてを食べられるトースト自販機は、スタッフによる手作りを仕込んでいる、人気の商品です。

ホテルは全9室あり、一泊1人/2,900円となります。
 

自販機コーナーオアシス(島根県)

益田市から車で10分程度で行ける、「自販機コーナーオアシス」です。
オーナーは複数の店舗を営む、その道では有名な方です。
2台の麺自販機で、ラーメン、天ぷらうどん、肉うどん、肉そばなど販売されています。

天ぷらや牛肉などはオーナー手作りかつ、麺は特注品というこだわりで、訪れる人の絶えない名店です。

食堂SS(長野)

国道19号を走るドライバーに愛される「食堂SS」は、1960年代の創業時より早朝~夜間まで営業を続けるドライブインです。

各種定食や麺類、丼ものなど豊富なメニューが楽しめ、財布にやさしいお値段も魅力です。

奈良井宿など旧中山道に赴く際は、立ち寄り先に加えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

この記事を読んで興味を持っていただけたら、是非ドライブインに遊びに行ってみてください。

そしてレトロな雰囲気と、長く愛される美味を楽しんでいただきたいと思います。

確かに店舗数は少なくなりましたが、今も頑張って営業を続けている施設ばかりです。

その旅情は、ドライブの楽しさをあらためて教えてくれるはずです。

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