タイヤのメンテナンスは水洗いだけでよい?頻度や手順について解説

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みなさまは、タイヤの適切なメンテナンス方法をご存じですか。適切にメンテナンスをしないと、タイヤの寿命が縮まる恐れがあります。

本記事では、タイヤのメンテナンス方法、チェックすべきポイントを解説します。

目次

タイヤのメンテナンスは水洗いだけでよい?


タイヤのメンテナンスは基本的に水洗いのみで問題ありません。詳細を解説します。

タイヤは基本的に水洗いだけでOK

タイヤのクリーニングは基本的に水洗いのみで済ませましょう。

タイヤのゴムには劣化防止剤とワックスが含まれていて、これらがタイヤを守る保護層を作り出します。ボディ用カーシャンプーのように強力な洗浄力を持つ洗剤を用いると、保護層が洗い流され、ゴムの劣化が進行するかもしれません。

頑固な汚れのみタイヤ用のカーシャンプーを使用

水洗いでは落としきれない頑固な汚れが付着していた場合は、タイヤ用の中性カーシャンプーを使用してください。

強アルカリ性のカーシャンプーは洗浄力が強い分、タイヤにダメージを与える恐れがあります。

タイヤを水洗いする方法


タイヤの水洗いの頻度、必要なもの、手順を解説します。

タイヤを水洗いする頻度

タイヤを洗いすぎると、タイヤの保護層が洗い流されゴムの劣化が早まる恐れがあります。頻繁に洗う必要はありません。汚れが目立ってきたと感じたら洗いましょう。

タイヤを水洗いするために必要なもの

タイヤを水洗いするために、以下のものが必要です。

タイヤを水洗いするために必要なもの
  • スポンジまたはブラシ
  • タオル
  • つや出しスプレーやタイヤワックス
  • 高圧洗浄機(必須ではない)
  • タイヤ用カーシャンプー(汚れがひどいとき)

スポンジまたはブラシはタイヤの汚れを落とすために使用します。
ボディ清掃用と分けて用意してください。タイヤには砂や小石、オイルが多く付着しています。タイヤ清掃に用いたスポンジやブラシをボディに用いると、ボディを傷つけたり汚したりする恐れがあります。

タオルは清掃後の水分を拭き取るために用います。
タオルで十分に拭き取ることで、汚れやカーシャンプーの成分がタイヤに残ることを防げます。スポンジやブラシと同様にボディ用と分けて用意しましょう。

つや出しスプレーやタイヤワックスを水洗いをした後に用いると、タイヤが汚れにくくなったり劣化しにくくなったりします。ボディ用ではなくタイヤ専用のスプレー、ワックスを使用しましょう。

高圧洗浄機は必須ではありません。しかし、水の勢いで汚れを落とせるので洗車が楽になります。

水洗いだけでは汚れが落とせない場合にカーシャンプーを用います。強アルカリ性でなく、中性のカーシャンプーを選びましょう。

タイヤを水洗いする手順

以下の手順でタイヤを水洗いしましょう。

タイヤを水洗いする手順
  • 1. タイヤ本体、ホイール、タイヤハウス内に水をかけて汚れを洗い流す
  • 2. 接地面も含めたタイヤ全体、ホイールをブラシやスポンジでこすって洗う
  • 3. タオルで水分を拭き取る
  • 4. タイヤに艶出しスプレーやタイヤワックスを塗布する

手順2で汚れが落ちない場合は、タイヤ用カーシャンプーを使いましょう。

タイヤを水洗いする際に同時にチェックするポイント


タイヤを水洗いする際に以下のポイントを同時にチェックしましょう。

タイヤを水洗いする際に同時にチェックするポイント
  • 空気圧が低くなっていないか
  • 擦り減っていないか
  • 亀裂が入っていないか
  • 小石が挟まっていないか

それぞれの内容を解説します。

空気圧が低くなっていないか

タイヤを水洗いした際に、タイヤの空気圧が低くなっていないか確認しましょう。バルブキャップを開けてエアゲージを押し付けることで空気圧を測定できます。

エアゲージはカー用品店やホームセンター、インターネット通販などで入手可能です。エアゲージが備えられているガソリンスタンドもあります。

タイヤの適正な空気圧は車種ごとに異なります。運転席のドアの近くや給油口、取扱説明書に記載されている適正空気圧を確認してください。

適正空気圧を保たないと、燃費が悪くなったり、タイヤに偏摩耗が発生したりする可能性があります。

擦り減っていないか

タイヤが擦り減っていないかタイヤを水洗いする際に確認してください。

タイヤの溝が減ると、グリップ力が低下し制動距離が伸びたりスリップしたりして事故につながるかもしれません。

特に濡れた路面での高速走行時に「ハイドロプレーニング現象」が発生する恐れもあります。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水膜ができ、ハンドルやブレーキが効かなくなることです。溝が減って水をかき出す性能が低くなることで、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。

タイヤにスリップサインが現れていないか目視で確認しましょう。スリップサインは、タイヤ側面の「▲」矢印マークの延長線上にあります。溝の残りの深さが1.6mm以下になると、スリップサインが現れます。一カ所でもスリップサインが出ると、タイヤを交換しなければなりません。

スリップサインが現れなくても、タイヤの内側のみやセンターのみが偏って摩耗しているケースがあります。偏摩耗を放置すると、運転中に異音や振動が発生することがあります。偏摩耗が進行していたら、タイヤを交換しましょう。また、走行距離5,000kmごとにローテーションすることをおすすめします。

亀裂が入っていないか

タイヤに亀裂が入っていないか確認することも重要です。

タイヤに亀裂が入っていると、走行中にパンクやバーストが起きて事故につながるかもしれません。亀裂を見つけたら、タイヤ専門店や整備工場、ディーラーに相談して指示を仰ぎましょう。

タイヤの接地面だけでなく側面も亀裂が入っていないか目視確認してください。

小石が挟まっていないか

タイヤの水洗い時に、溝に小石が挟まっていないか確認しましょう。

小石が溝に挟まっていると、走行中の異音やパンクなどの原因となります。走行中に小石が勢いよく外れ、歩行者や他車に当たって事故につながる恐れもあります。

溝に挟まっている小石を見つけたら、マイナスドライバーやラジオペンチのように先が細く硬い工具を使って取り除きましょう。勢いあまってタイヤを傷つけないよう注意してください。

また、小石を勢いよく弾き飛ばすと、人や車体を傷つける恐れがあります。小石の上にタオルを当てて、小石が飛ばないように工夫してください。

まとめ


タイヤのメンテナンス方法、チェックすべきポイントを解説しました。

タイヤのメンテナンスは、基本的に水洗いのみで問題ありません。あまりにも洗いすぎると、タイヤのゴムの劣化が早まるかもしれません。

タイヤを水洗いする際に、空気圧が低くなっていないか、擦り減っていないかなども併せて確認しましょう。タイヤの状態を確認することで、トラブルを未然に防げます。

ぜひ本記事を参考にして、タイヤのメンテナンスをしてみてください。

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