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車の整備難民が急増しているって本当?その原因や事前に対策できることとは?

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皆さんは自動車の修理やメンテナンスはどこに持ち込んでいるでしょうか?
人にかかりつけ医がいるように、車にもかかりつけのメンテナンス医がいると安心です。

また車の整備難民が急増しているといわれていますが、ご存じでしょうか?
今回は整備難民になる理由やそうならない為の対策について、覚えて頂きたい記事となっています。

車の整備難民が急増しているって本当?

あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、「車の整備難民」は確実に増加しています。

その言葉の意味や、急増の理由についてご説明いたします。
 

車の整備難民とは?

車の整備難民とは、つまり整備をどこに持って行くべきかわからない人達や持ち込む先がない人達のことを指します。

故障時やメンテナンスで頼る先がいなく、今後車の維持に支障をきたす可能性を含みます。
 

車の整備難民が急増しているのは事実

後に詳しく触れますが、自動車オーナーで特定の整備工場や定期的に利用す店舗を決めない層が増加しています。

車検なら格安車検やガソリンスタンド、カーショップと一見でも入りやすく、付き合いを意識しないで良い気軽さがウケています。

こういった維持方法を選択する人々は潜在的な整備難民といえるかもしれません。
 

整備士の人手不足が深刻

そもそも自動車のお医者さんである整備士が不足しています。
ディーラー、ガソリンスタンド、カーショップ、どこも慢性的に人材不足が深刻です。
それに対して自動車の台数は多いので、整備の手が回らないというのが現状です。
整備士の給料は高給とはいいがたく、整備士を目指す人材も減少しています。

車の整備難民が増えている原因

車の整備難民というワードについては、ご理解いただけたと思います。
なかには、自分が当てはまるのではないか?今後、難民となるかもしれないと危機感を抱いた方もいらっしゃるかもしれません。

一方で、必要な時に最低限のコストで車を維持すべきと考える方も少なくないでしょう。
維持するに必要な知識とや技術、症状によって頼るべき先を適時使い分けることが可能で、その準備ができているならばそうするべきです。

実はユーザー側の値段だけにフォーカスした「賢い」と思いがちな維持方法が、整備難民化につながっているのも事実です。
 

格安車検やユーザー車検ばかり受けている

1円でも安い車検を受けたいというのは当然で、その為の工夫として格安車検やユーザー車検を選択する方も多いでしょう。

決してこの選択が悪いということではありませんが、いざ車両に重大な故障が起きた際に対応可能でしょうか。

またそういった時、自身でどうすべきか知識やノウハウがあるでしょうか。
格安車検はかかる時間や費用を抑えることで費用を抑えます。
交換は自社で仕入れ・交換しやすく利益の出る部品までとする傾向にあります。

例えばタイヤ・バッテリ・エンジンオイル・ワイパー等です。
これらは自動車メーカーを介さずとも入荷に手間取らない商品です。

また自動車メーカーから仕入れざる得ない部品や工数のかかる箇所は、後日ディーラーに相談してそちらで交換という流れになります。

技術的にディーラー以外対応不能な事案も増えており、そもそも交換できないし仕入れ不可能というパターンもあります。

また安さで訴求する以上、入庫の回転数も重要になってくるビジネスモデルなので、やむを得ない事情もあります。

次にユーザー車検は車検適応かという以外、車両状態は確認されません。
定期的にメンテナンスして車両状態は完璧、その上で車検費用は抑えるという選択肢でなければ、ユーザー車検は車両の状態を悪化するだけです。

全て自己整備、ユーザー車検という選択肢は整備を自身で完結出来ない限り行うべきではないでしょう。

また繰り返しますが、現在の車はコンピューター診断、調整はディーラー整備工場の端末を使用しなければ手出しできなくなっています。

町の自動車工場でも、内容によっては必要な整備をディーラーに外注化しています。

つまりユーザー側がコストの安さのみを優先すると、自動車の故障状況や状態は誰も把握できていないという状態に陥ります。

またいざ故障が起きたら、どこに持ち込めばいいのかもわかりません。
近くのディーラーに持ち込んでも、予約の作業でいっぱいです。
何日後に来てください。車は置いていって構いませんが、いつ手がつくかわかりません。となる恐れがあります。
ディーラーとしても、予約のお得意様の車を待たせてまで対応する義理はないのです。

予約の電話をする、他の顧客が当たり前に行うルート・方法を把握していないだけで、このような事態になり得ます。

また定期的に入庫していないので、状態の確認=カルテの作成にも時間を要します。
 

メンテナンスを定期的に行なっていない

車は緻密な工業製品です。
定期的なメンテナンスが絶対に必要です。
メンテナンスフリーで乗っているつもりの人がいるかもしれませんが、たまたま致命的な故障が起きていないだけです。

人間の体と違い、勝手に怪我や不調部位が治ることはありません。
人のように血が入れ替わるようなことはなく、汚れて機能の低下したエンジンオイルはいつか「絶対に」交換しなければなりません。

そういった管理を自身で行い、交換修理できるでしょうか。
もしできないのでれば、状態を指摘してくれる、交換修理をする場所を確保する必要があります。

確保していなければ整備難民化してしまいますし、確保していれば車両を良い状態で維持できるということです。
 

車にお金をかけていない

これは上の項とつながる部分があります。
例えば12ヶ月点検を行っていない方も増えています。
点検が高いと思ったり、義務と知らなかったりと理由は様々です。
あるいは点検はするが、おすすめされた交換部位を修理しないパターンもあるでしょう。

車に興味が無く、何をするべきか、何にお金を払うべきかわからないということも考えられます。

そもそも国民の所得減少から、車にコストをかけたくないという理由も挙げられるでしょう。

車の整備難民にならないための対策

どのような理由があれ、自動車の維持は駐車場・保険・ガソリン代以外にもお金がかかるのです。

その中で、コストカットや行きつけ先の選択、利用回数を工夫する必要があるのではないでしょうか。
 

対策1.行きつけの整備所をつくっておく

まず町の自動車工場やディーラー、技術を売りにしたショップなど、行きつけを作りましょう。

何かにつけて顔を出すとか、年何回利用するとか、そんな必要はありません。

またいきなり何万円も落とす必要はありません。
オイル交換で1度利用してみてはいかがでしょうか。
お店や店員さんの雰囲気を感じることができるでしょう。
オイル交換1つに対する接客姿勢、待合時間で居心地の良さを感じられれば、愛車を預ける気になるものです。
そして車のカルテを作ってもらうことで、店側も次回来店時期のおすすめや車両状態を予想したり、顧客の自動車の使い方に理解を深めることができます。
今はパソコンで顧客・車両を管理しますので、一度入庫すれば心理的な敷居は低くなり、情報共有も容易になります。

勿論、遠慮して卑屈に訪店する必要はありません。
むしろ始めて来店してくれたお客さんを店側は喜んで迎え入れてくれるでしょう。
 

対策2.定期的なメンテナンスを怠らない

定期的にメンテナンスすると、車両状態を良好に保てて走行に支障をきたす故障リスクを減らせます。

メンテを適時行う理由はこれであり、車を長持ちさせることにあります。
そしてメンテを行うには、技術のある工場に入庫する必要がなり、その為には行くべき工場を確保しておく必要があるのです。

卵が先か鳥が先かの問答のようですが、愛車を良好に保つために必要なのだと、オーナーが意識するしかありません。
 

対策3.車の維持にはお金がかかると理解する

そもそも論として、車を所有するにはお金がかかるという事実を受け入れることです。

メンテナンスフリー?維持費フリー?有り得ません。
あなたが車を購入した時点から、保険代、ガソリン代、メンテナンス代、車検代、12カ月点検代、駐車場代etc…全て自己責任としてのしかかってきます。

払えないのであれば、自動車の維持はできません。
勿論、総合的に安く済ませる工夫は良いですが、何かを払わないという選択肢は決して選ばないで欲しいのです。

自動車を持つという決定をした以上、維持に最善を尽くすという責任を忘れないでください。

まとめ

さて今回は整備難民というワードについて、また整備難民になってしまう理由についてご紹介しました。

整備難民を避けるに、何か特別なことをする必要はありません。
愛車の状態に気をかけ、必要な時に車のかかりつけ医に行けるようにしておくのです。

大事な愛車を長く大事に維持する。そんな心掛けさえあれば大丈夫です。

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