ボンネットの開け方・閉め方と注意点、よくあるトラブルを徹底解説!

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ボンネットとはエンジンを覆うよう上に設置されたカバーのことです。

かつてはただの金属の板だったボンネットですが、今ではエンジンルーム内の気密性を高めたり空力を改善したり様々な機能を持つ大切なパーツとなっています。
そんなボンネットですが、ウォッシャー液の補充時やエンジンオイルの状態チェック時など時々開ける機会があります。
はじめての方はボンネットの開け方や閉め方が分からない方もいるかもしれません。

そこで今回はボンネットの開け方や締め方について方法と注意点、よくあるトラブルを解説します。
特にトラブルは意外と多く聞く話なので、どんな事象があるか、対処法はなんなのかをよく知っておきましょう。

目次

ボンネットの開け方・閉め方と注意すること


一般的なボンネットの開け方・締め方・注意することを解説します。

ボンネットの開け方

ボンネットは以下の手順で開けられます。

  • 1. 運転席周辺にあるボンネットを開けるためのレバーを引く
  • 2. ボンネットとボディの隙間に手を入れ、ボンネット裏側にあるフックを外す
  • 3. ボンネットステーを専用のくぼみに入れてボンネットを開けた状態で固定する


運転席の周りにはボンネットオープナーという上のようなレバーがあります。
車種ごとに場所は違いますが、ステアリングの右下あたりにあるのが一般的です。
オープナーの場所は車の説明書に書いてあるので分からなかったらチェックしてみてください。
オープナーを引くとボンネットが少しだけ上がります。ボンネットは走行中に急に開かないように二段階で固定されており、オープナーで一個めのロックが解除されます。

次は少し開いたボンネットとボディの隙間に手を入れフックを外します。
フックの場所や開け方は車種によって少し異なります。多くの場合はボンネットの真ん中にありますが、どうしても分からなければこれも説明書に記載があるはずなので確認してみてください。

フックを外すと二段階目の固定が外れるため、ボンネットを大きく開けられるようになります。
ボンネットの裏か車体側にボンネットステーと呼ばれる棒が設置されており、それを起こして先端を穴に入れてボンネットを固定します。

ボンネットを開ける時に注意すること

エンジンを動かした直後は非常に高温になっているので厚手のカバーなどを介して触るようにしてください。
特に走行中に何かトラブルが起こって確認のためボンネットを開けるときは高温に注意です。

また、ワイパーを開けたままボンネットを開けると破損してしまいます。
ワイパーが倒れていることを確認してからボンネットを開けてください。

ボンネットの閉め方

ボンネットの閉め方は以下の通りです。

  • 1. ボンネットを固定しているステーを外す
  • 2. ボンネットを20~30cmの高さくらいまで下ろし、手を離し自然落下させて閉める
  • 3. ボンネットとボディの隙間を見て、確実にしまっていることを確認する

ボンネットは自然落下で閉めます。
開けるときより簡単ですが、最後に確実に閉まっていることの確認を忘れないでください。
走行中に急に開くと完全に視界が遮られるため非常に危険です。

ボンネットを閉める時に注意すること

ボンネットを閉めるときは指を挟まないように注意してください。
自然落下させるときは手をサッと引くようにしましょう。

ボンネットの開け方・閉め方の違い


ボンネットの開け方・閉め方について国産、外国産や車種による違いがあるかを解説します。

国産車と外車では違う?

外車はボンネットの開け方が違います。

  • BMW:ボンネットオープナーを2回引く
  • ベンツ(一部車種):助手席側のグローブボックスの下にあるオープナーを引き、フックを外す

大きく異なる車は上の通りです。
さらに、オープナーが運転席まわりのどこにあるのか、フックは引くのかズラすのかなど細かな違いは書ききれないほどあります。

車種によっても違いはある?

今の国産車は外車ほどの違いはありません。
ほとんどが運転席右下にレバーがあり、ボンネット先端中央に左右にズラして外すフックがあります。

ただ、古い型の車は異なる場合があります。

  • ジムニー(今より前のモデル):助手席側にボンネットオープナーがある
  • 一部のクラシックカー:ボンネットが逆側に開く
  • 一部のスポーツカー:エンジンが後ろにあるため、ボンネットも後ろにある

古い車を運転席側にオープナーがなかったら助手席側にあるかもしれないので探してみてください。
また、二段階ロックが一般的になる前は走行中にボンネットが開かないように逆びらきになっているものもありました。

ボンネットのよくあるトラブル


ボンネット関係でよくあるトラブルを対策とともに3つ紹介します。

  • ボンネットが開かない、閉まらない
  • ボンネットを開けっ放しで走行
  • ボンネットを開けっ放しで走行

ボンネットが開かない、閉まらない

ボンネットが開かない、閉まらない場合は部品の劣化の場合がほとんどです。
例えばボンネットとオープナーをつなぐワイヤーが伸びていると開きませんし、固定するフックが劣化しているとうまく固定されないため閉まりません。

何らかのトラブルが起きたらディーラーやカー用品店、整備工場で確認してもらうことをおすすめします。

ボンネットを開けっ放しで走行

ボンネットを閉まりきってなくて走行の風圧で開いてしまうトラブルもあります。
急に視界が遮られるので非常に危険です。

ボンネットを開けたときは半開きになっていないか確認することを忘れないようにしてください。

猫がボンネットに入り込む

猫が暖かく狭いエンジンルームに入り込むトラブルもあります。
そのままエンジンをかけてしまうと、大きな音が鳴るエンジンにパニックになった猫がどこかに挟まったりとても痛ましいことになってしまいます。

エンジンをかける前にボンネットをバンバン叩く通称「猫バンバン」をしたり、そもそも猫を駐車場に近づけないように猫避けグッズを使うなどの対策が有効です。
日産が打ち出している「猫バンバンプロジェクト」もぜひご覧になってください。猫も人も安心して過ごせる社会を目指していきましょう。

まとめ


ボンネットの開け方・閉め方と注意点、よくあるトラブルを解説しました。

運転席右下のレバーを引きボンネット先端のフックを外し全開にしてステーで固定するというのがボンネットの開け方の一連の流れです。
逆に閉めるときは、ステーを外し20~30cm程度まで閉めて手を離して自然落下させます。
手を挟んだりしないように注意してください。

また、動物関係の痛ましい事故が起こらないように、ボンネットをバンバン叩いたり車の周囲に何もないことを確認するのも推奨します。

ボンネットは何かトラブルが起こると大きなトラブルに繋がります。
何か違和感があったらぜひディーラーやカー用品店に相談してみてください。

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