高速料金の支払いは現金やクレジットカード、ETCカードと3つの選択肢があります。
国土交通省の調べでは高速料金をETCで支払う人は9割を超え、令和4年7月には93.9%となっています。
ETCカードで高速料金を支払えるのはもちろんですが、クレジットカードでも料金支払いができるのでしょうか?
本記事では、高速料金をクレジットカードで支払いできる?という疑問について詳しく解説します。
さらに、一般レーンでETCやクレカを使えるかにも言及しますので、知りたい方は是非最後までご覧ください。
高速料金を支払うレーンは2箇所ある
高速道路の利用料金を支払うレーンは、一般的に2種類あります。
- 一般レーン
- ETCレーン
高速道路でETC専用出口などは、ETCレーンしかありませんが、一般的な出口だと上記2種類の支払いレーンがあるのです。
一般レーンとETCレーンではどのような違いがあるのでしょうか。
高速料金を支払う、一般レーンとETCレーンについて紹介します。
一般レーンとは?
高速道路における一般レーンとは、係員もしくは機械から通行券の受け取りや精算を行う場所です。
出口の一般レーンに入ると係員が居て現金などで高速料金の精算を行います。
高速道路の出口によっては、係員がいないレーンもあります。
係員が居ない一般レーンには通行券を入れると精算ができる機械が置いてあるので精算機で精算を行えるのです。
高速道路の出口に有料駐車場のような、精算機があると思うとわかりやすいでしょう。
一般レーンにも係員が居る、居ないの差はありますが、運転手がその場で高速料金を精算するレーンです。
ETCレーンとは?
ETCレーンとは、ETCカードを車載器に入れて高速料金を支払う車両が通過する場所です。
高速料金の支払いはETCカードとなるため、登録してある口座からカード会社の規約の通り引き落とされます。
ETCレーンに係員はおらず、通行券などを渡す必要もありません。
車両速度を減速してETCレーンに進入し、ノンストップで高速料金の支払いが完了します。
支払い方法はETCカードで、専用の車載器を利用することで、車を停車することなく支払いを終えられるのがETCレーンです。
高速料金の一般レーンの支払い方法
高速道路の一般レーンにおいて、料金の支払い方法には3つの方法と1つの注意点があります。
- 現金で支払う方法
- ETCカードで支払う方法
- クレジットカードで支払う方法
- クレジットカードを利用できない高速道路
一般レーンでも支払い方法を、さまざまな方法から選択することが可能です。
高速料金の支払い方法について、一つずつ詳しく解説します。
現金で支払う方法
高速料金を一般レーンで支払う方法の1つ目は、現金で支払うことです。
現金支払いは一般レーンで高速料金を精算する中でも、多い支払い方法と言えるでしょう。
一般レーンには係員が居る場合と、精算機がある場合の2つのパターンがあります。
係員が一般レーンに居る場合は、通行券を渡して現金の受け渡しが必要です。
一方で精算機の場合は、通行券と現金を機械に入れることで支払いが完了します。
このように一般レーンで支払い方法を現金にて行う場合は、係員や機械で精算となります。
ETCカードで支払う方法
高速料金を一般レーンで支払う方法の2つ目に、ETCカードで精算する方法があります。
一般レーンでもETCカードを係員に渡して、高速料金を支払いが可能ですが、注意点もあります。
高速料金の精算を一般レーンにてETCカードで行う場合、通常のクレジット払いと同じ扱いとなるのです。
そのため、ETCカードならではの高速料金の割引対象とはなりません。
ETCカードを使用し高速料金の割引を受けるには、ETC車載器にETCカードを挿入した状態で、専用レーンを通過する必要があります。
一般レーンでETCカードを使って高速料金の支払いはできますが、カードのメリットを最大限活かせないので注意しましょう。
「ETCカードはあるけど車載器はない」という方におすすめな支払い方法です。
クレジットカードで支払う方法
高速料金を一般レーンで支払う方法の3つ目に、クレジットカードで精算する方法があります。
一般レーンでは、国際ブランドのクレジットカードを利用できるため、日本国内の発行カードならほとんどのカードが取り扱い可能です。
高速料金を支払う際の注意点としては、支払い回数が一括のみとなることです。
通常のショッピングでは分割など複数回で支払うことも可能ですが、高速料金の支払いは一括のみとなります。
クレジットカードのサインや暗証番号の入力も不要で、現金よりもスピーディに支払いできます。
係員が居ない場合は精算機で精算となりますが、音声案内に従いカードを挿入すると支払い完了となるのです。
一般レーンで高速料金を支払う際に、現金のやりとりをしたくない方は、クレジットカードでの精算がおすすめです。
クレジットカードを利用できない高速道路
高速料金の支払いにクレジットカードを利用できない高速道路もあるので、注意が必要です。
クレジットカードを利用できない高速道路は以下の5つです。
- 名古屋高速道路
- 阪神高速道路
- 広島高速道路
- 福岡高速道路
- 北九州高速道路
高速道路の中でも各事業者毎にクレジットカードの受付可否が変わってきますので注意してください。
クレジットカードで高速料金を支払う予定の方は、事前にカードの対応可否を調べておくことがおすすめです。
高速料金のETCレーンの支払い方法
ETCレーンにおいて高速料金を支払う方法は、ETCシステムを利用しています。
高速料金の支払いにETCシステムを活用することで、専用車載器にETCカードを搭載している車はスピーディな精算が可能です。
では、ETCシステムとはどのようなシステムなのでしょうか。
ETCシステムを利用して支払う方法と共に詳しく解説します。
ETCシステムを利用して支払う方法
高速道路で料金を支払う方法として、ETCシステムを活用しスピーディに精算できる方法があります。
ETCシステムを利用する条件としては、車両側のETC車載器にETCカードが挿入されていることです。
高速料金を支払う際に、ETCシステムを利用することでドライバーは現金やカードなどの受け渡しをすることなく精算できるのです。
ETCレーンを通過するだけで高速料金の精算が完了するため、便利な支払い方法といえます。
ETCシステムとは?
ETCシステムとは高度道路交通システムの一つです。
料金所で高速料金の支払いのためでも停車する必要がなく、ノンストップで精算できる自動料金収受システムです。
ETCシステムを可能にしている仕組みは、料金所のETCレーンのアンテナと車側のETC車載器にあります。
料金所のETCレーンのアンテナと車載器との間で無線により必要な情報が交信されるので、自動で高速道路の料金支払いを可能にしています。
自動で高速道路の料金が精算されるので、ドライバーも便利ですし料金所の渋滞緩和にも繋がっているのです。
高速料金はクレジットカードよりETCカードがいい3つの理由
高速道路の料金支払いはクレジットカードよりETCカードがいい理由は3つあります。
- 理由1.スムーズに通過できる
- 理由2.割引がある
- 理由3.ポイントが貯まる
クレジットカードよりETCカードにすることで、料金支払いがスムーズに完了します。
ETCカードならではの割引やポイントを貯めることもできるので、詳しく解説します。
理由1.スムーズに通過できる
クレジットカードよりETCカードの方がいい理由の1つ目は、料金所をスムーズに通過できることです。
高速料金をクレジットカードで支払う場合は、料金所で停車し精算をする必要があります。
一方でETCカードの場合は、ETCシステムを活用しているため、定められた速度に減速するだけで支払いが完了します。
減速してETCレーンを通過するだけで支払いが済ませられるため、スピーディに高速料金を精算できるのです。
高速料金を支払う際にクレジットカードを用意する手間も省けるので、スムーズ且つ利便性にも優れています。
「手間なく高速料金を支払いたい」という方は、クレジットカードではなく、ETCカードの支払いがピッタリでしょう。
理由2.割引がある
クレジットカードよりETCカードの方がいい理由の2つ目は、高速道路の料金割引があるからです。
高速道路の料金が深夜割引や休日割引などの適用で、通常よりも安く精算できます。
注意点として、ETC車載器にETCカードを挿入し利用した場合に限られます。
そのため、一般レーンでETCカードを利用しても割引になりません。
お得に高速道路を利用するためにも、ETCカードで受けられる割引は最大限活用しましょう。
理由3.ポイントが貯まる
クレジットカードよりETCカードの方がいい理由の3つ目は、ETCマイレージポイントが貯まることです。
ETCマイレージポイントは、高速道路の道路事業者毎に貯めることができます。
溜まったポイントは高速料金の割引に充てることができるため、結果的に安く高速道路を利用できるのです。
ETCマイレージポイントは道路事業者毎に貯められ、注意点としてポイントの合算をすることができません。
クレジットカードの支払いではETCマイレージポイントは貯まりませんので、ETCカードを活用してポイントもお得に利用しましょう。
ETCカードは個人カードと法人カードがある
ETCカードには個人カードと法人カードがあります。
ここでは以下の項目について詳しく解説します。
- 個人カードと法人カードの違い
- 個人カードについて
- 法人カードについて
- ETCカードの作り方について
ETCカードを個人もしくは法人のどちらで利用するかによって、どのような違いがあるのでしょうか。
個人と法人のETCカードについて紹介します。
個人カードと法人カードの違い
ETCカードにおいて個人と法人の違いは、高速道路の割引率が異なる場合があります。
個人のETCカードの場合は、発行元や利用方法に関わらず割引率は一律となります。
一方で法人のETCカードの場合は、発行元やカードによっては割引率が増えることがあるのです。
ETCカードは個人と法人で使用方法など大きな違いはありません。
唯一個人と法人のETCカードの違いを挙げるとすると、カードによって割引率が異なることでしょう。
個人カードについて
ETCの個人カードは各クレジットカード会社から作れたりと、さまざまな種類があります。
個人でETCカードを利用することで、高速料金が割引になったりポイントを貯められたり多くの特典もあるのです。
料金所では停車しなくても支払いできるため、スピーディな精算が可能で利便性にも優れています。
個人でETCカードを作る場合、メリットやデメリットもあるので、損をしないためにも以下の記事を参考にしてください。
↓↓↓
【最新版】ETCカードおすすめランキング!人気でお得なのはどれ?
https://car-days.fun/blog/etc-highway/23678
法人カードについて
ETCの法人カードは会社の経費精算処理の簡略化につながり、結果的に業務効率をあげられます。
法人規模の大小に関わらず、経費精算には申請書や領収書などの提出書類があり事務作業をしなければなりません。
そのため法人のETCカードを作っておけば、申請書などの提出書類が必要なく事務作業を省くことができます。
ETCカードを用意することで高速を使用した交通費の管理もしやすくなります。
法人のETCカードを検討している方は、損をしないためにも以下の記事を参考にしてください。
↓↓↓
【最新版】法人向けETCカードおすすめランキング!それぞれの特徴やメリットも詳しく解説
https://car-days.fun/blog/etc-highway/22577
ETCカードの作り方について
ETCカードの作り方は個人や法人関係なく、さまざまな方法があります。
- クレジットカードと一緒に新規で申し込む
- 使用しているクレジット会社で申し込む
- クレジットカードなしのETCパーソナルカードで申し込む
ETCカードを現在使っているクレジットカード会社で作るのか、新規で作るのかで申し込み方法が異なります。
法人や個人どちらでETCカードを作るにしても、最適な選択をすることで、今後のカード活用方法も変わることでしょう。
2018年にクレジットカード機能と一体型のETCカードは廃止となりました。
これからETCカードを申し込む方は、クレジットカードと合わせて2枚カードが発行されます。
どこでETCカードを作ろうか迷っている方は、損をしないためにも下記記事を参考にしてください。
↓↓↓
ETCカードはどこで作れるの?作る方法や選び方を細かく知ろう!
https://car-days.fun/blog/etc-highway/27649
まとめ
高速料金をクレジットカードで支払いできるのかや、一般レーンでETCカードを利用できるかについて詳しく解説しました。
結論として、クレジットカードや一般レーンでETCカードを利用することは可能です。
しかし支払い方法によって利便性やお得感に違いがでます。
ETCカードは専用車載器に挿入することで、高速道路の割引を受けられたり、ノンストップで料金の支払いをできたりとお得で利便性も高いです。
高速料金を支払うにあたって、カードの利用方法を変えるだけで割引と利便性に差がでるので、一番お得に高速道路を利用できる方法を選択しましょう。