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教習車に使用されている車種とは?車種が減少した理由についても解説

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自動車免許を取得するためにお世話になる教習所ですが、教習車については覚えているでしょうか。

教習所で使用される教習車は、市販されている車両がベースになっているものの、特徴的な装備がついています。

現在に至るまで様々な車種が採用されてきましたが、今はどのような車が使用されているのでしょうか。

今回は教習車として使用されている車種やセダンタイプが使われる理由、過去に採用されていた車についてご紹介します。

教習車に使用されている車種とは?

教習車に使用されている車にはどのような種類があるのでしょうか。
路上教習で走っている教習車を見てみると、ある程度同じような車種が使われていることに気づきます。

実際にどのような車種が、どういった理由で教習車に選ばれるのでしょうか。
 

教習車に採用される規定とは?

教習車として採用されている車両は、道路交通法に定められた基準を満たしている必要があります。(道路交通法施行規則第24条6項)

基準としては、乗車定員5人以上の専ら人を運搬する構造の普通自動車で長さ4.40m以上、幅1.69m以上、最遠軸距2.50m以上及び輪距1.30m以上のものとなっています。

全長を考えるとコンパクトカーは基準の範囲外となってきますし、全幅も3ナンバーに近くなります。

つまり小さすぎず大きすぎない、車種としてはオーソドックスなサイズ感を規定していると考えられるでしょう。
 

現在生産されている教習車仕様は3車種

実は現在使用されている教習車の種類はあまりなく、路上教習など見ていると、似た車が多いなと感じるかもしれません。

では代表的な車種をご紹介していきます。
 

マツダ教習車「MAZDA2セダン」

このマツダ教習車は一般向けに販売されていない車種・MAZDA2セダンをベースとしています。
市販モデルであるコンパクトカーMAZDA2は5ドアハッチバックの使い勝手の良いコンパクトカーで、運転のしやすい素性の良さを教習車として生かしています。

1,500CCガソリンエンジン、6速MTおよび6速ATをラインナップしています。
 

トヨタ教習車「カローラアクシオ」

トヨタが提供している教習車はカローラアクシオです。
オーソドックスなコンパクトセダンであるカローラアクシオを教習車仕様とした車両になります。
運転席からの視界・見渡しが良いため、運転のしやすさを確保しています。
つまり教習車として運転技術の獲得に適した車両といえるでしょう。
1,500ccガソリンエンジン、CVT、5速MTのラインナップです。
 

スバル教習車「インプレッサG4」

スバルのインプレッサG4をベースとした教習車です。
GK型インプレッサを教習車とし、基本的な使いやすさ抑えた車両で教習生にとって強い味方となるでしょう。
 

輸入車の教習車があるって本当?

日本車以外にも外車=輸入車を教習車として採用している教習所があります。
先に述べた基準を満たしているのであれば教習車として使用することが出来ます。
また外車に乗って教習が受けられるということ自体、教習所のウリとすることができるようです。
 

なぜセダンタイプが主流なの?

現在販売の主流は軽自動車やコンパクトカー、ミニバン、SUVといった車種となっており、販売比率も高い傾向にあります。

勿論セダンが皆無という訳ではないものの、セダンという車種自体が全体的に減少し、大衆車というよりは高級志向や嗜好性が求められる傾向にあるといえるでしょう。

そういった世相において、なぜ教習所は一貫してセダンタイプを採用しているのでしょうか。
これには先に述べた基準が大きくかかわってきます。
コンパクトカーや軽自動車は大きさが足りず、基準サイズを満たすことが出来ません。
一方、ミニバンやSUVはサイズを満たしますが、コース上のカーブやクランクといった繊細な運転において、見下ろす形になる車種は不向きなのです。

つまり車の運転の基礎を学ぶにはセダンという形状が向いているといえるでしょう。

教習車に使用される車種が減少した理由

教習車の運用サイクルは長く、短期間に大量販売が見込めるわけでもありません。
少子高齢化に伴い、新規の教習者が増えていくことも難しいでしょう。
また教習車用のカスタム、ミラーや助手席側ブレーキなど特殊な装備も必要です。
そういった車種を恒常的に複数ラインナップしておくことはメーカーにとっては負担となり、販売自体を行っていないメーカーもある訳です。

 

理由1:教習車に適したベース車の減少

一昔前は各メーカーごとに多くのセダンをラインナップしていましたが、セダンの販売台数減少に伴いコンパクトカーやミニバン、SUVに売れ筋が変化していきました。
それに伴い、教習車に利用されるベース車自体も減少していきました。
 

理由2:セダン人気の低下

ここまで述べてきたように、セダン自体の販売台数が減少しています。
つまりセダン人気の低下がベース車の種類の少なさに繋がっているといえるでしょう。

過去に教習車に採用されていた車種5選

過去には多くの車種が教習車として活躍していました。
いくつか車種をピックアップしましたが、教習でお世話になった方もいるのではないでしょうか。

トヨタ コンフォート


王道の教習車として、長年利用されており、多くの教習生に運転のノウハウを教授した車です。
ガソリン、ディーゼルともに余裕あるエンジンでアクセルワークをアシストしつつ、四角いエクステリアは車両のサイズ感や見切り感覚を養ってくれるでしょう。
今となっては目新しさはないものの、内装は長い使用にも耐える実用性と機能性を兼ねています。
一部は現役として利用されており、自動車としての完成度とタフさを物語っています。
一方すでに生産は終了している為、いつか姿を消してしまう運命にあるといえるでしょう。

 

日産 クルー


日産の教習車として、トヨタコンフォート同様長く愛された車種がクルーです。
こちらも四角い車体に、実用的な内装という「ザ・教習車」といえるでしょう。
一方、採用数ではトヨタコンフォートに大きく水を開けられていた印象は否めません。

 

三菱 ランサー


ランサーといえばランサーエボリューションをイメージする方も多くいらっしゃるかもしれません。
スポーツカーとして格段の存在感と人気を誇る車両ですが、そのベースカーは教習車としても利用されていました。
画像は2003年式~モデルとなりますが、1,500ccのオーソドックスなセダンです。
しかしコンフォートやクルーと比べるとスポーティに見え、これから免許を取る教習生をやる気にさせてくれたのではないでしょうか。
スポーツカーのベースだけに、ハンドリング、アクセルワーク、ブレーキワーク、見渡しや見切りと素性の良さも一流です。
筆者はクルーで教習をしましたが、後年ランサーの教習車を見たときは、カッコいい車で教習が受けられるのだなと羨ましく思ったものです。

 

マツダ アクセラセダン


画像はマツダアクセラセダンの2009年式、1,500ccのオーソドックスな使い勝手の良さを追求したモデルです。
教習車としては、見た目がスポーティな流線形をしているのが特徴です。
ランサーと同様にコンフォートやクルーで教習を受けた世代には、お洒落な教習車に変わったなと思えたかもしれません。
お洒落な見た目に目を奪われがちですが、車両の見切りや運転のし易さ、運転のクセの無さも十分です。

 

日産 スカイライン

 
実は多くのモデルの日産スカイラインが教習車として採用されています。
R34型、あるいはV35,V36といった今時のモデルまで実に幅広く利用され、愛されてきました。
教習所としては全車スカイラインにするのではなく、高速教習の際に使用する、華やかな見た目を広告として利用するといった側面もあるようです。

まとめ

現在ではあまり豊富な種類があるとはいえない教習車ですが、運転の基本を学ぶにはうってつけの優秀な車種がラインナップされています。

種類減少の理由を考慮するとメーカー側の苦労もうかがい知ることが出来ます。
しかしセダンが自動車運転の基本を学ぶには最適であり、安全運転の基礎となることは間違いないでしょう。

これから教習所に通う方は自動車運転のイロハを、教習車からしっかり学んでいただければと思います。

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