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板金のDIYにおすすめのパテはどれ?選び方と使い方の基礎知識

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自動車をぶつけてへこませてしまったら、板金屋に持っていくかDIYで直しますね。板金屋はお願いすればやってくれるので非常に楽ですが、DIYはそんな単純ではありません。
ホームセンターに行くとたくさんの種類の自動車修理用のパテがズラリと並びます。どれを選んでいいのか、そしてどうやって使えばいいのか、悩んでしまうかと思います。

この記事で板金DIY用パテの選び方と使い方を紹介していくので、ぜひ役立ててください。

板金にオススメのパテはこれ!種類と選び方を紹介

修理したい場所がボディ(金属部分)なのかバンパー(樹脂部分)かマフラー(高温部分)で変わります。バンパーの素材である樹脂はパテが接着しにくい性質があります。なので、専用のパテとプライマーという下塗りを使わなくてはいけません。

マフラーも100℃を越えるので、耐熱性のあるパテを使う必要ありです。

ボディ(金属部分)で使用するパテ

金属部分では以下の2つパテを使いましょう。

  • 厚付パテ
  • 薄付パテ

厚付パテはその名の通り厚く塗れるパテです。濃度が濃くべったりと塗れるためへこみを埋めるのに適していますが、気泡が入りピンホールができやすいという性質を持っています。

そこをカバーするのが薄付パテ。厚付パテで平坦にした表面のわずかなデコボコやピンホールに薄付パテを付けて最終的な仕上げをします。

バンパー(樹脂部分)で使用するパテ

樹脂部分では、以下の専用のパテを使用するといいでしょう。加えて、プライマーも使ってくださいね。

  • バンパーパテ
  • バンパー用ねんどパテ

バンパーパテは樹脂素材への密着性をアップさせた専用のパテです。広範囲で薄めの傷やへこみにが適しています。深めのへこみや曲面を出したいときは、粘土のようにペタッと貼り付けられるねんどパテが便利です。

両方とも、プライマーをバンパーによく塗布してから使いましょう。下の画像のように、プライマーがバンパーとパテの仲介をして密着性を高めてくれます。

マフラー(高温部分)で使用するパテ

マフラーはエンジンからの排気ガスで高温になるため、熱に強い専用のパテを使いましょう。普通のパテでは高温に耐えきれず溶けてしまいます。

  • マフラーパテ
  • マフラー用ねんどパテ

目安ですが、2cm以下の穴や傷を直すときは普通のマフラーパテ、それ以上の大きなものを直すときはねんどパテが便利です。自分の直したい箇所に適したパテを使用してください。

パテの上手な使い方

さて、適したパテが分かったら次は使い方を学びましょう。へこみをパテで平らにするところまでを解説します。なお、ここではボディ用のパテの塗り方を解説します。
マフラーは同じ要領で、バンパーは吸着性を良くするためのプライマーを塗布する工程が増えるだけで、基本的には同じ方法で補修して大丈夫です。

まずは、パテを塗る前の作業です。

  • 1.へこみの範囲をマジックペンなどでマーキングする
  • 2.マーキングの範囲を150番の紙やすりや研磨パッドを使い残っている塗装を剥がす
  • 3.剥がれたら、320番で表面を滑らかにする
  • 4.シリコンオフで脱脂する

へこみの範囲は意外に広いことが多いので、視点を変えながら色んな角度からチェックしてください。そして、少し粗めの150番の紙やすりで残っている塗装を剥がし、細かい300番で滑らかにします。紙やすりで表面を磨くときは、水で削りカスを洗い流しながら行ってください。

最後にシリコンオフで油分をとってパテを塗る下準備が完了です。

続いて、パテを上手に塗る方法です。

  • 1.厚付パテを手際よく練り混ぜる
  • 2.(バンパーのみ、プライマーをスプレーする)
  • 3.へこみ部分より少し広めにヘラでパテを塗っていく
  • 4.パテが固まるのを待つ
  • 5.固まったら320番の紙やすりやと研磨パッドで表面を滑らかにする
  • 6.平滑になったら、600番でより滑らかにしていく
  • 7.細かな気泡や段差に薄付パテをつけヘラでならす
  • 8.硬化したら、600番でより平坦にする

厚付パテはパテ本体と硬化剤で別れていることが多いです。パッケージ裏の説明文をよく読み、適当なパレットの上で手早く練り混ぜてください。そして、バンパーのみプライマーという下塗りスプレーを吹きかけて、パテと樹脂の吸着性を高めます。

ここでやっとパテを塗っていきます。へこみより気持ち広めに塗り、終わったら硬化するのを待ちましょう。その後は塗装を剥がしたときと同じ。320番と600番の紙やすりで表面を滑らかにしていきます。

ここでパテの表面を見てもらうと分かるのですが、わずかな気泡があるかと思います。厚付パテに入り込んだ空気が逃げたときにできた穴です。この穴を埋めるために、薄付パテを使います。

薄付パテは1液であることが多いので、そのまま出して塗れば大丈夫です。ヘラでならしたあとは、また600番で磨きましょう。

正しいパテを使い、愛車を元どおりにしよう!

パテには色々な種類があり、どれを使っていいか迷ってしまいます。用途に合わないパテを使うとすぐに剥がれ落ちたりして、せっかく頑張った作業の意味がなくなってしまいます。時間とお金も無駄になってしまいますね。

正しい知識を身につけて、あなたの愛車を元どおり直してあげてください。

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