ボディや私たちの重さに耐え抜き、目的地へ連れていってくれるタイヤ。走行時にはかなりの負担がかかっていることは想像しやすいでしょう。タイヤへのアクシデントで最も起こりやすく、かつダメージが大きいものはパンクです。突然走行が不可能になってしまいます。正しい対処法を知らないと、旅行先で立ち往生なんてことも…
この記事を読んで、タイヤをパンクから守り、そしてパンクしてしまった時の正しい対処法を学んでください。パンクは誰にでも起こりうるトラブル。スマートに対処で同乗者および自分を安心させてあげてください。
タイヤのパンクの原因
まずは、タイヤがなぜパンクしてしまうのかを解説していきます。
- 尖ったものを踏む
- タイヤの側面を縁石などに擦り付ける
- タイヤやホイールの劣化
- 空気圧が低い状態での走行
尖ったものを踏む
尖ったものといえば、石や釘などですね。パンクの原因として最も多く、そして最も想像しやすいものでしょう。タイヤの回転に合わせて「カチッ、カチッ」と一定間隔で音がなると、何かが刺さっている可能性を疑いましょう。
タイヤをチェックして、実際に釘などが刺さっていたら、引き抜かずに修理工場に持っていってくださいね。無理に引き抜くと、一気に空気が抜けて走行不能に陥る場合が多いです。
タイヤの側面を縁石などに擦り付ける
あまり馴染みのないパンク原因かと思います。タイヤは縦方向(地面との接地面)の耐久度は非常に高いですが、側面は薄く破れやすい構造になっています。
出典:wikipedia
車両感覚を見誤り、縁石などにタイヤの側面を擦り付けてしまうと簡単にパンクしてしまうということですね。
タイヤやホイールの劣化
タイヤやホイールが劣化して、両者間の密閉性が悪くなって、隙間から空気が抜けパンクする可能性もあるでしょう。何かを踏んだりどこかにぶつけたりではなく、何もしていなくても徐々に空気が抜けていきます。気が付きにくいので、タイヤの定期的なチェックを怠らないようにしましょう。
空気圧が低い状態での走行
空気圧が低い状態で走行すると、ホイールとタイヤの密着が悪くなり、空気が漏れパンクに繋がります。定期的にガソリンスタンドでタイヤの空気圧をチェックすると良いですね。
1ヶ月に1回はチェックしたいですが、JAFによると75%程度の人が点検の頻度が少ないようです。
出典:JAF
タイヤがパンクしてしまった時の対処法
先ほど紹介したパンクの4つの原因。劣化や空気圧は普段からのメンテナンスで防げます。
しかし、釘を踏んだり、タイヤをこすってしまうのは突然の出来事。「あっ!」と思った時にはもうパンクをしてしまいます。誰にでも釘を踏むリスクはあるので、もしパンクをしてしまった時の対処法も学んでいきましょう。
- スペアタイヤに交換する
- パンク修理キットを使う
- JAFに連絡する
- 任意保険のロードサービスに連絡する
この4つが、主なパンクの対処法です。それぞれ説明していきますね。
スペアタイヤに交換する
パンクしたタイヤをスペアタイヤに交換しましょう。
とはいえ、現在販売されている車にはスペアタイヤが付いていないことがほとんど。オフロードを走ることを想定したジムニーなど以外は、燃費向上やコスト削減のために、下で説明するパンク修理キットが搭載されています。
パンク修理キットを使う
ほとんどの車はスペアタイヤではなくパンク修理キットになるでしょう。補修剤をパンクしたタイヤの内部に流し込んで穴を塞ぐ方法です。
しかし、この方法はあくまで応急処置。一時的に走行可能になったら、お早めにお近くのタイヤショップ、ディーラーなどに持ち込んで交換してもらってください。
JAFに連絡する
JAFに連絡すれば駆けつけて修理してくれます。会員なら無料ですが、非会員なら有料です。修理内容はスペアタイヤへの交換、またはパンク修理キットでの応急処置。もし両者とも無かったら、近くのタイヤショップ等に牽引してくれるので、安心してくださいね。パンク修理キットの使い方が分からない方も、JAFが助けてくれるので連絡を入れましょう。
下のグラフは、JAFがタイヤのパンクで出動した件数と、全体の出動件数における構成比です。年々パンクの割合と件数は増えています。
出典:JAF
任意保険のロードサービスに連絡する
任意保険にはロードサービスが付帯しているものがあります。ご自身が加入しいる任意保険の会社に連絡し、修理やレッカーを依頼しましょう。その時、無料なのか有料なのかも確認すると安心です。
パンクした時にやってはいけないこと
やってはいけないことを紹介していきます。
- 刺さった釘などを抜く
- パンクした状態で走行する
- 車通りの多いところで停車する
刺さった釘などを抜く
刺さった釘が穴に栓をして、激しい空気漏れを防いでいる状態が多くあります。
気になった引き抜くと一気に空気が抜け、完全に走行不能になってしまうので、そのままの状態でタイヤショップなどに持ち込みましょう。
パンクした状態で走行する
パンクした状態で走行すると、ホイールが地面と接触してガリガリと道路を削りながら走行してしまう可能性があります。ホイールがダメになって修理費がかさむのはもちろん、タイヤが外れて大事故になりかねません。
すぐに安全な場所で停車しましょう。
車通りの多いところで停車する
あ、パンクした!と思い、その場で停車するのは非常に危険です。後続車に追突されないように安全な場所に停車してください。高速道路などでしたら、路肩に停車して人間は安全な場所に退避し、ロードサービスを呼ぶのが無難です。
まとめ
タイヤがパンクする原因と、対処法について解説してきました。パンクは誰にでも起こりうることです。日頃のメンテナンスと正しい対処法を知り実践して、不測の事態にも冷静に対処しましょう!