世界の自動車保険シェアランキングを徹底分析!日本のシェアの特徴と比較
自動車保険というのは日本だけでなく、当然、世界においても重要なマーケットであり多くの保険商品が提供されています。しかし、世界の自動車保険の業界シェア率がどのようになっているかは、あまり知られていません。
そこで今回は、世界の自動車保険シェアランキングをご紹介するとともに、日本のシェアランキングも公開。それぞれどのような特徴があるのか比較し、自動車保険の今後の傾向を解説いたします。
世界の自動車保険シェアランキングTOP5
それでは早速、世界における自動車保険のシェアランキングを見てみましょう。
なお、このランキングは企業等の情報やツールを提供するデジタルメディア「リインフォース インサイト(Reinforz Insight)」より引用しています。
- 1位:Berkshire Hathaway Inc(アメリカ)
- 2位:Ping An Insurance (Group) Co. of China Ltd(中国)
- 3位:Allianz SE(ドイツ)
- 4位:Chubb Ltd(スイス)
- 5位:Progressive Corp(アメリカ)
1位:Berkshire Hathaway Inc(アメリカ)
保険会社名 | バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.) |
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所在国 | アメリカ |
従業員数 | 約40万人 |
時価総額(単位:億円) | 約988,626 |
バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)は、アメリカ合衆国 ネブラスカ州 オマハに本社を置く多国籍企業であり、世界最大の投資会社の一つとして知られています。著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が1965年からCEOを務めていることでも有名です。
投資活動にも積極的で、アップル社やコカ・コーラなどの株式を大量に保有しています。
さらにバークシャー・ハサウェイはアメリカ最大の自動車保険会社の一つであるガイコ(Geico)を傘下に持っています。ガイコは、低価格で質の高いサービスを提供し、顧客満足度が高いことでも知られています。
2位:Ping An Insurance (Group) Co. of China Ltd(中国)
保険会社名 | ピンアン保険(Ping An Insurance (Group) Co. of China Ltd.) |
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所在国 | 中国 |
従業員数 | 約33万人 |
時価総額(単位:億円) | 約161,349 |
ピンアン保険(Ping An Insurance (Group) Co. of China Ltd.)は、中華人民共和国 広東省 深圳市に本社を置く金融サービスグループであり、中国最大の保険会社です。馬明哲氏が創業者であり、現在も経営に関わっています。
ピンアン保険は中国最大の自動車保険会社であり、中国国内の自動車保険市場の約15%のシェアを占めています。
近年は、AIやビッグデータ分析などのテクノロジーを活用した自動車保険サービスを提供することで、顧客満足度向上と事業拡大に努めています。
3位:Allianz SE(ドイツ)
保険会社名 | アリアンツ(Allianz SE) |
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所在国 | ドイツ |
従業員数 | 約15万人 |
時価総額(単位:億円) | 約118,085 |
アリアンツ(Allianz SE)は、ドイツ ミュンヘンに本社を置く金融サービスグループであり、世界最大の保険会社の一つです。
アリアンツは世界最大の自動車保険会社の一つであり、世界100カ国以上で自動車保険を提供しています。近年は、テレマティクス技術を活用した自動車保険サービスを提供することで、顧客満足度向上と事業拡大に努めています。
自動車保険事業以外にも、損害保険、生命保険、健康保険などの保険事業を展開しています。また、資産運用会社アリアンツ・グローバル・インベスターズを傘下に持ち、資産運用事業も展開しています。
4位:Chubb Ltd(スイス)
保険会社名 | チャブ(Chubb Ltd.) |
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所在国 | スイス |
従業員数 | 約3.5万人 |
時価総額(単位:億円) | 約103,376 |
チャブ(Chubb Ltd.)は、スイス チューリッヒに本社を置く損害保険会社であり、世界最大級の損害保険会社の一つです。
チャブは、個人向け、法人向けに自動車保険を提供しています。幅広い補償内容と高い顧客満足度で知られており、世界50カ国以上で事業を展開しています。
最近では、自動車保険サービスにおいて、テレマティクス技術を積極的に活用し、顧客の満足度を高め、事業規模を拡大する取り組みが進んでいます。
5位:Progressive Corp(アメリカ)
保険会社名 | プログレッシブ社(Progressive Corp.) |
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所在国 | アメリカ |
従業員数 | 約4万人 |
時価総額(単位:億円) | 約101,826 |
プログレッシブ社(Progressive Corp.)は、アメリカ合衆国 オハイオ州 メイフィールドに本社を置く自動車保険会社であり、アメリカ最大の自動車保険会社の一つです。
プログレッシブは、個人向け、法人向けに自動車保険を提供しています。顧客のニーズに合わせた多様な保険プランと、事故対応の迅速さで知られています。
近年、自動車保険業界では、テレマティクス技術を活用したサービスの提供を通じて、顧客の満足度を向上させ、事業を拡大しています。
日本の自動車保険シェアランキングTOP5
続いて、日本における自動車保険における業界シェア率のランキングを見てみましょう。
自動車保険は大きく分けて「代理店型」と「ダイレクト型」がありますが、今回は「ダイレクト型」のについてのデータに基づき、1位~5位を算出しました(価格.com調べ/令和2年)。
- 1位:ソニー損保
- 2位:アクサ損害保険(アクサダイレクト)
- 3位:セゾン自動車火災(おとなの自動車保険)
- 4位:三井ダイレクト損保(強くてやさしいクルマの保険)
- 5位:イーデザイン損保(&e アンディー)
1位:ソニー損保
保険名 | ソニー損保の自動車保険 |
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保険会社 | ソニー損害保険株式会社 |
契約型 | ダイレクト型 |
特徴 |
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大手ダイレクト型自動車保険の中でもダントツトップとなったのはソニー損保です。
ソニー損保の自動車保険は、事故が発生した際にセコムが迅速に駆けつけて対応します。また示談交渉や現場での事故相手との通話も任せられるのが嬉しいポイント。
さらに、充実したロードサービスはどのプランにも無料に付帯し、万が一のトラブル時にも安心です。
無事故割引や新規ネット割引、証券ペーパーレス割引を組み合わせることで最大15,000円の割引があり、リーズナブルな保険料となっています。
2位:アクサ損害保険(アクサダイレクト)
保険名 | アクサダイレクトの自動車保険 |
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保険会社 | アクサ損害保険株式会社 |
契約型 | ダイレクト型 |
特徴 |
|
アクサダイレクトの事故対応では、専任の事故担当「チームアクサ」がユーザーをしっかりサポート。現場では電話交代で事故相手と話してもらえるサービスもあります。
また、車の利用頻度や使用目的などのライフスタイルを保険料に反映させ、合理的な保険料を実現。
補償選びにおいてもチャットや電話できめ細かくサポートしてくれるため、自分にピッタリの補償を組むことができます。
3位:セゾン自動車火災(おとなの自動車保険)
保険名 | おとなの自動車保険 |
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保険会社 | セゾン自動車火災保険株式会社 |
契約型 | ダイレクト型 |
特徴 |
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おとなの自動車保険は事故率を考慮した保険料体系を採用しており、1歳刻みで保険料が変動します。これにより、ユーザーは自身の事故のリスクに応じた保険料を納得しやすくなります。
また、保険料は過去1年間の走行距離に応じて算出され、ユーザーが実際に車を利用した分だけ支払うことになります。さらに、新規契約や継続契約においてはネット割引があり、毎年お得に保険を利用することができます。
加えて、もしもの事故が発生した場合、ALSOK隊員が現場に迅速に駆けつけるサポートがあるのが好評です。
4位:三井ダイレクト損保(強くてやさしいクルマの保険)
保険名 | 強くてやさしいクルマの保険 |
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保険会社 | 三井ダイレクト損害保険株式会社 |
契約型 | ダイレクト型 |
特徴 |
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強くてやさしいクルマの保険(通称つよやさ)は、利用者の手続きや保険プランの組み立てをサポートする「あなたのコンシェルジュ」サービスがあり、自動車保険に詳しくない人でも相談しながら補償を選ぶことができます。
また、事故が発生した際には、専門のプロが事故解決まで丁寧にサポートします。さらに、自動で安否確認デスクに連絡する「レスキュードラレコ」機能が付帯しており、ドライブ中のトラブルでも安心です。
そして、つよやさはダイレクト型の保険なので、保険料を抑えることができます。
5位:イーデザイン損保(&e アンディー)
保険名 | &e(アンディー) |
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保険会社 | イーデザイン損害保険株式会社 |
契約型 | ダイレクト型 |
特徴 |
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イーデザイン損保の「&e(アンディー)」は、専用アプリを通じて運転をスコア化し、自身の運転傾向を把握できる機能を提供しています。
また、日々の安全運転によりポイントが貯まり、これらのポイントはアイテムと交換することができるという独自のサービスもあります。
さらに、搭載されたセンサーが衝撃を自動検知し、事故が発生した場合にスムーズに連絡が可能です。事故の前後を自動で記録する機能も備えており、迅速な事故解決に貢献します。
世界と日本の自動車保険シェアの特徴の違い
ここまで世界と日本のシェアランキングTOP5を見てきましたが、それぞれからどのようなことがわかるのでしょうか。
世界と日本の自動車保険シェアの特徴の違いを解説していきましょう。
世界の自動車保険シェアの特徴
世界の自動車保険市場は、2023年には約8兆米ドル規模と推定されており、今後も年平均成長率約5%で成長していくと予想されています。
また、この市場は、地域によって様々な特徴があります。北米と欧州が約70%と圧倒的なシェアを誇っていますが、近年は中国やインドなどのアジア市場の成長が著しく、2023年には全体の約20%に達するなど変化が顕著です。
契約方法についても国ごとに大きな違いが見られます。例えばイギリスではダイレクト型契約が約半数を占めていますが、特に先進国ではダイレクト型が主流になっていく傾向にあります。
さらに、近年はテレマティクス技術を活用した自動車保険サービスが登場しており、運転行動に基づいて保険料率を算定するケースも増えてきています。
- 自動車保険市場は、アジア市場の成長もあり今後も伸びていく
- 国ごとに契約方法などで違いが見られる
- 全体として、ダイレクト型が主流となる傾向にある
日本の自動車保険シェアの特徴
日本の自動車保険は代理店型とダイレクト型の2つのタイプがあり、代理店型はディーラーや保険代理店を通じて加入しますが、ダイレクト型は個人が電話やインターネットを通じて直接申し込む形式です。
一般的に、テレビCMなどでダイレクト型の宣伝を目にする機会が多いため、多くの人がダイレクト型がシェアの大部分を占めていると誤解しているかもしれません。
しかし、実際には、日本の自動車保険業界で代理店型が主導的な位置を占めています。代理店型のトップ4社の保険料が自動車保険全体の86.2%を占めており、圧倒的なシェアを持っています。
一方、ダイレクト型の保険料はトップ8社を合計してもわずか8.2%にすぎず、業界全体のシェア率は1割にも満たない状況です。
しかし、ダイレクト型は店舗を持たず、不動産賃料や人件費を抑えることができるためリーズナブルな保険料を実現しています。また、独自のサービスやインセンティブを提供することで、代理店型からダイレクト型に乗り換える顧客も増加しているのです。
このように、ダイレクト型は安さを武器にシェアを拡大しつつあり、自動車保険市場において重要な販売チャネルとなっています。
- 代理店型が約9割を占め、ダイレクト型は1割以下
- ダイレクト型はリーズナブルで独自のサービスを持ち、シェアを伸ばしつつある
シェアよりも自分にあった自動車保険を選ぶことが大事
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まとめ
今回は、世界と日本の自動車保険シェアランキングTOP5をご紹介しました。
自動車保険自体はグローバル規模での成長を見せており、アジア圏での伸び率が増加しています。そんな中、先進国では「代理店型」からインターネットを用いた「ダイレクト型」へと移行していく傾向にあるようです。
日本においてもダイレクト型はシェアを伸ばしつつありますが、自分に最適の保険を選ぶには複数社から1度に見積もりが取れる「保険市場」を利用するのがおすすめです。
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