昨今スマートフォンの普及により、スマホアプリを車中でも利用する機会が増えています。
音楽やナビアプリと、その便利な機能を生かさない手はありません。
一方で、運転中スマホを操作したり注視するなどの行為に対しては、罰則が設けられている点も忘れてはいけません。
今回は、そんなスマホを車内に固定する為の車用スマホホルダーをご紹介します。
きちんと視線の範囲にスマホが固定できるので、設置をご検討の方も多いでしょう。
スマホホルダーは、本体取付方法やスマホの固定方式、スマホ対応サイズ、充電対応非対応、角度調節とチェックポイントが多くあります。
今回の記事で、スマホ選びの重要ポイントを押さえていきましょう。

車用スマホホルダーを選ぶ前に押さえたい5つのポイント
まず車用スマホホルダーを選ぶ前に押さえておくべきポイントを5つ紹介します。
知識として覚えておくことで、その車用スマホホルダーがどういった商品か理解が進むはずです。
取り付けタイプの違いによるメリット・デメリット
車種やインテリア形状・素材によっては、取り付け出来ないスマホホルダーも存在します。
まずはどういった取り付けタイプがあるか、みていきましょう。
そして愛車ならばどこに、どの取り付けタイプで、とシミュレーションしてみてください。
エアコン吹出口
エアコン吹出口に取り付けます。
基本的には、吹出口スリットにホルダーの爪をひっかけて使用します。
取付方法が簡単かつ、しっかりと固定できます。
またフロント視界を遮ることがない高さです。
運転席、ハンドルに近い位置に設置位置を確保しやすい点もメリットとして挙げられるでしょう。
夏の冷房時期はスマホの冷却に一役買うものの、冬の暖房時期にはスマホに温風が当たり、その冷却を妨げてしまいます。
熱による劣化、バッテリーの故障に繋がってしまう可能性があるでしょう。
緩衝材が付属するものもありますが、エアコンスリットやインテリアにキズを付けてしまう場合もあるので、t取り付け時注意が必要です。
ダッシュボード
次にダッシュボードに取り付けるタイプです。
ここではダッシュボードにテープなどで張り付ける、又はコンソールを挟むホールド式を想定しています。
任意の位置、自身の見やすい位置に設置できます。
視認性の良い場所に設置しやすいのが強みです。
様々な車種に幅広く対応可能である、という汎用性の高さも魅力的です。
ダッシュボード上の設置は、スマホが見やすい一方、前方視界を妨げる危険性を含みます。
道路交通法第二十一条、「自動車の運転席は、運転に必要な視野を有し、かつ乗車人員、積載物品等により運転操作を妨げられないものとして、運転者の視野、物品積載装置等との隔壁の構造等に関し告示で定める基準に適合すものでなければならない。」、とあります。
仮にダッシュボード上にスマホホルダーを設置し、前方視界を妨げたり死角ができてはいけません。
しっかり前方の視界を確保し、安全運転に支障が出ないようにセッティングしましょう。
吸盤
最後に吸盤タイプの紹介です。
シールや挟み込みタイプと違い、設置部分を傷つけません。
吸盤の跡が残る可能性はありますが、多くは拭けば落ちる程度で済むでしょう。
またセッティング方法も簡単かつ、力もいりません。
設置場所が限られる可能性があり、またインテリア素材によっては、そもそも使用不可です。
ダッシュボード上が平坦(多少の湾曲であれば、使える場合も)かつ、素材の凹凸がない、など設置条件が多いのが吸盤タイプのデメリットです。
また長期間使用していると、吸着力が低くなり、使えなくなる傾向にあります。
ホールド方式の違いによるメリット・デメリット
ホルダーごとの、スマホのホールド方式による違いも覚えておきたい重要なポイントです。
ホールド方式によるメリット・デメリットもまとめてみましょう。
マグネット式
その名の通り、磁石の力を利用しスマホを固定する商品です。
マグネット式はスマホの取り付けが簡単です。
ホルダーに近づければスマホがくっつくので、ホールドが片手で済んでしまいます。
爪で挟んだりするわけでもないので、重心やバランスを考えたり、スマホを傷つける心配もありません。
一方で磁力が弱い場合、スマホのホールドが足らず、脱落してしまう可能性がある点は覚えておきましょう。
また強い振動などで、振り落とされてしまう可能性も否定できません。
自動開閉式
次に自動開閉式です。
その名の通り、スマホを置いたり、近づけると自動でアームが開閉してくれる商品です。
センサー動作のものや、スマホを置くことで左右のアームが閉まるものもあります。
スマホをアーム内に入れるだけで、自動で固定できるという利便性がポイントです。
頻繁にスマホの脱着をするのであれば、よりメリットとして感じられるでしょう。
購入時の価格帯は高めの傾向が見られます。
他の方式は手動が基本ですが、こちらはセンサーや駆動部、電源が必要などの可能性があります。
また部品点数が増えるので、故障のリスクは高いと言わざる得ないでしょう。
手動式
オーソドックスかつ普遍的な商品といえるのが、手動式です。
基本的には、アーム又はスマホサイズごとの枠でスマホを固定します。
商品ラインナップの豊富さが魅力かつシンプルな操作性も魅力的です。
低価格帯も充実し、かつ本体の固定方式も豊富で、愛車にピッタリの商品が見つかるはずです。
他商品に比べれば故障の頻度も、比較的低いといえるでしょう。
スマホをしっかりホールドする前提から、アームの開閉には若干力が必要です。
他の方式のように片手で楽々、とはいかない場合もあります。
またアームがスマホを傷つけたりする可能性も否定できません。
対応スマホサイズや耐荷重などの安定性
対応のスマホサイズの確認も怠らないでください。
商品によっては適応サイズに多少の幅をもたせているものもありますが、ジャストサイズで設計している商品もあり、買ったはいいが着脱出来ない恐れがあります。
適応スマホが何か、あるいはcmなど具体的なサイズの表記があるか、といったチェックは必須です。
またスマホをしっかり支えられる耐荷重にも注目しましょう。
許容できる耐荷重が多ければ、それだけ頑丈にできており、スマホもしっかりホールドしてくれるでしょう。
充電対応の有無
充電対応の有無についても、概要を覚えておきましょう。
シガーライターソケットにUSBを挿し、充電ケーブルをスマホホルダーに付けたスマホに接続する、という方法を取っている方も多いはずです。
この場合、スマホの充電ケーブル接続部がフリーになっている必要があり、ホールドアームや枠が接続部を塞がない設計のスマホホルダーを選ぶ必要があります。
また別の方法として、スマホホルダーにスマホをホールドすれば充電が始まるタイプも人気です。
この方法だとケーブルの取り回しも気にせず、見た目もスッキリします。
商品によっては、スマホケースやリングなど装飾品があると充電できないケースも考えられます。
360度回転や角度調整機能の必要性
スマホホルダーのホールド部分が360度回転できる、あるいは角度調整が可能か、という点もチェックしましょう。
スマホやアプリによっては画面を縦→横といったように、スマホを傾けて使用する場合があります。
その場合には、360度回転があると便利です。
また車両ごとに、スマホホルダーの設置位置はある程度決まってくるので、どうしても画面の確度が視野と合わないケースが出てきます。
その場合に首振り機能があれば、光の反射具合や自身の身長に合わせたセッティングができて便利です。

車用スマホホルダーおすすめ10選
次に車用スマホホルダー選びの参考になるよう、おすすめ10選をご紹介いたします。
特徴を持った商品を重点的にピックアップしますので、好みに近いアイテムが見つかるはずです。
【全方位自由調整可能】スマホホルダー 車載携帯ホルダー

エアコン吹出口用クリップ固定式のスマホホルダーです。
アーム開閉は両側のボタンを押すと開閉可能で、力は必要はありません。
4-7インチ対応と、スマホのオーソドックスなサイズに対応しており、360度首振り機能も便利です。
Vpryhuan 車載スマホマウント ダッシュボード対応

こちらもオーソドックスな手動アームで挟むタイプのスマホホルダーです。
取付がダッシュボードに挟み込む方式で、運転手の視界に捉えやすい商品です。
300gの耐荷重を誇り、360度首振り可能、4-7インチサイズ対応です。
UGREEN 車載ホルダー スマホ エアコン吹き出し口 ふさがない 重力式ホルダー

こちらはスマホを上から置くようにするとスマホをつかむ、自動開閉式ホルダーです。
毎回のセッティングが簡単です。
固定方式はエアコン吹出口タイプ、4.7-7.2インチ対応、360度のアーム回転、耐荷重は500gとなっています。
ペルシード(Pellucid) 車内用品 車載スマホホルダー ダッシュボード強力吸盤取付

設置は吸盤式のスマホホルダーです。
下部アームにスマホを載せるようにし、背部ボタンを押し込むとアームが閉じるホールド式となります。
適応サイズは幅:約55~88mm/厚み:約20mmとなり、耐荷重は250g以下です。
Philips (フィリップス) 車載スマホホルダー マグネット magsafeホルダー

こちらは面ファスナーを両面テープでダッシュボードなどに貼っておき、本体と接着し使用します。
またスマホを磁石により設置します。
磁石使用なのでスマホのサイズにも自由度がありますが、耐荷重の言及はないため、大き目のスマホサイズでは注意が必要です。
スマホホルダー 車 ワイヤレス充電 マグネット 15W急速充電【冷却ファン付き・エアコン吹き出し口】

こちらのスマホホルダーはワイヤレス充電機能が付いています。
充電ケーブルをスマホに挿すのではなく、マグネットで固定すれば充電が開始されます。
また固定はエアコン吹出口式、ダッシュボード式が選択できます。
magsafe 車載 スマホホルダー 360°自由回転 【全金属製】スマホホルダー マグネット 超強力磁石

こちらの商品は、ダッシュボードに粘着テープで設置します。
スマホは磁石で固定し、360度首振り機能も備えます。
モダンなデザインかつ、コンパクトな収納も可能なホルダーです。
星光産業 EXEA 車内用品 スマホホルダー EC-237 ブラック

こちらは取付方法が選べ、ダッシュボードにテープで固定、吸盤式などチョイスが可能です。
ダッシュボードにテープ固定式の場合、取付面が大きく、曲面にも対応しているのが特徴です。
スマホは上から差し込めば固定してくれるので、片手でのセッティングも便利です。
オーソドックスですが、質実剛健な作りが魅力です。
GREEN スマホホルダー 車載 吹き出し口 スマホスタンド 車用 金属製フック 360°回転

エアコン吹出口設置式、アームで挟み込むタイプのシンプルな作りです。
スマホサイズは4.7-7.2インチ対応、首を動かすことで様々なセッティングが可能です。
ぶーぶーマテリアル スマホホルダー 車 カップ ドリンク ホルダー SmartCatch3

少々変わり種で、ドリンクホルダーに置くタイプのスマホホルダーです。
またフレキシブルアームにより、自由自在なスマホセッティングが可能です。
対応サイズは横幅58-92mmとなっています。
車用スマホホルダーに関するよくある質問
最後に車用スマホホルダーに関するよくある質問について、お答えいたします。
スマホホルダーは違反にならない?
スマホホルダーを付け、スマホの音楽アプリやナビアプリを使用すること自体は違反になりません。
しかし走行中にスマホを触るのは違反ですし、安全運転に重大な支障をきたします。
スマホホルダーに焦点を当てると、取付位置によっては法律違反となる可能性を覚えておきましょう。
まずフロントガラス、前方サイドガラス(三角窓含む)に取り付けてはいけません。
スマホホルダーを違反にならないよう設置するのであれば、エアコン吹出口やドリンクホルダーに固定できるタイプが間違いありません。
ダッシュボード固定式も多いですが、前方視界基準が定められており、どこでもどのサイズでもOKということではありません。
スマホホルダーとスマホが前方の視界を妨げないよう、くれぐれも注意しましょう。
スマホケースをつけたまま使用可能?
車用スマホホルダーにスマホを設置しようとするとき、毎回スマホケースを着脱するのは面倒です。
しかしスマホケースを使用したまま使用できるかは、商品によります。
ホルダーの固定方式、ケースの形状や素材によっては、お互いにキズを付けたり、固定強度が足りなくなる可能性があるので注意しましょう。
ナビ利用が多い人におすすめなスマホホルダーの特徴は?
特にナビ利用が多い人におすすめのスマホホルダーの特徴を考えてみましょう。
ナビアプリ使用時は画面を見るタイミングが多くなるので、見やすい位置に設置できる商品がおすすめです。
愛車に合う固定式は何か考え、エアコン吹出口固定式やダッシュボード固定式など、具体的に決めると良いでしょう。
また振動が少ないほうが見やすいので、ホルダー全長は短い設計のものをチョイスしましょう。
スマホのセッティング形式はアームなどでしっかり固定できるもの、不意に首が回ったりしないよう、締め付け調整できるものが良いでしょう。

まとめ
車用スマホホルダーは商品ラインナップが豊富で、愛車に合ったものを選ぶのも一苦労です。
それぞれの特徴を掴んだ上で、個性の違う商品をいくつかチョイスしてみると良いでしょう。
またデザインで愛車に合うか、という点も重要です。
是非、ドライブを快適にするベストなスマホホルダーを選びましょう。


