ガラスルーフのある車は、多くの方の憧れかと思います。
近年は、オプションでガラスルーフを装備できる車種だけでなく、標準装備されている車種もあります。
ガラスルーフがあれば、狭い車内でも高い解放感を得られるでしょう。
本記事では、ガラスルーフの概要、サンルーフとの違い、メリット・デメリットやおすすめの車種を解説します。
ぜひ本記事の内容を参考にして、ガラスルーフのある車種をチェックしてください。
ガラスルーフとは?
ガラスルーフとは、天窓にガラスが用いられた車の屋根のことです。
近年は、アウトドア仕様の車種を中心に、ガラスルーフの採用が増えています。
ガラスルーフとサンルーフとの違い
一般的に、ガラスがはめ込まれていて開閉できないものを「ガラスルーフ」と呼びます。
一方で「サンルーフ」は、ガラス製の透明な屋根ではなく、屋根の一部をスライドしたり持ち上げたり(チルト)して開閉することで、光や外気をとり入れます。
1980年代、1990年代ごろに、レジャー向け、デート向けの車にサンルーフが採用され、人気を博していました。
2000年代に入ってからは人気が低下したこと、燃費性能や先進安全機能にコストをかけるようになったことなどから、徐々に減っていきました。
近年は、ガラス製でありながらも開閉できる、ガラスルーフとサンルーフの両方のメリットを兼ね備えたタイプもあります。
サンルーフでなくガラスルーフが主流の理由
技術の向上により、透明さを保ったまま、日光を反射する高い遮熱性、熱を侵入させない高い断熱性を兼ね備えたガラスが開発され、自動車に採用できるようになりました。
紫外線もカットしてくれるため、日焼けも防げます。
密閉されないサンルーフと異なり、雨や風の影響を受けずに日光を取り入れられるため、近年はガラスルーフが増えています。
海外向け製品の充実化や、競合他社との差別化といった理由もあるでしょう。
ガラスルーフのメリット・デメリット
ガラスルーフのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
ガラスルーフのメリット
高い解放感を得られること以外にもガラスルーフには多くのメリットがあります。
冬場でも、晴れていれば日光により車内が暖かくなり、ひどく寒い日でなければヒーターをオンにしなくても快適に過ごせます。
夜には月や星空を楽しめるのも魅力です。
高級感があるため、手放すときも、下取り価格が高い傾向にあります。
ガラスルーフのデメリット
多くの場合、オプションのガラスルーフを装備するのに10万円以上の費用がかかります。
頑丈なガラスは分厚くて重いので、燃費や走行性能が悪化します。
開閉機能がある場合は、なおさらです。
また、真夏にガラスルーフを開けっ放しにしておくと、車内が非常に高温になるので注意が必要です。
ただし、近年は、紫外線や赤外線をカットするガラスが採用されていることも多いため、従来のガラスルーフより暑くなりにくいです。
おすすめのガラスルーフ車5選
ガラスルーフを搭載したおすすめの車種を5つ紹介します。
ダイハツ タフト
ダイハツのタフトは、全モデルが標準装備でガラスルーフを備えた、SUVタイプの軽自動車です。
紫外線と赤外線をカットするガラスを採用しているため、日差しが強い日でも安心です。
最低地上高が190mmと高いので、凸凹が多い悪路でも無理なく走行できます。
ブラックやシルバーといった定番のカラーリングだけでなく、カーキやベージュといったミリタリーカラー、鮮やかなレッドやイエローといったカラーもラインナップされています。
タフさを感じさせる外観も魅力のひとつです。
ガラスルーフのある軽自動車でアウトドアを楽しみたい方におすすめです。
トヨタ カローラ クロス
トヨタのカローラクロスは、ZまたはSモデルであれば、オプションでガラスルーフを装備できます。
屋根のほぼ全面がガラスルーフになっており、電動サンシェードで簡単に開閉できます。
走行時に前方の車両や歩行者を検知してブレーキをサポートする機能や、ミリ波レーダーとカメラで前方の車を認識して自動的に追従する機能など、先進安全支援システムも充実しています。
SUVとはいえ、さほど大きくないので、アウトドアだけでなく日常使いにも便利でしょう。
トヨタ RAV4
トヨタのRAV4は、すべてのモデルにガラスルーフをオプションで装備できます。
前部と後部に大きな2枚のガラスが採用されているので、高い解放感を得られるでしょう。
チルトアップ機構でガラスルーフを開けて空気をとり入れられます。
スライド式でガラスルーフを開けることも可能なので、直接景色を楽しめます。
洗練されたデザインの運転席や、高級感のあるシートもポイントです。
ホンダ ヴェゼル
ホンダのヴェゼルの「e:HEV PLaY」モデルでは、車両前部と後部に、ガラスルーフが標準装備されています。
ルームミラーが取り付けられているぎりぎりのところまでガラスが張られており、景観を存分に楽しめるでしょう。
スマホで車外からドアロックの開閉やエアコンの始動ができる、新世代コネクテッド技術「Honda CONNECT」が搭載されています。
レザーで包まれたハンドルも高級感があります。
マツダ CX-30
マツダのCX-30の「XL Package」モデルは、オプションでガラスルーフを装備できます。
チルトアップ機構があるので、ガラスルーフを開けて外気を取り入れられます。
電動で簡単に開閉できるのも魅力です。
ガソリンエンジンのデメリットであったリッチバーン(空気に対して燃料が過多な燃焼)の燃焼を克服し、リーンバーン(空気に対して燃料が希薄な燃焼)を活用した「SKYACTIV-X」エンジンを搭載しています。
「SKYACTIV-X」エンジンにより、低燃費ながらも爽快な加速感を得られます。
まとめ
ガラスルーフの概要、サンルーフとの違い、メリット・デメリットやおすすめの車種を解説しました。
ガラスルーフがあれば、高い解放感を得られるでしょう。
紫外線や赤外線をカットするガラスルーフを採用した車種が近年増えています。
装備するのに10万円以上かかるケースも多いですが、下取り価格も高めです。
おすすめした車種の中に気になるものがあれば、お店でチェックしてみてはいかがでしょうか。
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