車のエアコンの外気導入と内気循環はどっちがいいの?使い分けのコツをご紹介

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夏の暑さもひと段落し、ドライブするには気持ち良い時期になってきました。
まだ外気温や湿度には変動には注意が必要です。

そういった環境では、ドライブ中にエアコンの温度設定・風量・外気導入・内気循環の調整を行う必要があります。

温度設定や風量の調整は、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
では外気導入・内気循環についてはいかがでしょうか?
今回の記事では、外気導入・内気循環の使用方法について詳しくご紹介いたします。
また使い分けのコツについても覚えて頂ければと思います。

目次

車のエアコンは外気導入・内気循環について

車のエアコンは外気導入・内気循環にモード変更が可能です。
いずれのモードでも、冷房を利かすことが出来るのですが、役割に少々違いがあります。

この項では、役割の違いをご説明させていただきます。
 

エアコンの構造と仕組みとは?

まずは自動車に組み込まれているエアコンの仕組みについて理解を深めていきましょう。
大まかにいうとエアコンシステム内を冷媒が循環することで空気を冷やす元を作り送風機を当て、車内に送る仕組みです。

もう少し詳しく、流れを見ていきましょう。
まず冷媒をエアコンプレッサー(=A/C 操作パネルにボタンがあるのではないでしょうか。)で圧縮し高温高圧化します。

次に冷媒はコンデンサーに送られ、管の中で放熱し冷却され、低温高圧状態となります。
その後、冷媒はレシーバーに一時的に低温高圧の液体として蓄えられ、次の工程に送られます。
冷媒は次にエキスパンションバルブに行き、エバポレーターに向けて一気に膨張させ霧状に噴霧します。

膨張噴霧させる理由として、低温高圧のままでは冷たい空気を作れず、冷媒を急激に膨張させることで高圧から低圧にします。

このように冷媒を急激に気化することで温度も急激に下げることが出来るのです。
低温化した冷媒が通るエバポレータはインパネ廻りに収納されます。
エバポレータはブロアファンの送風に当たることで熱交換し、送風気を冷やします。

つまり送風の通り道にエバポレータを置くことで、室内に冷風が送ることが可能です。

 

車のエアコンの外気導入とは?

外気導入モードは字面通りでもありますが、車外の空気を車内に取りいえるモードです。
つまり車内の空気をより新鮮に、換気する方法ということです。
車内外の温度差を減らすことが出来ます。
 

車のエアコンの内気循環とは?

内気循環は、車内の空気を循環させるモードです。
つまり外気を車内に入れたくない時に活躍する方式です。
渋滞時やトンネル、花粉の飛散が気になるときなどに運用すると良いでしょう。

車のエアコンの外気導入と内気循環はどっちがいいの?

外気導入・内気循環の大まかな違いについてはイメージしていただけたのではないでしょうか。
この項では実際にどちらを使うべきなのか、より詳しくメリット・デメリットを踏まえてご紹介していきます。
 

外気導入のメリットとデメリット

外気導入の基本的な役割は、車外の空気を車内に取り入れ換気をすることです。
この役割の持つメリットとデメリットについて詳しく考えていきましょう。

外気導入のメリット

外気を取り入れることで、早く車内外の温度差を減らすことが出来ます。
夏の暑い車内に外気導入エアコンで車外気を入れ温度差を減らし、さらに窓を開けながら走行することで車内を冷ます方法があります。

その後、内気循環エアコンでより効率的に運用できるでしょう。
また車内外の温度差によるフロントガラスの曇りを取りやすくします。
さらに車内の臭いを喚起することで取り除いたり、エアコン内部のカビや臭低減に利用することも可能です。

燃費については、基本的に冷房は内気循環の方が優れる傾向にあります。
暖房においてはエンジンの排熱を利用する為、あまり差はありません。
外気循環の利点を理解し、使用するポイントを抑えることで燃費を悪化させず外気導入モードを運用するのがおすすめです。

外気導入のデメリット

車外の空気環境が悪い場合は、外気導入の利用はおすすめできません。
臭いや、トンネル内であれば熱気など車内環境を悪化させる可能性があります。
渋滞時やトンネル内、花粉の飛散が気になるタイミングでは内気循環モードの使用を考慮しましょう。
 

内気循環のメリットとデメリット

次に内気循環モードのメリットとデメリットを確認しましょう。
内気循環を利用する理由を知ることで、外気導入との切り替えを行うタイミングを知るきっかけになるでしょう。

内気循環のメリット

内気循環のメリットは外気導入のデメリットでもありますが、車外の空気環境が悪いタイミングで車外気を入れないで済むことです。

ワンタッチで車外気をシャットダウンできますので、積極的に利用しましょう。
エアコンがある程度効いてきたら外気導入より内気循環にすることで、よりエアコン効率を上げることが出来ます。

また湿度が高い日は内気循環にすることで、曇りを防止しやすくなります。
燃費については、外気が暑く冷房状態を維持するのであれば内気循環の方が、外気導入よりも優れる傾向にあります。
暑い外気を冷やすのではなく、冷えた内気を循環させることで効率化が図れる為です。

内気循環のデメリット

ずっと内気循環モードにしていると、車内の空気環境が悪くなります。
二酸化炭素濃度の上昇により、眠気や頭痛などを感じる可能性がある為、適度に換気の必要があるといえるでしょう。

車のエアコンの外気循環と内気循環の使い分けのコツ

メリットとデメリットの項で使い分けに触れましたが、あらためて使い分けのコツをご説明します。
 

窓ガラスが曇っている場合のコツ

冬場の温度差による曇り・結露は外気導入モードにし、A/CスイッチON、さらにデフロスターONとするのが有効です。
 

すぐに車内を冷やしたい場合のコツ

これも前にご紹介してしまいましたが、改めて要点をまとめてみましょう。
窓を全開にし、外気導入モードONにしつつ走行、熱気が減ったら窓を閉め内気循環モードに変更すると良いでしょう。

内気循環モードにする際は、風量を最大にするとより早く車内を冷やすことが出来ます。
 

すぐに車内を温めたい場合のコツ

暖房はエンジン冷却水を熱をラジエータで熱交換した排熱を利用します。
つまりエンジンをかけ、走行し始めでは十分な熱を確保できないので、暖房=温風がでるには少々時間がかかります。

システム上やむを得ないことからエンジンをかけても、概ね5分~10分は暖房は効きません。

どうしても我慢が出来なければ、カイロや車外品のソケット式ヒーターを使うといった手段を考慮しましょう。

まとめ

さて今回は外気導入と内気循環の違い、メリットとデメリット、実用的な使用方法についてもご紹介しました。

夏でなくとも便利な運用方法があると知っていただけたのではないでしょうか。
ただし、スイッチの切り替え位置を覚える必要もあります。
運転中の操作には十分注意し、安全運転に努めて頂ければと思います。

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