車のエンジンブローの原因とは?予兆や危険性、対処法などを徹底解説

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エンジンブローという言葉をご存じでしょうか?
エンジンが不調になるというイメージがあるけれど、具体的にどんな現象か分からない方も多いかもしれません。

実は、エンジンブローとはエンジンが何らかの異常によりダメージを受けるトラブルの総称なのです。
オイルの劣化・タイミングベルトの劣化などエンジンブローを引き起こす原因は複数あります。

そこで今回は、エンジンブローとはどのような症状なのか、どんな原因なのか、そしてそれを回避するための方法を解説します。
合わせてエンジンブローが起きてしまった際の対処法も紹介します。

エンジンブローを起こしてしまうと原因によっては何十万円もの修理費がかかります。
金銭的にも精神的にも重たい出来事なので、しっかり回避していきましょう。

目次

エンジンブローとは?


エンジンブローとは何らかの異常によるエンジンのトラブルの総称です。
ブローとは日本語で「吹く」という意味です。
英語では「Engine brow up(エンジンの爆発)」「Engine brow-out(エンジンの故障)」といいます。

エンジンブローについて、どんな症状か、どんな予兆があるか、どんな危険があるかを紹介します。

エンジンブローとはどのような症状?

エンジンブローにはエンジン本体が全部壊れる場合と一部だけ壊れる場合の2種類があります。

全部壊れてしまったら走行不能に陥ります。
一部だけ、例えばエンジン内にあるピストンが1気筒だけ壊れてしまった場合は、パワーが落ちて異音がしたりしますが走行自体は可能です。

ただ、一時的に走行可能でもすぐに走れなくなる可能性が高いので、走れるうちに安全な場所に対比することは必要です。

エンジンブローが起こる前の予兆

エンジンブローを起こしそう、あるいは起こしている車は以下のような現象がおきます。

  • エンジンからカラカラ、キュルキュルという異音がする
  • いつもより加速がとても弱い
  • エンジンの回転数が上がらない
  • 焦げ臭い、もしくはゴムが焼けたにおいがする
  • エンジンやマフラーから白煙があがる

このように、目耳鼻で「いつもと何かが違うな」と感じたら早めに車をチェックすることをおすすめします。

エンジンブローの危険性

エンジンブローが起こると最悪の場合は起こした瞬間にエンジンが切れ、道路のど真ん中に停車せざるを得なくなります。

交通の流れが遅い下道ならまだしも、高速道路でエンジンブローを起こすと非常に危険です。
エンジンブローで停車している車に気が付くのに遅れた後続車が突っ込む可能性があります。

このように、エンジンブローは大きな事故に直結するので可能な限り回避しなくてはいけません。

エンジンブローの原因とは?


エンジンブローの原因は色々ありますが、よくあるものとして以下の4つが挙げられます。

  • エンジンオイル不足による焼きつき
  • タイミングベルトが切れる
  • ガソリンの劣化
  • オーバーヒートとの関係

エンジンオイル不足による焼き付き

エンジンブローを引き起こす最も多い原因とされるのがエンジンオイル不足によるエンジンの焼き付きです。

焼き付きとは高温に熱された金属同士がくっつく現象です。
エンジンオイルはエンジン内の摩擦を減らす潤滑効果だけでなく、エンジンを冷やす冷却効果もあります。

エンジンオイルが不足すると摩擦による熱が増えると同時に冷却効果が減少します。
するとエンジンは焼き付きを起こすほどの高温まで熱せられて部品同士がくっつきます。
その状態で無理やり走行すると、金属同士が引きはがされたときにエンジンの破壊、つまりエンジンブローを伴います。

タイミングベルトが切れる

タイミングベルトとは、エンジンにおける「外気の吸気・排気ガスの排気」と「シリンダー内空気の圧縮および膨張」のコンビネーションのタイミングを調整するゴム製のベルトです。

タイミングベルトのおかげで、エンジンは酸素が豊富な外気の取り込み、燃焼後の酸素が少ない気体の排出(排気ガス)を効率よくおこなえるのです。

タイミングベルトが切れるとエンジンが完全に停止します。
修理しない限り再び走り出すことはできません。

ガソリンの劣化

ガソリンタンクに給油されたガソリンは半年程度で劣化するといわれています。
揮発性の成分が抜けて不揮発性のものだけが残り、粘度があがりねばねばした液体に変わっていきます。

そのガソリンでエンジンを動かすと、ガソリンが流れる経路を詰まらせてエンジンブローを引き起こします。

オーバーヒートとの関係

オーバーヒートとは「過熱」のこと。
冷却水やエンジンオイルが不足や劣化したまま車を走らせるとエンジンを冷やしきれず過熱状態になってしまいます。

オーバーヒート状態で無理やり走行すると、先に紹介した焼き付きに繋がりエンジンブローを起こします。

エンジンブローにならないための対処法


エンジンブローにならないための方法と、なってしまったときの対処法を紹介します。

定期的なオイル交換が最も重要

エンジンブローの最も多い原因がエンジンオイルの不足や劣化なので定期的なオイル交換が最も重要です。

運転席のドアを開けたときの車体側、インパネ側などに貼ってあるシールに次回オイル交換の日時や走行距離の目安がメモしてある場合が多いです。
今一度、自分の車の次回オイル交換の時期をチェックしてみてください。

定期的に消耗品などをメンテナンス

例えば以下のようなエンジンオイル以外の消耗品のメンテナンスも大切です。

  • 冷却水
  • スパークプラグ(ガソリンを燃やす火花を出す部品)
  • タイミングベルト

冷却水はDIYでチェックと交換ができますが、スパークプラグやタイミングベルトは慣れていないと難しいです。
ディーラーやカー用品店などに点検を依頼したほうが無難でしょう。

エンジンブローが起きてしまった際の対処法

エンジンブローが起きたら以下の手順に従ってください。

  • 1. アクセルが効くなら、安全な場所まで運転して停車する
  • 2. アクセルが効かなければ、クラッチを切ったりニュートラルにして惰性で安全な場所まで行き停車する
  • 3. エンジンを切る
  • 4. ロードサービスやJAFに連絡する

すぐにエンジンを切らないよう注意してください。
ステアリングやブレーキの補助装置の機能も失われ、安全なところまでたどりつけなくなる可能性があります。

エンジンブローは重大事故に直結する非常に危険な現象!


エンジンブローについて、原因や予兆、防止方法、対処法などを紹介しました。

音やにおいなど何か違和感に気が付いたら、ディーラーやカー用品店でチェックしてもらうことをおすすめします。
エンジンブローを起こしたら莫大な修理費がかかる可能性もありますし、なにより危険です。

定期的なオイル交換、冷却水の補充などのメンテナンスを行い、安心なドライブを実現しましょう。

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