しつこい泥汚れやサビで見た目が悪くなりがちな足回り。
その洗いにくさもあり、ついついサボりがちですが、車に清潔感を出すために必ず綺麗にしておきたい箇所でしょう。
ピカピカな足回りと綺麗に保たれたボディが合わさって初めて、車全体がグッと引き締まります。
構造が入り組んでおり細かな隙間も多く、洗車機だけでは完全に綺麗にできません。
そこで今回は、足回りを綺麗に掃除するために覚えておいてほしいテクニックや注意事項を解説していきます。
自慢の愛車の足回りを新品同様に復活させ、気持ちのいいドライブを楽しみましょう。
自動車の足回りが汚れる原因
掃除の方法を知る前に、まずはなぜ足回りが汚れるかを知ると良いでしょう。主な原因は以下の2つです。
- 地面から巻き上げた泥汚れ
- ブレーキダスト
車を走らせると、巻き上げた泥がホイールやタイヤハウスにべったりと付着します。泥道、砂利道はもちろんのこと、アスファルトでも少なからず汚れてしまうでしょう。
ブレーキダストは、ブレーキをかけたときに削れて出たブレーキパッドの細かな粉が水分や油分を含んだもの。ベッタリこびり付き、落ちにくい汚れです。
ブレーキ時に荷重がかかりやすい、下の画像のディスクブレーキ(ローターと言われる回転する金属の円盤をブレーキパッドで挟み込んで速度を落とす)を採用しているといった理由で、後輪より前輪の方がブレーキダストで汚れやすいです。
後輪のブレーキシステムは、ドラムブレーキという安価で構造上ブレーキダストが出にくい方式を採用していることが多いです。
全ての車が前輪がディスクブレーキ、後輪がドラムブレーキを採用しているわけではありませんので、洗車の際に自分の車をチェックしてみてくださいね。
自動車の足回りの清掃方法
では、足回りの清掃方法について解説していきます。
用意して欲しいものは以下の3つ。
- ブラシ、スポンジ
- 使い捨てのクロス
- カーシャンプー(車体用で可)
掃除しやすい場所の汚れはスポンジ、細かな場所はブラシと使い分けるといいでしょう。
注意点としては、足回りに使ったものをボディに使わないでください。流用するとボディを砂などの粒子が傷つける可能性があるので、足回り専用のブラシ・スポンジにしましょう。
続いて、クロス。足回りを掃除すると汚れで真っ黒になるので、使い捨てのものを使うといいでしょう。
油汚れを落とすのに有効なカーシャンプーは、足回り専用でも車体用でもいいでしょう。
タイヤ(ゴムの部分)にシャンプーができるだけ付かないように気をつけて洗ってください。成分によっては、ゴムの劣化を早める可能性があります。
特に地面との接地面は走行性能に直接関わるので、洗剤を付けないようにしましょう。
具体的な足回りの洗車手順
さて、具体的な足回りの洗車手順は以下の通りです。
- 1.強めの水圧で落ちやすい汚れを落とす
- 2.洗剤をつけたスポンジやブラシを使って汚れを落とす
- 3.水で泡を洗い流す
特に特別な手順は必要ありません。できるだけタイヤに洗剤を付けないことだけ注意してくださいね。
よくある質問
最後に、よくある質問を紹介していきます。
- 車の下は掃除したほうがいいの?
- タイヤワックスは使ったほうがいいの?
- 目に見えないホイールの内側なども洗ったほうがいいの?
それぞれ、解説していきます、
車の下は掃除したほうがいいの?
タイヤではなく、いわゆる車の腹下のこと。都市部で年1回程度、海が近い地域や融雪剤を撒く冬はサビ防止のためにもっとこまめに洗車したいところです。
腹下は洗車しにくいので、ホースの水で洗い流すくらいしかできませんが、それだけでもやる価値はあります。
また、汚れが気になるようでしたら、腹下を掃除してくれる洗車機に入れたり、洗車してくれるプロの業者に頼むのも非常に有効です。
タイヤワックスは使ったほうがいいの?
タイヤの黒を美しく見せるためのタイヤワックス。使った方がいいかと言われると、どっちでもいいでしょう。好みの問題だと言えます。
ただ、油性ではなく水性のタイヤワックスを使ってください。油性のものはゴムと化学反応を起こし劣化させる危険があります。
目に見えないホイールの内側なども洗ったほうがいいの?
ホイールの内側やタイヤハウスは見えない部分なので洗っても効果を実感しにくいですが、洗うことを推奨します。
遠目から見ると、それほど汚れていないタイヤですが…
裏返すとこれほどまでに汚れています。
海が近い地域は潮風が、雪が多い地域は融雪剤が金属を痛めて劣化させます。洗車には見た目を整えるだけではなく、質を保つ役割もあるのです。
海も近くないし雪もあまり降らない地域に住まれている方は、掃除しないよりはした方がいいくらいのイメージ。掃除もしにくいので、洗車のついでに軽く水で洗い流してやれば十分でしょう。
まとめ
足回りの洗車について解説してきました。
洗車しにくくて放置してしまいがちな足回り。しかし、ピカピカな足回りは車の見た目を整えるためには必須です。
愛車を綺麗に保つためにも、長持ちさせるためにも、ぜひ足回りの洗車に挑戦してみてください。